刀剣巡礼覚書

日本刀の鑑賞にはまった審神者が、刀を求めて聖地巡礼をしつつ全国を巡った記録を書き連ねたものです。各地の博物館、美術館の情報は当時のものです。

2017年03月

 千代田区で始まったさくらまつりコラボのスタンプラリーに行ってきました。東博にも行きたかったのと、都内でいつでも行ける場所だということで、全部はまわらず今回はグッズをめあてに行動しました。長くなってしまうので東博の展示については別で書きます。
 まだ桜が見頃になる前なので思っていたより混雑はありませんでした。4月の土日のほうが場所によっては一般客が増えるので混雑しそうです。

《行った場所》
○神田神社
 9時すぎをめがけて行きましたがすでにたくさんの人がいました。同じようにここを一番最初にした人が多かったようです。スタンプの列もかなり長くなっていましたが、物販のレジが一つしかないのでそちらの列の進みがかなり遅くなっていました。

○靖国神社
 スタンプは入口手前のほうにある広いエリアにあるため大した混雑もなくすぐに押すことができました。遊就館は今まで行ったことがなかったので特別展で甲冑武具展を開催中だということもあり行ってみました。すごい展示量で細かく見ていると時間が足りなくなるので早足になってしまいましたが一通り見てきました。
主な刀剣
・太刀 銘 国継 重要美術品
・刀 金象嵌銘 青江
・刀 無銘 長船真長
・短刀 銘 宇多国宗
・刀 銘 村正 陸軍少将大沼渉所用
・刀 銘 備州長船盛光 應永十八年十月日
・大太刀 銘 九州筑前住源信国助左衛門尉吉包 寛文拾弐年子八月吉日
・脇指 銘 以南蛮鉄越前康継作 万治三年十月吉日
・刀 銘 肥前国忠吉
・刀 銘 出羽大掾藤原国路
・刀 銘 肥前住播磨大掾藤原忠国
・脇指 銘 大和守安定 金象嵌銘 万治三年霜月廿二日 貳ツ胴切落山野加右衛門掾永久(花押)

・脇差 銘 水心子正秀
・刀 銘 肥前国忠吉 
・太刀 銘 兼高住好間善九郎 大食上戸餅喫恐天下一斬鉄骨無疑血吮不骨
こちらの三振は特別展示です。靖国神社の常設展示の刀剣は展示替えもするそうなので、かなりの数を所蔵していそうです。
         他多数

○東京大神宮
 あまり知らなかったので初めて行きましたが、小さな敷地内にたくさんの人が訪れていました。伊勢神宮にお参りする変わりのために造られたということで、屋根が伊勢神宮と同じ造りになっていました。

《感想》
 飯田橋グラン・ブルームに景品を交換しに行ったところちょうど大きいこんのすけが登場する時間だったので見てきました。ステージ上で見たことはありましたが近くで見るのは初めてだったので、撮影もできて楽しかったです。小さい子供もたくさんいてサービス旺盛な様子もみられました。
 日枝神社の刀も見に行きたかったのですが時間が少なかったのでまた今度行きたいと思います。今回行った場所はどこも初めて行く場所で、都内でも行ったことがない場所はたくさんあるなと思いました。スタンプが各キャラの紋になっていてデザインがとても良いので押すのが楽しかったです。公式コラボのスタンプラリーでもそれぞれスタンプのデザインが違うので毎回楽しみです。次はどこで開催されるかわかりませんが、街歩きに良い時期になってきたので何かあればいいなと思います。

《今回の一振》
 今回は靖国神社の青江派の刀です。一週間前に土浦市博物館で見た青江貞次の刀も好みでしたが、こちらも展示していたものの中では一番きれいに輝いていたように感じました。たくさん刀が並んでいると、自然と目に留まるものとそうでないものの差がわかりやすく出ます。

 

 足利市の山姥切国広とのコラボスタンプラリーに行ってきました。初めての足利で知らないことばかりでしたが、街をあげてのコラボで案内マップやスタッフの方も多く、始まってからだいぶ経っているおかげで対応が手馴れたものですばらしかったです。各施設に徒歩で行ける距離だったのも良かったです。

