刀剣巡礼覚書

日本刀の鑑賞にはまった審神者が、刀を求めて聖地巡礼をしつつ全国を巡った記録を書き連ねたものです。各地の博物館、美術館の情報は当時のものです。

カテゴリ: 東京都

 千代田区で始まったさくらまつりコラボのスタンプラリーに行ってきました。東博にも行きたかったのと、都内でいつでも行ける場所だということで、全部はまわらず今回はグッズをめあてに行動しました。長くなってしまうので東博の展示については別で書きます。
 まだ桜が見頃になる前なので思っていたより混雑はありませんでした。4月の土日のほうが場所によっては一般客が増えるので混雑しそうです。

《行った場所》
○神田神社
 9時すぎをめがけて行きましたがすでにたくさんの人がいました。同じようにここを一番最初にした人が多かったようです。スタンプの列もかなり長くなっていましたが、物販のレジが一つしかないのでそちらの列の進みがかなり遅くなっていました。

○靖国神社
 スタンプは入口手前のほうにある広いエリアにあるため大した混雑もなくすぐに押すことができました。遊就館は今まで行ったことがなかったので特別展で甲冑武具展を開催中だということもあり行ってみました。すごい展示量で細かく見ていると時間が足りなくなるので早足になってしまいましたが一通り見てきました。
主な刀剣
・太刀 銘 国継 重要美術品
・刀 金象嵌銘 青江
・刀 無銘 長船真長
・短刀 銘 宇多国宗
・刀 銘 村正 陸軍少将大沼渉所用
・刀 銘 備州長船盛光 應永十八年十月日
・大太刀 銘 九州筑前住源信国助左衛門尉吉包 寛文拾弐年子八月吉日
・脇指 銘 以南蛮鉄越前康継作 万治三年十月吉日
・刀 銘 肥前国忠吉
・刀 銘 出羽大掾藤原国路
・刀 銘 肥前住播磨大掾藤原忠国
・脇指 銘 大和守安定 金象嵌銘 万治三年霜月廿二日 貳ツ胴切落山野加右衛門掾永久(花押)

・脇差 銘 水心子正秀
・刀 銘 肥前国忠吉 
・太刀 銘 兼高住好間善九郎 大食上戸餅喫恐天下一斬鉄骨無疑血吮不骨
こちらの三振は特別展示です。靖国神社の常設展示の刀剣は展示替えもするそうなので、かなりの数を所蔵していそうです。
         他多数

○東京大神宮
 あまり知らなかったので初めて行きましたが、小さな敷地内にたくさんの人が訪れていました。伊勢神宮にお参りする変わりのために造られたということで、屋根が伊勢神宮と同じ造りになっていました。

《感想》
 飯田橋グラン・ブルームに景品を交換しに行ったところちょうど大きいこんのすけが登場する時間だったので見てきました。ステージ上で見たことはありましたが近くで見るのは初めてだったので、撮影もできて楽しかったです。小さい子供もたくさんいてサービス旺盛な様子もみられました。
 日枝神社の刀も見に行きたかったのですが時間が少なかったのでまた今度行きたいと思います。今回行った場所はどこも初めて行く場所で、都内でも行ったことがない場所はたくさんあるなと思いました。スタンプが各キャラの紋になっていてデザインがとても良いので押すのが楽しかったです。公式コラボのスタンプラリーでもそれぞれスタンプのデザインが違うので毎回楽しみです。次はどこで開催されるかわかりませんが、街歩きに良い時期になってきたので何かあればいいなと思います。

《今回の一振》
 今回は靖国神社の青江派の刀です。一週間前に土浦市博物館で見た青江貞次の刀も好みでしたが、こちらも展示していたものの中では一番きれいに輝いていたように感じました。たくさん刀が並んでいると、自然と目に留まるものとそうでないものの差がわかりやすく出ます。

 

