3月27日まで、刃文特集の展示を行っています。多少の混雑を避けるために、平日の夕方、閉館前に行ってきました。来場者はそこそこいましたが、ゆっくり見ていられるぐらいでした。閉館時間が早いので、15時ぐらいには着いておいたほうが良いと思います。
 今回は、通常の目録の他に、一部の刀剣の押型が載ったリーフレットも配られていました。展示されている刀と比べて見ると、刃文がとてもわかりやすく勉強になります。

《行った場所》
○刀剣博物館
主な刀剣
・太刀 銘 国行(号 明石国行) 国宝
 明石国行と言われる来派の太刀です。刀剣博物館の目録に号は載っていませんが、展示の解説に明石松平家伝来と書かれていました。
・刀 無銘 行光 特別重要刀剣
 相州らしい地鉄の黒っぽさと厚みだと思いました。
・薙刀直し脇指 銘 真利 重要美術品
 直刃に逆足があるとのことで、押型にも刃文が載っています。逆足は腰元のあたりがわかりやすかったです。
・刀 無銘 青江
 こちらも逆刃がありますが、全体的になっていてわかりやすいです。
・短刀 銘 近江大掾藤原忠広 重要刀剣
 短刀の短い刀身にこれでもかと細かく倶利伽羅龍が彫られていて、すごくきれいでした。

・脇指 銘 長曽祢興里虎徹入道 寛文元年霜月廿五日 
 金象嵌 山野加右衛門六十四歳永久 花押 腋毛貳ツ胴度々三ツ胴裁断
 銘に書いてあることがすごいのと、峰がすごく大きくてびっくりです。
・刀 金象嵌銘 助真
 派手な丁子刃ですが、幅広でよけいに派手で目立つ刃文でした。
・刀 銘 長幸於摂津国作之 以幡州完栗鋼鉄作之
 丁子は丸っこいイメージしかなかったのですが、こちらはすごくトゲトゲとした丁子です。

・刀 銘 津田越前守助広 寛文七年八月日
 初めて見るぐらいすごく大きなのたれでした。
・脇指 無銘 伝正宗 特別重要刀剣
 なんとなくの印象ですが、三井記念美術館で見た日向正宗に似てるなと思いました。
・脇指 銘 大和州住人九郎三郎重国居 駿河州後於紀伊州明光山作之 
 羽掃為都筑久太夫氏勝作之 元和八年戌八月吉日
 龍の彫物がすごいです。
・刀 津田越前守助広 延宝九年八月日
 すごく助広らしい濤瀾刃が見られました。
                              他多数


《感想》
 今回は刃文に着目した展示内容と展示方法だったので、刃文が見やすく展示されていたと思います。研ぎ方について順を追って説明している展示では、仕上げ研ぎをしない状態の刃文もありました。確かに仕上げ研ぎまでしないで展示している博物館や美術館もある気がします。少し見ずらいと思ってしまいますが、それも自然で良いのかなと思いました。研ぎの段階によって全然刃文の見え方が違うということがわかりました。


《今回の一振》
 今回は、国宝でもある明石国行です。薄い印象を受けるのが来派っぽいなと思いました。国行の刀は以前も見たことがありますが、博物館でよく見かける来派は国俊と国光なので少し珍しい気がします。三鈷剣の彫物がきれいで、かなり反りが強い印象をうけました。