長野県坂城町にある鉄の展示館に行ってきました。人間国宝の故宮入行平刀匠を始めとした宮入一門の作品を多く展示しています。私がお世話になっている刀剣商の方が、現代刀を中心に扱っているため、宮入一門の刀も以前からたくさん見かけていました。また刀工の方々と古くから面識があるそうで、写真や話の中で実際に聞いてもいたので、なんとなく身近に感じていました。私が手に入れた短刀も、宮入行平氏の弟である宮入清平氏の作です。今回の展示でも、清平氏の刀がいくつか展示されていました。
 鉄の展示館はずっと気になっていたものの、遠いと思っていたこともあり、なかなか行く機会がありませんでした。しかし今回行ってみて、思っていたよりもずっと行きやすい場所だと思いました。新幹線の最寄り駅である上田からもそれほど遠くなく、一日でかなり楽しむことができました。

《行った場所》
○鉄の展示館
 とても見やすい展示の仕方で、解説も詳しいのでじっくりと見ることができました。
 寄託のものは個人蔵としています。
主な刀剣
・太刀 銘 吉房 個人蔵
・長巻直 銘 無銘 志津 個人蔵
 志津が正宗の弟子だと実感させられるのたれの刃文でした。今まであまり意識していませんでしたが、志津の刀を見るときはそれを意識してみたいと思います。
・脇差 銘 修理亮盛光 應永丗二年二月日
 肌と刃文の感じがとても好きです。次刀を買うのであればこの刀のような直刃のものが欲しいなと思いました。
・短刀 銘 兼舛
・刀 銘 数度□□□□落 大沼又八郎勝幸(花押) 元和七年□二月日 前田慶之丞所持
・刀 銘 陸奥大掾三善長道 天和三年二月日 個人蔵
 虎徹っぽいと思って見ていたら、会津虎徹と言われる長道の刀でした。砂流しが多くはいっていて解説もあるのでとてもわかりやすく勉強になりました。
・脇差 銘 播磨守藤原忠國
・刀 銘 信濃國真雄
・脇差 因幡國濱部壽實 寛政十一年末二月日 個人蔵
・短刀 銘 吉光(名物 朝倉藤四郎) 個人蔵
 とても細身だと感じましたが、短いわけではないので他の吉光の短刀と受けるイメージが少し違いました。肌がとてもきれいで、やはり吉光は肌が好きです。
・太刀 銘 勲四等栗原昭秀作 昭和十九年五月日 個人蔵
・脇差 銘 宮入昭平作 昭和丗五年春 個人蔵
・刀 葛尾山麓住昭平 紀元二千六百二年月日 個人蔵
・太刀 銘 高松宮殿下献上刀控 大隅俊平謹作昭和五十七年三月日 個人蔵
・太刀 銘 信濃国住宮入清平作 昭和甲子年八月吉日
        他多数
 
○坂木宿ふるさと歴史館
 木造3階建ての趣のある建物です。中は坂城にゆかりのある村上氏の歴史について細かく展示をしていました。今まで知らなかった人物なのですが、歴史上のいろいろな戦に参加していたようで面白い展示内容でした。
 
○上田城跡
 駅から遠回りをして、 北国街道の昔の街並みを見ながら歩きました。晴れて日差しはありましたが、やはり寒い時期なだけあり風が冷たかったです。ただ、時期のせいか思ったよりも全然混雑していなくてよかったです。レンタルサイクルもこの時期はやっていないそうです。上田も雪さえ降っていなければ冬でも観光はそれほど難しくないとわかりました。

○上田市立博物館
 本館では真田家のあとの仙石氏や松平氏についての展示、別館で真田家の流れを細かく展示していました。大河ドラマの真田丸を見ていたので、展示内容を見ていてドラマのあのシーンだと思うようなものが多くて面白かったです。大河ドラマは真田丸が初めてだったのですが、歴史の流れをつかむのにもとても勉強になりました。日本史はまだまだ疎いのでもっと各地をまわりつつ覚えていきたいと思います。


《感想》
 刀剣の展示は少な目ですが、久しぶりに初めて行く新しい場所だったので、観光がとても楽しかったです。長野県自体めったに行かないのでいろいろなことが新鮮でした。最近は以前行ったことある場所ばかりで旅をしているわくわく感が少なかったなと思います。これからも刀だけでなく地域の歴史を学ぶという意味でも旅行を続けていきたいなと思います。


《今回の一振》
 今回は、吉野川と呼ばれる刃文をもつ壽實の脇指です。きれいな刃文だとは聞いていましたが、最初の印象を大事にしたいので事前に写真はあまり見ずに行きました。それなので初めて見て想像以上のきれいさにびっくりしました。ここまで刃文が芸術的なものだと感じる型破りな刀は見たことがないと思います。派手すぎる印象はなく、とにかく美しい刃文だなと思いました。刀自体はシンプルな造りなので、刃文に自然と目がいきます。
 
DSCF4008
DSCF4009
DSCF4010
DSCF4012