刀剣巡礼覚書

日本刀の鑑賞にはまった審神者が、刀を求めて聖地巡礼をしつつ全国を巡った記録を書き連ねたものです。各地の博物館、美術館の情報は当時のものです。


 羽田空港にあるディスカバリーミュージアムで、徳川ミュージアムの所蔵品展が13日の日曜日まで開催中です。毎週水曜日にミュージアムトークが行われていたので、ミュージアムトーク最終日に行ってきました。

《行った場所》
羽田空港美術館
 初めて行きましたが、とてもおしゃれな空間でした。新幹線ばかり使って羽田空港を利用する用事がなかったので、今回は美術館のために行ってきました。無料で見られてとても良いのですが、飲食店をぬけた一番奥まった場所にあるため、普通の人はなかなか訪れないのではないのでしょうか。駅を降りてから、探しながら歩いたのでけっこう時間がかかりました。
 同じようにミュージアムトークに合わせて来る方が多かったので、人は多かったですがじっくり見ることができました。今回のミュージアムトークは、徳川ミュージアムの学芸員の方が解説をしてくださいました。最後だからということで、美術的な説明だけでなく、個人的な思いを多く語っていただけたのが良かったです。

主な刀剣
・刀 無銘 光忠(号 燭台切)徳川ミュージアム蔵(茨城)
・太刀 銘 包永(号 児手柏)徳川ミュージアム蔵
・槍 銘不明
家康から水戸徳川へ贈られたもの。南無八幡大菩薩の文字。


《感想》
 水戸のほうには2回行ったので、そこで見たものも多かったのですが、今回は写真撮影も可能ということで、思う存分堪能することができました。今週いっぱいで羽田での展示は終わりですが、来年からまた水戸で焼刀も展示されるとのことで楽しみです。今回、燭台切を見たときに、以前より白っぽく見えるなと思いましたが、解説で照明の関係だと教えていただきました。展示方法を変えると、これだけ見え方が変わるのだと実感したので、来年水戸で刀掛けにたてて展示されるのなら、どのように変わるか楽しみです。来年以降も動きがたくさんあるようで、本当に目が離せないなという思いです。


《今回の一振》
 前回は写真で残すことができなかった児手柏と燭台切です。
DSCF3202

DSCF3213

比べると児手柏はかなり反りがあるように見えます。武庫刀纂では七分=2cmちょっととのことです。
児手柏の銘は見やすく残っています。
DSCF3204


児手柏と比べると燭台切のほうがきれいに残っているなという印象です。
DSCF3214

前回写真が撮れないためがんばって写した武庫刀纂の刃文もこのような感じです。
児手柏は刃文の記録が残されていないということで、とても残念です。

DSCF3212

 毎年春に公開される土方歳三が使用した和泉守兼定の刀ですが、今日一日だけ限定公開となりました。日野市の撮影で使うのに出したついでのようで、とてもありがたいです。
 前回はとても並んで大変だったようですが、今回はそこまでひどい行列ではなかったと思います。今日は行くところがあったので見たのは資料館だけですが、日野市周辺は土方歳三関連で見るところがあるのでぜひ今度行ってみたいと思いました。

《行った場所》
土方歳三資料館
 10時開館予定でしたが、早めの9時40分に入ることができました。最初に50人ぐらい入れるだけ館内に入り、館長さんから簡単な説明をしていただきました。初めて来館しましたが、本当に個人宅の敷地内で驚きました。館長さんはとても慣れた様子で、鑑賞開始までスムーズに進みます。説明が終わったあとは、好きなように見ていくのですが、刀だけでなく物販もとても人気でみなさんたくさん買っていかれてました。職員の方が入口と物販の2名だけなのにスムーズに進んでいくので、本当に慣れておられるようです。
  館内は広くありませんが、たくさん展示物があり解説も充実しています。今回は混雑しているのもあり隅々まで見られなかったので、また来たときにしっかり見たいと思います。刀の展示は譲りあいながらだったので、思ったよりもじっくり見ることができました。低い位置に展示してあるのですが、後ろの人のためにしゃがんで鑑賞するので、刃文もしっかり見えました。