《行った場所》
○足利学校
 JRで足利駅まで行き、足利市立美術館に到着したときはちょうど整理券を配り始めるところでした。他に行く場所がたくさんあるので一番最後の回の整理券をもらい、先に観光をして時間を有効活用することにしました。足利学校に行ったところ少し早い時間でしたが開いて中に入ることができました。よく見かける門の写真から、てっきり山の中を想像していたので街中に普通にあってびっくりしました。いくつかある建物がどれもすばらしく、建物を見ているだけで楽しかったです。図書館の刀剣資料の展示も事前にあまり調べずに行ったので刀だけでなく押型などいろいろな資料が見られてとてもおもしろかったです。刀剣は表裏両方から見られる展示方法だったのもありがたいなと思いました。
主な刀剣
・刀 銘 晴雲斎源景國足利於学校 干時六十九歳而造之 元治二丑年二月吉日 栃木県指定文化財
・刀 銘 新田家家臣尾内修理十八代孫上野産晴雲斎尾内七郎源景國 慶應四戊辰利二月吉日於足利学校造之 足利市重要文化財

○ 鑁阿寺
 周りが城のようにお堀に囲まれています。とても広い敷地に立派な本殿があり細かく見て回るとかなり楽しめそうでした。周辺はきれいに整備されていて、足利市内は見ていると全体的に最近になって観光に力を入れ始めているような印象を受けました。

○あしかがフラワーパーク
 行きは電車を利用しました。駅から少し歩くので大変でしたが、基本的に車で訪れるような場所なのでしょうがないかなと思います。花はチューリップやパンジーが中心に咲いていました。園内にはゆったりとした音楽が流れていて、今回は時間があまりありませんでしたが、のんびり過ごすのによさそうでした。刀剣乱舞コラボのパネルと花のアートの展示もそこまで混雑せずに見られてとてもきれいでよかったです。

○蝶や
 足利に戻ってきて、昼はコラボをしているお店の中の一軒にしました。ちょうど待ち時間がほとんどないタイミングに入ることができました。お店の人はとても気さくで、店内には交流ノートもあって歓迎されているのが実感できてよかったです。

○織姫神社
 長い階段を登った頂上にある神社で、上からの眺めが解放感がありとてもよかったです。社殿は残念ながら改装工事中でしたが、少し見たところ塗装がかなり剥げていたのできれいな姿になるのが楽しみです。

○長林寺
 かなり奥まった場所にありとても趣きのあるお寺でした。長尾氏の菩提寺でガイドの方に長尾氏のことについて詳しく聞くことができました。話を聞いてから美術館で長尾氏に関する展示を見たらとてもわかりやすかったです。

○足利市美術館
  整理券のおかげで館内での待機列のみで入ることができました。足利学校の入館券で割引になるのがよかったです。配布されているリーフレットのボリュームがとてもあり、それを読んでいるだけで展示室の中に入る順番になっていました。展示のボリュームはそんなにないのですが、展示方法が見やすく、解説が詳しくて国広と足利の関わりについて十分理解できる展示内容でした。
主な刀剣
・脇指 銘 日州住信濃守國廣作(号 布袋国広重要美術品
 待機列に並びながらリーフレットで予習をしてから観察しましたが、布袋の腕のイボが確かにわかりました。予想外に重ねが薄かったです。表と裏の両方を見ることができましたが、指裏にライトを当てる関係で指表の刃文はどうしても見ずらいものになっていましたが足がはいっているのがわかりました。
・刀 銘 九州日向住國廣作(号 山姥切国広重要文化財、個人蔵
・短刀 銘 國廣 個人蔵
 正宗に似たところを感じ好きな刀です。鎺下の刀身のふくらみ方が特徴的だなと感じました。


《感想》
 博物館の展示だけでは物足りなかったかもしれませんが、足利の街をじっくりと観光し、いろいろな人と触れ合うことでとても楽しい旅になりました。街全体でのコラボはとても大変だったと思うので、ひとまずみなさんが成功だったと思っていただけているようなのを感じることができて安心しました。個人的にはコラボをしている店舗が多くてどこに行くか迷ってしまったので、もう少し少ないほうが逆に選びやすいと思いましたが、賛同してくれたお店がこれだけあるというのがすごいと思います。今後他の地域でこのような大規模なコラボがどのように行われるかわかりませんが、今回のコラボ形式は理想的だったのかなと思いました。


《今回の一振》
 今回は山姥切国広です。今まで図録に全然載っていなかったので事前の知識があまりなく、思い浮かべていた姿とギャップがありました。身幅が広いわりに重ねが薄いため、大峰でも迫力はありますが厳つさは感じません。ただ刃文の飛焼が予想以上にはいっていて、焼幅も広いためだいぶ派手な印象です。写真ではわかりにくい部分なので、実物を見て驚きました。個人的に、刀身を見た後に山姥切のキャラクターを見たら布のボロボロの部分が飛焼っぽいなと思いました。

 1年半ぶりに徳川ミュージアムへ行ってきました。今回は徳川ミュージアムの限定グッズを目当てに行ったのと、土浦の展示もじっくり見たかったのもあり、以前行ったことのある場所にはあまり行かず、梅まつりのスタンプラリーは軽く参加するだけになりました。梅も終わりですがまだ見られるとあって、偕楽園はとても賑やかで前回行ったときとはまったく違った様子でした。 