 戦国時代展に行ってきました。刀剣乱舞との正式コラボではありませんが、グッズもたくさんあり楽しい特別展示でした。

《行った場所》
○江戸東京博物館
主な刀剣
・刀 無銘(名物 義元左文字重要文化財、建勲神社蔵(京都)
 昨年の京都での展示以来久しぶりでした。初めて見たときはとても迫力のある無骨な刀だなと思いましたが、他の相州伝のものをたくさん見てきたからか、以前よりも刃文がとてもおだやかでおとなしい印象を受けました。展示の仕方なども関係しているのかもしれませんが、こうも受ける印象が変わるとおもしろいなと思います。
・大太刀 伝 倫光作 重要文化財、上杉神社蔵(山形)
・太刀 銘 一 重要文化財、厳島神社蔵(広島)
 どちらも行ったことはありますが、そのときは展示をしていなくて初めて見るものでした。倫光の大太刀は日光の二荒山で見たものがとてもすごかったので、こちらの印象としては大太刀としてはきれいな状態で保存されていていいなと感じるものでした。

・刀 無銘(名物 籠手切正宗)東京国立博物館蔵(東京)
 以前東京国立博物館で見たときにとても気に入った刀だったので、今回も見られてとてもうれしいです。厚みと長さがあるので、以前と同じようにとても迫力を感じました。他の正宗の作と比べると磨り上げられたことも考えると長すぎて少し違和感を感じるなと思いました。
・長巻 無銘 伝則包 重要文化財、上杉神社蔵
・短刀 銘 吉光(号 五虎退)個人蔵
・太刀 銘 安綱(号 鬼切重要文化財、北野天満宮蔵(京都) 
 こちらは昨年の京都以来の3回目になります。個人的に平安や鎌倉初期の刀はすごく好みなものはないのですが、安綱の刀の姿は好みな気がします。前回の京都での展示でもそうでしたが、刃文がもう少し見やすくなっているといいなと思いました。


《感想》
 江戸東京博物館は、初めて刀を見に行った思い入れのある場所だったので、また展示があってうれしいです。2回とも開館すぐに刀剣の鑑賞列に並んだのであまり待たずにじっくりとみることができました。 初めて行ってから約2年経っていますが、その間に本当にたくさんの刀剣を見てきたなと感慨深いです。展示の仕方としてはすごく良いわけではないのですが、また機会があったら刀のたくさん出てくる特別展を開催してほしいなと思います。


《今回の一振》 
 今回は、見る機会の少なさで五虎退です。山形の展示とは博物館内の周りの雰囲気が全然違うので、刀に向かう姿勢も違った気がします。姿は思っていたより長さがあり、吉光の短刀の中ではそこまで小ぶりではないのかなと思いました。切っ先がすらっとしているところが吉光らしいのかなと思います。文化財登録はされていませんが、個人蔵なのでこれからどれぐらい見られる機会が増えるか未知数で楽しみです。ぜひまた楽しいコラボ展示などで見られることを期待しています。 

 刀剣博物館が移転前最後の展示として、収蔵品展を行っています。今回は収蔵品のみのため写真撮影もOKということで、平日を狙って行ってきました。さすがに今まで見たことがあるものばかりでしたが、写真も撮れるということで今まで見てきたものが記録に残せるというのはとてもうれしいです。最後の展示ということで、とにかく豪華な展示内容でした。3月31日まで行っているのでぜひもう1回ぐらいは行きたいです。

《行った場所》
○刀剣博物館
 ほとんど毎回の展示に行っているため、本当に一度見たことあるものばかりでした。なんとなく見たことあるなと思うものだったり、後から調べて見たことあったのかと驚くようなものなどいろいろありました。
主な刀剣
・太刀 銘 友成作 重要美術品
・太刀 銘 兼永 重要文化財
・短刀 明 相模守藤原政常 重要美術品
・太刀 銘 宗吉 重要美術品
・太刀 銘 真景 重要美術品
・太刀 銘 信房作 重要文化財
・太刀 銘 真則 重要美術品
・刀 無銘 伝長重 重要美術品
・薙刀直し脇指 銘 真利 重要美術品
・刀 無銘 伝正宗(名物 武蔵正宗)重要美術品
・太刀 銘 備前国住人雲次 正和二二年十月日 重要文化財
・太刀 銘 豊後国僧定秀作 重要美術品
・太刀 銘 国安 重要美術品
・太刀 銘 来国俊 元享元年十二月日 重要美術品
・太刀 銘 元真 重要美術品
・太刀 銘 正恒 重要文化財
・太刀 無銘 福岡一文字 重要文化財
・太刀 銘 延吉 国宝
・太刀 銘 国行 国宝
・太刀 銘 国行 国宝
・短刀 銘 清綱 重要文化財
・短刀 銘 兼氏 重要文化財
・刀 銘 村正
・脇指 銘 備前介宗次作之 弘化三年八月日
 