主な刀剣
・刀 銘 和泉守兼定 慶應三年二月日 日野市指定有形文化財
・十文字槍 銘 助宗
・槍 無銘


《感想》
 館内にあった展示でとても目をひいたのが、新義隆さんが作られた和泉守兼定の漆刀です。今年からの展示だったそうですが、本当にすごいと思いました。本物の刀の厚みはないですが、とにかく刃文がきれいに表現されています。壁にかかっていましたが、本物の刀かと思いました。専門誌の刀剣界22号で記事になったようでその切り抜きも展示されていました。父が刀剣鑑定家だということでなるほどと思いましたが、漆職人の兄の名前が”光忠”さんだそうで、「ああ、お父さんは光忠の刀が好きだったのか」と思いました。少し前に模造刀を買いましたが、刃文が物足りないと思っていたので、漆刀にとても興味をもちました。HPに作品の写真が載っていますが、どれも本当にきれいです。以前に展覧会を開いていたようなので、ぜひ他の作品も実物を見たいなと感じました。


《今回の一振》
 今回はもちろん和泉守兼定の刀です。ぱっと見た感じ、反りが全然ないなという印象です。また、新刀らしく茎がとてもきれいで、実際に使われた刀なのに、多くの人の手に渡った刀とは全然違うと思いました。刃文は派手さはないですが、よく見ると細かく模様がついています。拵えの赤は落ち着いた色合いでとてもきれいでした。以前コンビニで買った刀のおもちゃで和泉守兼定が出ましたが、まさに同じでおもちゃのほうにすこし愛着がわきました。館長さんの解説で、土方歳三は柄の上のほうを詰めて持っていたので、そのあたりの糸巻がすり減っていると聞きましたが、言われてみれば確かにという感じでした。

 埼玉県にある二振りの国宝の刀剣は、毎年この時期に展示されているそうです。前回特別展を見に行ったときは、レプリカのみの展示だったので、今回は本物を見に行ってきました。

《行った場所》
埼玉県立歴史と民族の博物館
 国宝の刀剣は常設展で展示されています。前回行ったときに、常設展は細かく見ましたが、ところどころ展示替えされていました。国宝展示に合わせてか、企画展示室では、埼玉県の名刀展として他にも刀が展示されていました。資料室の本棚には古い図録がたくさん置いてあります。前回来たときも読み漁ったのですが、今回もいろいろと読んできました。40年ほど前の図録でも、現在とまったく変わらない姿の写真がのっていることが、当たり前なのですが改めてすごいなと感じました。初めて写真に撮られて記録に残ったのは、いつ頃なのでしょうか。白黒の写真のみの図録や書籍も多いですが、やはり刀剣もカラーで見たいなと思いました。

主な刀剣
・短刀 銘 備州長船景光 元享三年三月日(号 謙信景光国宝
・太刀 銘 (表)廣峯山御劔願主武蔵国秩父郡住大河原左衛門尉丹治時基於播磨国完粟郡三方西造進之
      (裏)備前国長船住左兵衛尉景光作者進士三郎景政 嘉暦ニニ年己巳七月日  国宝
いわゆる景光・景政の太刀ですが、銘はすごく長いのですね。きれいな直刃でした。
・太刀 銘 宝寿(写)
前回も展示されていましたが、とにかく大きくて迫力があります。刀身の彫刻が朱色になので、さらに迫力が増します。
・太刀 無銘 伝助真 重要文化財、龍門寺蔵(埼玉)
岩槻藩主大岡忠光の愛刀だそうです。大磨上無銘ですが、確かに一文字らしい刃文でした。
・太刀 銘 備前国住安家作 正和□年二月十八日(号 寒念仏)個人蔵
 寒念仏=寒い時期に山などで念仏を唱える修行 に佩刀していたためこんな名前が付いているそうです。95cmあり、とても長く反りも強いです。光の当たり方のためか、刀身が真っ黒に見えました。
・刀 銘 (巴紋)於東部 藤枝太郎英義作之 
         慶應二寅年八月日
川越藩の刀工の作品です。会心の出来のものに巴紋が彫られたのではないかとのことです。