《行った場所》
○徳川ミュージアム
  今回は梅まつりコラボ中ということもあり、たくさんの人が来館していたようです。入口は混雑していましたが、展示はスムーズに観られました。アプリでの音声ガイドがとてもよく、何度も見ている展示物でしたが楽しく見てまわることができました。  燭台切と児手柏は一昨年の12月に羽田空港で見て以来だったのですが、当時はまだ寝かせた状態でしか展示できていなかったのが、今回初めて刀掛けにおさまっている状態で鑑賞して、なんだかとても感動してしまいました。状態が良くなったわけでもないのにまるで健全な状態に近づいているかのような錯覚を覚え、やはり刀は刀掛けに置かれてこそだと思いました。

○ 偕楽園
 前回行ったのは梅の実が落ち始める時期で 梅の香りがすごかったのですが、今回は梅の見ごろの終わりのほうということで、園内はまったく違った様子でした。暖かったのもありとてもたくさんの人で賑わっていました。偕楽園駅から上野方面には行けないというのが、乗り換え時間の関係上利用しずらいところですが、この時期にしか利用できない駅というのがおもしろいと思います。

○ 茨城県立歴史館
 まだ行ったことのない場所だったので、偕楽園から歩いて寄ってみました。アイヌについての特別展を開催していました。最近は刀の関係で、江戸時代というと比較的新しい出来事だと思うようになってしまったため、北海道の江戸・明治時代の歴史を見ると、そんなに最近のことだったのかと今まで以上に感じるようになった気がします。刀剣の展示が見やすかったので、刀剣の特集展示をやるときも良い展示なんだろうなと思いました。
主な刀剣
・脇差 銘 長曾根興里入道虎徹 寛文十一年八月日
 偽物の虎徹と並べて展示をしていましたが、虎徹の特徴を知らなくても、明らかに真作のほうが良い刀だなと感じました。解説がとても詳しくてわかりやすかったです。虎徹帽子は今まであまり意識していなかったのですが、今回展示されていた刀はとてもわかりやすい造りをしています。虎徹は意外と展示で見かける機会が多いので、今後は意識して帽子を見たいなと思いました。
・刀 徳川斉昭作 水戸市指定文化財、弘道館鹿島神社蔵
最初に見たときなんだこれはと思ってしまったのですが、刀身に金の漆箔が貼られていて、一部だけ刃文が見られるように箔がない部分が作られていました。一部開いている場所から見えるのはとてもきれいな刃文で、この金箔がない状態での刀を見たいと思いました。
 
○土浦市立博物館
 特別展では、中国の瀟湘八景にならって作成された土浦の八景についての展示をしています。瀟湘八景の詳しい解説から始まっているのでとてもわかりやすくてよかったです。土浦の地理に詳しくなくても魅力的でおもしろかったので、自分の身近な場所についての八景があったらさらに楽しいだろうなと思いました。土浦市博物館は特別展も刀剣も展示量が多くおもしろい展示をしているので好きです。
・刀 無銘 貞次 重要美術品
・短刀  銘 来国俊
・刀 無銘 長谷部国重
・刀 銘 兼定
・刀 銘 長曾根興里入 (以下切)
・刀 銘 和泉守藤原兼定 慶應四年戊辰閏四月為松宮君 於北越観音寺邑造之 


《感想》 
 3連休の中日ということで水戸は人がたくさんいてにぎやかでした。前回行った時の静かな偕楽園も良いですが、観光地はにぎわっていてこそだとも思うので人が多くても楽しいです。今回、青春18切符をつかったので、スタンプラリーのポイントになっている途中駅にも行こうかと思ったのですが、電車の本数が少ないので諦めました。そこまでたくさん見て回ったわけではないのにほぼ一日使ったので、やはり移動にかかる時間は旅行で重要なポイントだと実感しました。水戸で刀を展示している場所にはあらかた行ったと思うので、次に訪れるのがいつになるかわかりませんが、また近いうちに行く機会があればなと思います。


《今回の一振》
 今回は、土浦市博物館に展示されていた、青江貞次の刀です。解説を見る前に姿をみて青江派だとわかったほど、鍛えや刃文がまさに青江派です。まっすぐな細すぎない直刃が好きなのでとても好みな刀でした。南北朝期が好きなのもあるかもしれません。土浦市博物館はとにかく展示の位置が近くて見やすく解説も多いのでとても勉強になります。解説に重量も書いてあり、この刀は70.6cmの刀身に対して重量は682gだそうです。
 

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