刀剣巡礼覚書

日本刀の鑑賞にはまった審神者が、刀を求めて聖地巡礼をしつつ全国を巡った記録を書き連ねたものです。各地の博物館、美術館の情報は当時のものです。

カテゴリ:東京都 > 東京国立博物館

 他の記事と日付が前後してしまいましたが、5月で年間パスポートが切れたためパスポートを更新して行ってきました。

《行った場所》
○東京国立博物館
 行くのが久しぶりだったのと、この日は夜22時まで開いていたので刀剣の場所だけでなくそれ以外のものもじっくり見てきました。2時間半ほどいましたが、それでも最後の方は疲れてしまい結局全部は見られませんでした。観光などで一度しか訪れない人が全部を見ようとすると平均滞在時間はどれぐらいなんでしょうか。
 現在は終了してしまいましたが、細田守監督のときをかける少女に関する展示が行われていて、そちらもおもしろかったです。作品は何度か見たことがありますが、劇中で東京国立博物館がモデルの場面があるとは知りませんでした。当時はほとんど行ったことがなかったので気づきませんでしたが、今見たらわかって面白いだろうなと思います。

主な刀剣
・太刀 銘 大和則長作 重要文化財
・太刀 銘 定吉
・短刀 銘 来国俊 正和五年十一月日 国宝、熱田神宮蔵(愛知)
・太刀 銘 備前国長船住景光 元亨二年五月日(号 小龍景光国宝
・太刀 銘 国宗 備前国住長船正和(以下切)
・短刀 無銘 伝正宗 重要美術品
・刀 無銘 貞宗(名物 切刃貞宗重要文化財
・刀 銘 備前国住長船次郎左衛門尉勝光 子次郎兵衛尉治光一期一腰作之 佐々木伊代守 重要文化財、乃木神社蔵(東京)
・刀 銘 兼元
・太刀 銘 乕徹入道興里 此太刀一代三振之内置者也 寛文四年八月吉(以下切)  切付銘 明和六年五分本揚而追有徹銘 仍所持 三寸六分継平上之 個人蔵


・太刀 無銘 (菊紋)
・太刀 銘 貞真 重要文化財
・短刀 銘 行光 国宝
・薙刀 銘 長光 重要文化財


《感想》
 東博に通うのも2年目になったので今回はいくつか見たことある刀がありました。また、久しぶりに行くと他の施設と比べて、東博は展示位置が高いなと思いました。私は女性の平均身長ですが、写真を撮るとき正面からよりも少し上から撮ったほうが、きれいに写りました。外国人の観光客も多く来るので、客層に合わせて少し高めになっているのかなと思ったんですがどうなんでしょうか。


《今回の一振》
 熱田神宮所蔵の国宝の来国俊の短刀です。一目見てすごく美しい姿だなと思いました。肌も刃文もとてもキメ細かい感じで、ずっと眺めていたいと思いました。そのあと国宝だと知ったり解説を読んだりして、すごい刀なんだと評価されていて直観が当たっていることがうれしかったです。
 たびたび展示されているのかどうかはわかりませんが、熱田神宮では写真が撮れないので、東博で展示していただいたのはとてもよかったなと思いました。
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天下五剣の一つ、童子切安綱の展示が今日まででしたので最後に行ってきました。
今まで平日の夜に行っていたのですが、1・2月は金曜も17時までだったのですっかり行き損ねていました。3月からはまた開館時間を延長していただけるので、また頻繁に訪れられそうです。
前回の獅子王展示のときの記録を書き忘れていたので、一緒に書いておきます。