《感想》
 文化財の国宝指定の基準はよくわかりませんが、今回の刀剣でいえば、人の信仰が現れているところに、価値があるのかなと思いました。展示では、武蔵武士が郷土に寄せる思いがわかる物という紹介でした。伝来についても、一応判明はしていますが特に派手でもありません。造りにその刀工の特徴がよく現れていて、年代まで刻まれているというのが価値のあるものなのかなとも思います。
 文化財登録は、されているものは良いものなのだとわかるし、国宝指定されていたら、あまり興味のないものでも見ておきたいという気になります。そればかりに注目してみるのはもったいない気がしますが、登録されているおかげで展示を見る機会に恵まれているというのはあると思います。最近は見ることができるだけで幸せなのだととても感じるので、このように毎年定期的に展示してくれるというのはうれしいです。


《今回の一振》
 今回は短刀の謙信景光です。号のとおり上杉謙信が所持していたものです。拵えは以前の展示で見ていましたが、そちらもきれいでした。今回は展示されていないようです。刀身は表に秩父大菩薩が、裏には阿弥陀如来の梵字が彫られているそうです。刃文はとてもくっきりとしていて、見やすかったです。全体的に迫力よりもきれいさが際立って感じられました。鎺にも梵字が彫られていました。刀剣には梵字が多く使われているので、有名なものだけでも覚えたいなと思いました。











 今日から1月23日まで、特別展「三井家伝世の至宝」が開催中です。初日ですがほどよい人出で見やすかったと思います。

《行った場所》
三井記念美術館
 今回の特別展では、他の施設が現在所蔵しているものも展示していましたが、刀剣に関しては現在三井記念美術館が所持しているもののみでした。今回展示していた刀剣の多くは、紀州徳川家から購入したものだそうです。以前、なぜ紀州徳川家には現在美術館などが設立されていないのか調べたことがありましたが、財政難で多くを売りに出したからだそうですね。各地の歴史博物館を見ると、どこの藩主もお金に苦労していましたし、現在も博物館の存続に当主は苦労されていることがわかります。しかし、御三家でもそこまで財政難になるというのには驚きました。
 美術館はビルの中にあり、ワンフロアに収まっていますが意外と広さがあります。展示品はそこまで多くないのでのんびり見て1時間ぐらいでした。茶道具が展示されている第一展示室は内装がとてもおしゃれで、部屋の中を見るのも楽しいです。刀剣以外の展示では、絵巻や屏風、切手コレクションなどが好みでした。また、蒔絵が施された水晶台がとても豪華できれいなのですが、三井炭鉱でとれた鉱石が埋め込まれているそうで、事業の手広さを実感しました。

主な刀剣
・短刀 無銘 正宗(名物 日向正宗国宝
・短刀 無銘 貞宗(名物 徳善院貞宗国宝
・太刀 銘 則宗 重要文化財
 とても細身です。幅のある徳善院貞宗の後に見たから余計にそう感じます。
・太刀 銘 助真 重要文化財
・刀 銘 国広(号 加藤国広重要文化財
 刃文が不規則かつ豪快でとても印象的です。鎺に下がり藤が彫られていました。加藤という姓を考えたら不思議ではありませんが、号の由来となった加藤清正自体は、調べたところ使用していたのは下がり藤以外の家紋だったようです。
・薙刀 銘 一 重要文化財


《感想》
 普段見に行く各地の歴史に根付いた博物館とは違い、個人のコレクションで手に入れた品々なので新鮮でした。佐野美術館や根津美術館なども同じ私立の博物館ですが、刀だけで言っても、これだけ文化財登録された個人のコレクションが見られるのはすごいことだと思います。刀剣は文化財登録されていても、比較的個人が持っている割合は高いそうですね。由緒ある刀も売りに出されたりというのは珍しくないですが、当時からの価値などを考えると、すごい財力を持っていたのだなと実感します。刀の持ち主の移り変わりを調べると、時代の流れと栄枯盛衰がうっすらとわかるのがおもしろいなと思います。しっかりと保管と管理できる人の手に渡ったからこそ、今もきれいな状態で見ることができると思うと、由緒ばかりにとらわれて現在の所蔵についてあれこれ考えるのは勿体ないとな感じました。