《感想》
 刀剣博物館に初めて行ったのはおととしの9月で、約一年半の間におそらく6回行っていました。毎回とても豪華な展示内容だったので、しばらくの間展示が見られないのは少し残念です。移転先の両国は行きやすさとしてはあまり変わらないので、今後もたくさん見に行けたらいいなと思います。


《今回の一振》
  今回の展示で初めて見た、伝長重作の刀です。今回の展示で初めて見るものは、この刀を入れて3振りでした。長重は長義の弟または兄とされていて相伝備前の作風がやはり好みです。解説にある金筋や砂流しもよく見えました。
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 文化の日に東京都内の気になっていた神社を中心に刀めぐりをしました。銀座の刀剣販売店に用があったので、気づけば府中から銀座まで東京を横断するような行程になりました。初めて訪れる場所ばかりだったので、知らなかった東京の景色が見られてよかったです。


《行った場所》
○大國魂神社
 府中の駅前にある大きな神社です。将軍家も重要視した神社で、神領地五百石は上野東照宮、日枝神社に次いで三番目だったそうです。街並みもどことなくその名残を感じました。奉納刀は号がついた江戸時代の大太刀が3振に、大正・昭和・平成それぞれの時代に奉納されたものと幅広く展示されていました。号がついた由来などは書かれていませんでしたが、解説が多くてよかったです。

主な刀剣
・大太刀 銘 慶長八葵丑年卯月十日鍛冶山本七郎右衛門慰照重作  奉納武州惣社六所大明神御剣  願主當國之住大野八衛門景吉(号 御蛇丸府中市指定文化財
・大太刀 銘 於武州江戸大和守藤原金蔵作之 寛文二王寅年九月吉日(号 烏丸府中市指定文化財
 高力高長が奉納した刀で、厳島神社にあったものと同じように高力氏の丸に鳩紋が鎺に彫られていました。

・大太刀 銘 日本鍛冶宗匠三品伊賀守金道門人明林子長高作  安政六末年二月日  御霊宮武劦多摩郡一ノ宮村 願主杦本万平 小林長三郎 杦田熊造 セハ内中(号 息吹丸
・脇差 銘 武州児玉八幡山住 六代明村子長高 高野政光作
 息吹丸が奉納されて、150年後の平成十三年に、息吹丸をうった長高から6代目の子孫である13代目長高が奉納したとのこと。長い年月を経て伝統を守ることができる刀工がいるのはすごいことだなと思います。

・短刀 大阪住人月山貞藤謹作(花押) 大正十五年三月吉日
 御下賜品で、鎺には御賜と彫られていました。拵も特別なもので一緒に展示されていましたが、とてもきれいでよかったです。
・短刀 銘 御奉献大國魂神社大野利雄 武蔵国府中靖興作 昭和四十九年二月日


○金王八幡宮
 渋谷の駅前からすぐの場所にあります。名前の由来は源頼朝に尽くした金王丸という人物。その金王丸が持っていた刀が、毒蛇長太刀というもので現在でも金王八幡宮に伝わっているそうです。広くはないけれど周辺もとても雰囲気があり、観光で訪れている方も見かけました。


○日枝神社
 徳川家に縁の深い代表的な神社で、刀もたくさん奉納されています。宝物館は入場無料ですが展示内容はとてもすばらしいです。
主な刀剣
・太刀 銘 師景 重要文化財
 丁字の刃文がメラメラと燃えているような姿でした。

・太刀 銘 重久 重要文化財
 初めて見ましたが一文字派の刀工だそうです。太めな姿で刃文もよく見えませんでしたが、反りが小さく不思議な姿をしているなと思いました。