《行った場所》
○東京国立博物館
・太刀 銘 安綱(名物 童子切安綱国宝
・太刀 銘 正恒 重要文化財
・太刀 銘 久国(花押)国宝、文化庁蔵
 長めの刀身に比べて茎が少し短めですが、見た目のバランスが良い感じでした。解説で刃文が上品とかかれていましたが、確かにそんな印象です。
・太刀 銘 一(号 今荒波重要文化財
 刃文が見やすいように研がれているからか、一文字らしい刃文がわかりやすくて良かったです。
・太刀 銘 備前国長船住人平真長造 嘉元三年十月日
・刀 金象嵌銘 城和泉守所持 正宗磨上 本阿(花押) 国宝 
 東京国立博物館に来ると毎回正宗か貞宗の刀が置いてある気がしますが、こちらも無銘で金象嵌銘でした。正宗の中でものたれが大きめの刃文でしょうか。やはり厚みがある印象を受けました。
・短刀 銘 相州住秋広 応安三 重要美術品大倉集古館蔵(東京)
 大倉集古館は多くの刀剣を所蔵していますが、残念ながら現在長期の改装工事中です。昨年調べたときは既に工事していたので、このように他の施設に委託して展示していただけるととてもうれしいです。撮影禁止でしたが、短刀ながらすごく難しそうな刃文をしていて見応えがありました。

・太刀 銘 兼氏 重要文化財個人蔵
 幅が広くて峰が大きくてかなり攻撃力がありそうな刀だなと思いました。
・太刀 銘 備州長船盛光 応永廿三年八月日
 こちらも幅が広いですが、峰が小さめで丸い印象を受けます。刃文はすごくくっきりと見えて豪快でした。
・刀 銘 国安 重要文化財
・刀 銘 貞享元年十月吉日 奥州岩城平住人 (菊紋)根本和泉守藤原国虎

・太刀 銘 吉家作
・太刀 銘 一(号 上杉太刀国宝
・太刀 銘 国広 重要文化財、金剛峯寺蔵(和歌山)

前回の展示期間中に2階展示室で見られたもの
・太刀 無銘(号 獅子王重要文化財
 かなり反りがあり、腰反り高いというのはこういうことだなわかりました。
・太刀 銘 助真 国宝
・脇指 無銘 貞宗(号 石田貞宗重要文化財
 

《感想》
 今回童子切を見られたおかげで、天下五剣も残り鬼丸国綱のみとなりました。さすがになかなか見られないものだとは思いますが、いつかどこかで展示されたらぜひ見に行きたいです。今まで見た4振の中では、個人的にがっちりした武骨っぽい印象の刀が好きなので大典太が一番好みかなという感じです。
 最初に刀を見に行ったのがちょうど一年ぐらい前なのですが、なかなか刀剣の美術的評価基準というものは理解できていません。極めようと思っているわけではないので、今までどおりふらっと見に行ってちょっとずつ理解できれば良いかなと思います。東京国立博物館の来年度の年間展示予定も出ました。他の施設についても、この一年間よりは行く頻度が落ちるとは思いますが、行きたいと思ったところには積極的に行きたいと思います。


《今回の一振》
 今回は童子切安綱です。刃文は今回見られた他の刀よりすこし見ずらい感じでしたが、直刃と小互の目がわかりました。銘がかなり鎺よりに彫られているなと気になりました。銘は意外ときれいに残っていて、読みやすくてよかったです。厚みはあまりなくて反りが高く、平安らしい刀だなと思いました。

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 1階の刀剣展示室が厚藤四郎の展示が終わった後行っていなかったので行ってきました。特に下調べをしないで行ったのですが、特集展示の後藤一乗の刀装展示も開催中でとてもよかったです。

《行った場所》
○東京国立博物館
・太刀 銘 備前国友成作 国宝
・短刀 銘 吉光(名物 岡山藤四郎
・太刀 銘 雲生 重要文化財
・太刀 銘 包永 重要文化財/姫路神社蔵(兵庫)
・太刀 銘 長光 国宝 
・太刀 銘 備前国長船長義
・刀 切付銘 朝倉篭平切太刀也 天正三年十二月(以下切) 
        右幕下御摺上大津伝十郎拝(以下切)(名物 籠手切正宗
・太刀 銘 備州長船秀光 承応元年 月日
・短刀 額銘 久国