《今回の一振》
 今回は日向正宗と徳善院貞宗の二振です。正宗と貞宗の刀が並んで展示されるというのはあまりないと思うので、じっくり比べて見てみました。刃文がどちらもくっきりときれいに見られたので比べやすかったです。確かに刃文は貞宗のほうがゆるやかなでしたが、ほぼ梵字の彫物で貞宗と判断するぐらいしかできそうにもありませんでした。貞宗の短刀は彫物がたくさんあるので、にぎやかな印象をうけます。徳善院貞宗はとにかく大きくて驚きました。隣の日向正宗と比べると幅も長さも倍はあるんじゃないかと思うぐらいの大きさです。大きさも刃文も、隣同士で並んでいたおかげで見比べることができたのでよかったです。


 にっかり青江を見に香川県へ行くついでに、岡山県を回ることにしました。たまたま文化の日の本興寺での数珠丸が展示されるのとかぶっていたのでそちらも寄ることができました。

《行った場所》
○丸亀城・丸亀市資料館
 丸亀駅から商店街を通って丸亀城へ行きました。日曜日だからなのかわかりませんが、商店街はほとんど閉まっていました。比較的きれいな街でお店もあるのに、驚くほど人が少なかったです。閉まったシャッターにきれいな絵を書いてる人は見かけました。まだ一部だけしか描かれていないようだったので、これから増えていくのでしょうか。
 丸亀城は天守に登ってから資料館へ行きました。天守への坂道は急ですが、距離が短いのでまだ楽だと思います。土産物屋にはにっかり青江のグッズが並んでいました。てっきり売り切れた後再販していないと思っていたので、驚きました。天守の中も木造の城らしく急こう配の階段で狭いですが趣があります。にっかりの展示してある資料館は、歴史資料の展示は少なめでしたが、無料で入れるのが良心的でした。展示室は比較的人が多いですが、タイミング良く見ればじっくり見られます。展示の仕方が良いのか、とてもきれいに見えました。
主な刀剣
・脇指 金象嵌銘 羽柴五郎左衛門尉長(名物 ニッカリ青江重要美術品



○備前刀剣博物館
 ずっと気になっていましたが、やっと行くことができました。刀剣の販売がメインで販売しているものは手にとれる場所に置いてあります。10万ぐらいからあり、意外とお手頃価格だなと思いました。買うならこれという気にいったものは、45万ほどの拵つきの刀でした。高価なものなど販売していないものを展示しているようです。展示はメインではないので、見ずらい位置に置いてあったり、解説がないものもありますが、展示数は多かったです。2階では新選組関連の刀を展示していました。店内には大和守安定の刀がいろいろなところに展示されていて多かった気がします。
主な刀剣
・太刀 銘 正恒 重要刀剣
・太刀 銘 国安
・刀 無銘 則重
・刀 無銘 高綱
・脇差 無銘 福岡一文字 重要刀剣
・小太刀 銘 光忠
解説のほとんどが燭台切光忠についてで、隣の写真は生駒光忠だったのでバラバラすぎてちょっと笑ってしまいました。
・短刀 朱銘 行光 本阿弥長織花押
・脇差 銘 津田越前守助広 延宝七年二月日 重要刀剣
・脇差 大和守安定 (金象嵌)万治三年八月五日 弐つ胴切落
          (金象嵌)山野加右衛門尉永久    重要刀剣
・短刀 無銘 左 重要刀剣
・刀 無銘 次吉
              他多数



○後楽園・岡山城
 どちらも行くのは2回目ですが、他の三名園やお城をしっかり見た後では、受けるイメージが変わりました。
 後楽園はそこそこの広さにちょうど良い人出でした。平日だったのもあるのでしょうが、お庭の雰囲気を味わうにはちょうど良かったです。敷地内に田んぼや茶畑があって、妙に生活感があるなと感じました。兼六園はあまり広くないからかいつも人が多いですし、偕楽園はほぼ市民公園と梅林なので他の庭園とは雰囲気が違うと思います。
 岡山城は内部にエレベーターがあり、完全に博物館化していますが、お城の外観がとても好きです。記憶よりも大きくて立派でした。城内の展示量はあまり多くありません。今回行ったときには、企画展で戦国武将の甲冑を展示していました。月見櫓が公開中でしたが、上にあがる階段がとにかく急です。階段というより梯子でした。上は縁側のように張り出していて、昔のままの造りが見られてとてもよかったです。

