刀剣巡礼覚書

日本刀の鑑賞にはまった審神者が、刀を求めて聖地巡礼をしつつ全国を巡った記録を書き連ねたものです。各地の博物館、美術館の情報は当時のものです。

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 刀剣乱舞開始すぐから話題になっていたさむらい刀剣博物館に、やっと行くことができました。県はまたぎますが、結城市と近かったので一緒に行きました。

《行った場所》
○さむらい刀剣博物館
 今回も移動は電車です。栃木県真岡市にある久下田駅から歩いて茨城県を通りぬけ、真岡市のさむらい刀剣博物館へ行きます。久下田駅は無人駅なのでSuicaは使えませんでした。刀剣巡りを始めてから無人駅に行くことが増えましたがなかなか慣れません。
 博物館は個人経営でとてもアットホームです。今まで行った博物館とまったく雰囲気が違いました。展示もですが、刀剣に触れることとお話しがメインのようでした。展示されている刀は100以上あります。解説の書き方がバラバラなので、少しずつ展示が増えていったのかなと思いました。9時すぎに着き1時間ほど写真を撮り続けたあと、鑑賞解説会が始まり、その後は電車の時間がなかったこともありますが、13時ごろまでのんびりと滞在しました。また、帰りは駅まで車で送っていただきました。いろいろと驚かされます。
主な刀剣
・太刀 無銘 伝西蓮 特別貴重刀剣
・太刀 銘 豊後国行平 重要刀剣
・太刀 銘 備前国包平
・刀 無銘 伝村正
・脇差 朱銘 貞宗
・脇差 無銘 伝高木貞宗
・脇差 備前国長船住祐定作 同清光 同忠光 天正十三年八月日
・脇差 銘 左 八月吉日
・脇差 銘 兼元
・脇差 銘 平安城長吉
・太刀 無銘 貞綱
・刀 銘 宇多国久
・長巻直し 無銘 伝尻懸
・太刀 銘 力王        他多数

触らせていただいた刀剣
・脇差 無銘 伝青江 特別保存刀剣
・脇差 銘 粟田口近江守忠綱 保存刀剣
・刀 無銘 末左 保存刀剣
・刀 無銘 千代鶴 保存刀剣
・脇差 銘 大和守安定 金象嵌銘 寛文元年十月二日 山野加右衛門永久(花押)貳ツ胴裁断
・脇差 銘 清光


○結城蔵美館
  御手杵で話題になった茨城県結城市へいきました。駅前はきれいに整備されていて観光地という雰囲気がありました。蔵美館は本当に蔵を改装した造りでおもしろかったです。中はとてもきれいで芸術品だけでなく歴史資料も置いてあります。御手杵のレプリカは蔵の2階にありますが、御手杵だけを展示していて専用の部屋という感じでした。

○つむぎの館
 蔵美館の方に教えていただきすぐ近くにある結城紬の展示を見に行きました。係のお姉さんが丁寧に解説をしてくれました。着物は買う予定がないので勉強で話を聞くだけですが、特に気にせず教えていただけます。結城紬という名前自体を知らなかったので、この機会に知ることができてよかったです。


《感想》
 さむらい刀剣博物館は、常連の方が多いようで、みなさん、館の方と気さくに話をされていました。行った日は比較的来館者が多かったようですが、じっくり刀を手にとって鑑賞できてとても勉強になりました。ぜひまた行きたいと思います。展示の仕方は少し見づらいものもありましたが、とても広い部屋の中に本当にたくさんの刀剣、刀装具、甲冑が並べてあり良かったです。
 結城市は残念ながら時間がなくなりあまり見ることができませんでしたが、とにかく蔵がたくさんあり、日本家屋や蔵が好きなので見ていて楽しかったです。


《今回の一振》
貞宗作の脇差です。朱銘ということでしたが、残念ながら銘は見られませんでした。貞宗は脇差や短刀でも樋がはいっている作品が多い気がします。
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 日光の神社に大太刀が複数展示されているということを知り、青春18きっぷを利用して日帰りで行ってきました。予想外にたくさんの刀が展示していました。日光駅からは二荒山まで行くならば中善寺温泉までのバスのフリーパスで安く行けます。

《行った場所》
○神橋
 東照宮に行く前の坂下にある橋です。橋をわたるのは有料ですが、赤い橋は背景の山と合わさってとてもきれいでした。

○輪王寺宝物殿
 輪王寺は本殿が工事中でしたので、宝物殿に行ってみました。徳川家ゆかりの品がおいていますが、掛け軸や書物、寺の宝物殿らしく仏具が多く置かれていました。

○東照宮
 10年以上行っていなかったので、あまり覚えてなく初めて来たような気分で回っていました。奥宮もいきましたが予想以上に階段がつらかったです。天気が悪かったのと朝が早かったため、人ごみがそこまででもなかったのはよかったです。

○東照宮宝物館
 新しくてとてもきれいな建物でした。シアターがあったので見ましたが、CGもアニメーションも映像のクオリティがなかなか高くておもしろかったです。
主な刀剣
・太刀 銘 一 重要文化財
・太刀 銘 家次 栃木県指定有形文化財
・短刀 銘 越前康継 栃木県指定有形文化財
・大太刀 銘 三代目下坂康継 
・太刀 銘 肥前住播磨大掾藤原忠国  栃木県指定有形文化財
・太刀 銘 助秀
・太刀 銘 和泉藤原大掾國輝
・大剣 銘 二荒山時明治十有三年第七月納之
・太刀 銘 藤原貞行

二荒山神社・宝物館
 行くまでのいろは坂が長くて乗り物酔いをしやすい自分にはつらいものでした。中善寺湖が神社のバス停の前に広がっていてとてもきれいでした。バスは本数があまり多くないので注意が必要です。
 東照宮の宝物館とは違いとても古い建物でしたが、展示内容はとてもすばらしくて来たかいがありました。作者不明のものは、説明で書かれていたものを採用して書かせていただいています。
主な刀剣
・大太刀 銘 備州長船倫光 国宝
・大太刀 無銘(号 祢々切丸重要文化財
・大太刀 無銘(号 瀬昇太刀重要文化財
・大太刀 無銘(号 柏太刀) 豊後国高田
・大太刀 無銘 伝志津 
・大太刀 無銘 大和国千手院
・刀 大磨上無銘 寛文十年奉納中丸勝政


《感想》
 たくさんの刀が展示されていて、さらにのんびりと見られたのでよかったです。二荒山神社は本当に大太刀だらけでした。祢々切丸は3m越えということで、本当に大きいです。幅もあるので迫力がすごかったです。茎だけで普通の刀の長さはありました。どの大太刀も樋がほぼ刀身全体にわたって入っているので、やはりかなりの重さなんでしょうね。
 きれいさという面では、大太刀は傷があったり欠けてたりするものが多かったので、あまりきれいという感じではないのですが、国宝の倫光の大太刀はきれいな状態で展示されていてさすが国宝だと感じました。
 また、男体山の頂上にあったという明治時代に作られた9mを超える刀が、東日本大震災で折れ、二荒山宝物館で展示されていて触ることができました。ずっと雨風にさらされていたため全体が錆びついていましたが、刀の形をしていました。こんなに大きなものをよく作ったなという印象です。


《今回の一振》
 国宝の長船倫光作の大太刀です。他の大太刀が無銘で作者が正確にわからなかったり、傷が目立つのに対してとにかく良い状態で残っています。ぱっと見た感じからして美しさが他と違いました。三鈷剣に龍の彫刻もとてもきれいでした。解説では、むらのない板目鍛えに乱れ映りが立ち、互の目に丁子を交えた刃文とあります。


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