(○資料館)
 刀剣に関する資料を読みたくて、東京国立博物館内にある資料館を利用しました。平日の9:30~17:00しか開館していないので、なかなか行けなかったのですが、先日休みができたので行ってきました。月曜日だったので西門から入ったのですが、名前、連絡先、入退館時間記入して名札をつけるという徹底ぶりに驚きました。
 5時間ぐらい滞在したのですが、特に気に行った資料が日本刀大百科事典です。消失した名物刀剣の造りが書かれていたり、享保名物帳だけでなく、あらゆる記録に載っている名物刀剣がまとまって書かれています。事典なので「あ」から順番に読んでいたのですが、全然読み終わらず閉館時間を迎えてしまいました。また平日に休みができたときは行きたいと思います。

 地元の図書館で借りられた国宝・重要文化財全集の6巻も、多くの刀剣の写真が見られてよかったです。情報が古いのもありますが、1月に刀剣乱舞がサービス開始してからニュースになった、行方不明の高麗鶴光忠も載っていました。所蔵者の名前まで載っていたのでググってみましたが、ある会社の社長さんがヒットしたのでこの方かなと思いました。ただ現在は行方不明なのでおそらく所有者が変わって以降把握されていないのでしょう。少なくとも平成10年までは把握されていたのにと思うと、とても残念です。高麗鶴光忠は、大百科事典曰く、光忠ではなく守家の作ではないかと書かれていて、本当に刀の存在というのはあやふやだなと思いました。

 他に資料館で見られた図録では、平成8年の秀吉展で展示されていた竹中半兵衛光忠というのが気になりました。こちらも個人蔵だったので現在はどうなっているかわかりませんが、また展示されないかなと思います。



《感想》
 今回は休日でもそこまで混んでいなかったのでじっくり写真も撮れました。ミュージアムショップの刀剣スペースが来るたびに増えていておもしろいです。つい最近開催した他の施設の展覧会の図録も販売されているので、できればもっといろいろな施設のものが増えてくれたらなと思います。
 この記事を書いているときには、獅子王の展示も始まっているので、早く行きたいと思います。


《今回の一振》
 今回は籠手切正宗です。本当に正宗の刀かは微妙なようですが好みでした。樋の入り方や全体のバランスからして、かなり摺り上げられたのかなと思いましたが、調べてみたところ100cmぐらいあったそうです。



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 展示内容が変わったために行ってきました。前回の三日月宗近展示のときは、結局計4回ほど足を運びました。平日の閉館間際に行ったときは、人も少なくのんびり見られたのですが、最終日前の休日閉館間際に行ったら行列がとてもすごかったです。
 ということで今回も平日の夕方を狙って行きましたが、ほどほどの人だったので見やすかったです。

《行った場所》
○東京国立博物館
主な刀剣
・短刀 銘 吉光(名物 厚藤四郎国宝
・太刀 銘 吉房(号 岡田切国宝
・刀 無銘 貞宗(名物 切刃貞宗重要文化
・小太刀 銘 長光(名物 蜂屋長光重要文化財
・太刀 銘 豊後国行平 重要文化財
・短刀 銘 国光 重要文化財
・短刀 銘 備中住次直作 延文三年十一月日 重要文化財
・脇指 銘 奉富士本宮源式部烝信国 一期一腰応永亖年二月日 重要文化財、富士山本宮浅間大社蔵(静岡) 
・太刀 銘 来源国俊作 元応三年正月日 
・刀 銘 相州綱広
・大身槍 銘 備州長船忠光 長享三年二月日          
                               他多数


《感想》
 厚藤四郎を見に行きましたが、確かに短刀にしては厚みがありました。写真ではあまりわからないところなので、実物をみるととても勉強になります。岡田切は刃文のあまりの派手さに思わず笑ってしましました。
 閉館前に行ったため、この日は2階の刀の展示を見られなかったのですが、後日見たのをまとめて書いています。