○備中松山城
 特に予定はしていなかったのですが、月曜日で博物館がまったく開いていないこともあり、観光案内でみかけて行くことにしました。岡山駅から在来線で1時間で行けます。備中松山城は現存する天守があり、現存天守の中で、もっとも標高が高い場所にあります。天空の城として紹介されていて、運が良いと雲海も見られるそうです。今回は時期はちょうど良かったのですが、朝雨が降っていたため、雨が止んで晴れた午後に行きました。岡山駅からの電車の眺めもとても良いです。八合目までは車で行けますが、その先は山登りです。お城までは20分ぐらいですが、かなり足場が悪いので、天気が良いときに行って正解でした。とにかく登っている最中も眺めがよくて気持ちよかったです。天守の中は展示物は少ないですが、当時天守が重要な象徴としての存在だったこと、捨て置かれていたため荒れ果てていたこと、山の上にあるため修復作業がとても大変なことなどがよくわかりました。平成の修復作業については、詳細な映像で学ぶこともできたのでとてもわかりやすかったです。

○倉敷
 刀もゆかりの地としてもあまり関係ありませんが、岡山の観光地といったらはずせない倉敷の美観地区も行ってきました。瓦屋根などをみるのが大好きなので建物を見ているだけで楽しいです。今回は初めて川の船にも乗りました。ゆるい船頭のおじさんの話はおもしろかったです。備前焼も少し興味をもったのでお店に入ってみましたが、思ったより手頃な値段だったのでつい買ってしまいました。

○本興寺
 岡山から新幹線で新神戸まで行き、そこから尼崎まで行き本興寺に行ってきました。事前に調べたところあまり人が多くないとのことでしたが、私が行った夕方は比較的多いときだったのではないかなと思います。宝物殿は小さいですが中はきれいな建物でした。数珠丸が展示されている2階はとてもにぎわっていました。展示は刀が低い位置に置かれていたため、刃文が少し見づらかったのが残念です。手入れもしているというお坊さんの話を聞くことができたのですが、美術品ではなく宗祖の日蓮大聖人の持ち物としての展示なので茎は見せない展示方法だったそうです。最近いろいろな施設から貸出の問い合わせがあるそうですが、神聖なものとして取り扱っているためか、あまり展示に前向きではないようです。正直、展示の仕方で受ける印象が大きく変わるので、もっと良い施設で展示しているのも見たいなと思いました。刀以外の展示では、多くの著名な武将が奉納した禁制が置いてあり興味深かったです。
 お寺の敷地内ではお坊さんをたくさん見かけました。特別な日だからか、みなさんとても親切に声をかけてくださり、展示の説明や道案内をしていただきました。重要文化財の建物である方丈はとてもきれいな襖があり良かったです。お堂からお経をよんでいるのが聞こえてきましたが、聞きなれないお経で不思議なリズムでした。
主な刀剣
・太刀 銘 恒次(号 数珠丸重要文化財
・短刀 無銘(号 長一丸
こちらも日蓮大聖人が所持していたそうです。無銘ですが郷義弘の作ではないかとのこと。切っ先が冠落しだったのと少し長め(29.4cm)だったのでパッと見で脇指かと思いました。


《感想》
 岡山は刀剣関係で行きたい場所が多いのですが、今回月曜日をはさんでいたので、県立博物館や長船刀剣美術館には行けませんでした。林原美術館も刀剣の展示はしていないようだったので、ぜひ機会を見てまた近いうちに岡山の刀剣旅行をしたいです。
 今回の旅行でお城を3つ回ったのですが、調べていてあらためて四国は良いお城が多いなと感じました。今回初めての四国上陸だったので、ぜひ他の3県も行きたいと思います。


《今回の一振》
 今回はにっかり青江です。幅も広くて厚みもあって脇差とは思えない迫力がありました。茎の形や鎺、樋の入り方も好みで、刀剣乱舞に登場したキャラも実物をたくさん見てきましたが、かなり好きな刀だと感じました。銘はものによって銀象嵌銘に見えるものもありますが、きれいな金でした。
 数珠丸は備前作ではないかともいわれていますが、にっかりも倉敷刀剣美術館で見た青江派の刀も直刃の似た雰囲気を感じたのでやっぱり青江派かなと思いました。


DSCF3134

DSCF3133
DSCF3132


 鬼切丸が北野天満宮で展示されるのを待っていたのですが、ちょうど琳派展と期間がかぶっていたので行ってきました。京都の刀剣乱舞ゆかりの地は5月におおむね行ってきたので、今回はその他の寺社がメインです。