・太刀 銘 守家 重要文化財
 丁子刃文のうち、中心あたりは蛙子丁子も見られました。

・太刀 銘 備州長船住長光 重要文化財
 明治天皇が奉納されたものだそうで姿が細身で美しさを感じました。

・太刀 銘 一
 吉岡一文字派の刀工で、一文字らしい刃文がよく見えました。焼き幅が広くて丁子が鎬まできています。

・刀 銘 武蔵大掾藤原是一
 身幅が広くて反りがなくほぼまっすぐなのでどっしりとした姿をしていますが、刃文は丁子がとても華やかで派手さがあります。



《感想》
 普段各地に遠征はしても、意外と身近なところを調べて見に行くことをしていなかったので、今回東京の神社を見てまわれてよかったです。七五三の時期なのでどこも普段よりも賑わっているようでしたが、刀などが展示してある宝物館などは人が少なくとても静かなのでじっくりと見ることができました。刀以外の展示では、やはり徳川家に関するものが多くありましたが、昭和の戦争資料も多くみられました。東京にある寺社の多くも戦火で焼かれたものが多かったんだなというのを改めて感じました。まだまだ都内には大きな由緒ある寺社がたくさんあるので、ぜひ行きたいと思います。


《今回の一振》
今回は大國魂神社にあった御蛇丸です。
大國魂神社にある号のついた3振の大太刀は、名前の由来などはわかりませんが、特にこの刀は逸話がいろいろ残されています。この刀を奉納した大野八衛門は、現在の群馬県桐生市の街づくりを行った人だそうです。しかし不正の罪で処刑されることに。どうも冤罪だった可能性があるそうですが、その処刑の一年前に奉納したのがこの刀。刀身には6つの銘文が彫られていて、その内容は(処刑されることに対して)もう恨み気持ちはなくなったという内容だそうです。刀の姿も特徴的ですが、その逸話を聞きとても印象的な刀でした。


 他の記事と日付が前後してしまいましたが、5月で年間パスポートが切れたためパスポートを更新して行ってきました。

《行った場所》
○東京国立博物館
 行くのが久しぶりだったのと、この日は夜22時まで開いていたので刀剣の場所だけでなくそれ以外のものもじっくり見てきました。2時間半ほどいましたが、それでも最後の方は疲れてしまい結局全部は見られませんでした。観光などで一度しか訪れない人が全部を見ようとすると平均滞在時間はどれぐらいなんでしょうか。
 現在は終了してしまいましたが、細田守監督のときをかける少女に関する展示が行われていて、そちらもおもしろかったです。作品は何度か見たことがありますが、劇中で東京国立博物館がモデルの場面があるとは知りませんでした。当時はほとんど行ったことがなかったので気づきませんでしたが、今見たらわかって面白いだろうなと思います。

主な刀剣
・太刀 銘 大和則長作 重要文化財
・太刀 銘 定吉
・短刀 銘 来国俊 正和五年十一月日 国宝、熱田神宮蔵(愛知)
・太刀 銘 備前国長船住景光 元亨二年五月日(号 小龍景光国宝
・太刀 銘 国宗 備前国住長船正和(以下切)
・短刀 無銘 伝正宗 重要美術品
・刀 無銘 貞宗(名物 切刃貞宗重要文化財
・刀 銘 備前国住長船次郎左衛門尉勝光 子次郎兵衛尉治光一期一腰作之 佐々木伊代守 重要文化財、乃木神社蔵(東京)
・刀 銘 兼元
・太刀 銘 乕徹入道興里 此太刀一代三振之内置者也 寛文四年八月吉(以下切)  切付銘 明和六年五分本揚而追有徹銘 仍所持 三寸六分継平上之 個人蔵


・太刀 無銘 (菊紋)
・太刀 銘 貞真 重要文化財
・短刀 銘 行光 国宝
・薙刀 銘 長光 重要文化財


《感想》
 東博に通うのも2年目になったので今回はいくつか見たことある刀がありました。また、久しぶりに行くと他の施設と比べて、東博は展示位置が高いなと思いました。私は女性の平均身長ですが、写真を撮るとき正面からよりも少し上から撮ったほうが、きれいに写りました。外国人の観光客も多く来るので、客層に合わせて少し高めになっているのかなと思ったんですがどうなんでしょうか。


《今回の一振》
 熱田神宮所蔵の国宝の来国俊の短刀です。一目見てすごく美しい姿だなと思いました。肌も刃文もとてもキメ細かい感じで、ずっと眺めていたいと思いました。そのあと国宝だと知ったり解説を読んだりして、すごい刀なんだと評価されていて直観が当たっていることがうれしかったです。
 たびたび展示されているのかどうかはわかりませんが、熱田神宮では写真が撮れないので、東博で展示していただいたのはとてもよかったなと思いました。
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