《今回の一振》
 今回は蜂屋長光です。小太刀なので、太刀とは形が全然違うので新鮮でした。太刀に見慣れていると、茎が短くてアンバランスな印象をうけます。茎や銘を見るのが好きなのですが、銘は写真に撮るときピントがあわせずらいし、きれいに写すのが難しいなといつも思います。

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 九州国立博物館の特別展を見るために、福岡に行きました。朝、東京国立博物館へ行ってからの旅行日程です。

《行った場所》
○東京国立博物館
鳥獣戯画展が開催中でした。混雑を危惧して朝7時に到着しましたが、すでに多くの方が並んでいます。しかし早く行ったおかげで、中にはすぐに入れました。イベントで並ぶことには慣れていますが、人の多さよりも進みの遅さが問題です。大した人数ではないのに、見るまで1時間ぐらいかかりました。特別展を見た後は時間のゆるす限り刀剣の展示を見ていました。
主な刀剣
  ・太刀 銘 三条(名物 三日月宗近国宝
  ・刀 無銘 貞宗(名物 亀甲貞宗国宝
  ・短刀 銘 則重 重要美術品
  ・太刀 銘 吉包 重要文化財
  ・太刀 無銘 (号 北条太刀重要文化財
  ・太刀 銘 光忠 重要文化財
  ・太刀 銘 定(以下切)重要文化財
  ・太刀 銘 大和則長 重要文化財       他多数

○太宰府天満宮・宝物殿
宝物殿は朝早かったのもあってか人が少なくのんびり見られました。
主な刀剣
  ・毛抜形太刀 重要文化財
  ・短刀 銘 村正
  ・太刀 銘 豊後国行平作
  ・太刀 銘 信国         他多数

○九州国立博物館
「小松コレクション」の公開と特別展「戦国大名」を開催中でした。
主な刀剣
  ・太刀 銘 左筑州住(名物 江雪左文字国宝/ふくやま美術館蔵(広島)  
  ・短刀 銘 左筑州住(名物 太閤左文字国宝/ふくやま美術館蔵
  ・短刀 銘 国光(名物 会津新籐五国宝/ふくやま美術館蔵
  ・太刀 銘 正恒 国宝/ふくやま美術館蔵
  ・太刀 銘 則房 国宝/ふくやま美術館蔵
  ・太刀 銘 国宗 国宝/ふくやま美術館蔵
  ・短刀 銘 吉光 国宝/立花家史料館蔵(福岡)   
  ・太刀 銘 康次 国宝/光ミュージアム蔵(岐阜)
  ・脇差 無銘 (号 雷切丸)立花家史料館蔵
  
○福岡市博物館
今回は特別な刀剣の展示はありませんでした。展示される機会を狙ってぜひまた来たいと思います。
  ・大身槍 (名物 日本号

○住吉神社

○櫛田神社

○福岡城
運動ができる公園になっていました。展示物はあまり多くありませんでしたが、近年になって発掘調査が進んでいるそうなので楽しみです。施設の方々がとても熱心に話してくださいました。


《感想》
 九州国立博物館の展示は、本当にすごい刀ばかりでした。刀剣の展示場所だけ老若男女人がたくさんいて、他の展示室とは異色な雰囲気でした。 今回展示されていた刀剣が出ていた、ふくやま美術館の図録の見本が置いてありましたが、九州国立博物館でも販売していたらよかったなと思いました。
  このとき東京国立博物館で展示されていた亀甲貞宗は特に気に入り、展示されている間中何回も足を運びました。年間パスポートは何回も見たいときにとても助かります。難しいとは思いますが、他の博物館や美術館にもあったら良いなと思いました。


《今回の一振》DSCF2070




















今回は、東京国立博物館の亀甲貞宗です。これは本当に気に入り、この後何度も訪れたくさん写真を撮ってきました。鉄の黒さや、刃文、樋のかたち、切っ先の丸っこいところ、名前の元になった茎の亀甲模様など、好きなポイントがたくさんあります。

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