《行った場所》
○京都国立博物館
 琳派展を開催中でした。土曜日ですが、少しの待ち時間で入ることができました。琳派については詳しく知らなかったので、行くことが決まってから勉強して行きました。予習をしてから行くと展示を見る楽しさがまったく変わります。今回初めて音声ガイドを利用したのですが、詳しく解説してくれるので利用して正解でした。
 刀については、本阿弥光悦つながりで、骨喰藤四郎と本阿弥光徳の刀絵図などが展示されていました。刀絵図は骨喰と、吉光の短刀4振(薬研、新身、親子、小乱)の押型が載ったページでした。刀匠の名前が載った書も展示されていましたが、行平や義弘があったのは読めました。
主な刀剣
・薙刀直シ刀 無銘 吉光(名物 骨喰藤四郎重要文化財、豊国神社蔵(京都)

○常照寺、光悦寺、源光寺
 琳派ゆかりの寺をめぐりました。京都の北の山の本阿弥光悦が住んでいた一帯です。山の中腹にあるため、光悦寺からの眺めがよかったです。時期が紅葉に少し早いぐらいでしたが、一部はすでに色づいていました。紅葉の時期の京都は本当に人がすごいそうなので、源光寺などはかなり混雑しそうです。

○龍安寺
 何度も行ったことがある場所ですが、細川勝元が所有していたと意識すると、刀剣的に見方が少し変わりました。朝早くだと人が少ないので、みんなが静かにじっと庭で座っている空気は心地よかったです。

○等持院
 足利氏にゆかりがあり、歴代将軍と徳川家康の木像を祀っています。小さい子供の姿の像や、成人なのに他と比べてあまりに小さい像など、足利氏に詳しくないので調べたくなりました。敷地はあまり広くないですが、庭園がとにかくきれいで驚きました。刀剣巡りを始めてお庭をたくさん見てきましたが、一・二を争うぐらいのきれいさだと思います。人が少ないのでじっくり見ていられます。

○北野天満宮・宝物殿
 期間限定展示の鬼切丸を見に行きました。宝物殿は普段毎月25日に公開されていますが、今は敷地内にある紅葉園が開園中のため、しばらくの間公開されているようです。25日は縁日が開催されるようで、とても混雑していました。屋台がたくさんでたり、骨董市が開かれていたりしました。刀や刀装具も売られていて見ていておもしろかったです。
主な刀剣
・太刀 銘 国綱(号 鬼切丸重要文化財
・太刀 銘 恒次 重要文化財
 800年祭に加賀前田綱紀が奉納。以後50年ごとに前田家当主が刀を奉納するようになったそうです。
 拵が水色の柄巻に水色の下げ緒で珍しい色だなあと思いました。
・太刀 銘 備州長船師光 慶永九年
 850年祭に前田重熙が奉納。
・太刀 銘 干時慶長十二打十一月日信濃守國廣造
       北野天満宮天神豊臣秀頼公造宮之時
 
○高桐院
 細川忠興が建て、墓が置かれいていあります。門から建物まで竹林の中を歩きますが、まさに幽玄という言葉が似合う雰囲気です。天気が良いはずなのに冷え冷えとしていました。庭もですが、建物の内装もおしゃれで見ていておもしろいです。


《感想》
 今回は刀の鑑賞は少なめでした。しかし本阿弥は刀剣鑑定も行っているし、細川・足利など刀剣の歴史を勉強していると出てくる人々の、ゆかりの地をたくさんめぐることができました。刀剣乱舞を始めるまで日本史を真面目に勉強してこなかったのもあって、歴史にとても疎いのですが、最近は勉強ができてとても良いと思います。細川幽斎や忠興も昔はまったく知らなかったのですが、勉強をすればするほどすごい人だったということがわかります。
 観光地は、よくわからず行くとただ見るだけになってしまいますが、歴史を知って意識しながら見るととても楽しめます。今回の琳派展もかるく勉強してから見てとてもよかったと思います。これからも各地に行くときは、歴史を勉強して予習をしてから行きたいと思います。


《今回の刀剣》
 今回は北野天満宮の鬼切丸です。安綱とあった銘が国綱に変えられたとのことで、確かに国の字がよめました。銘の改ざんは少なくないそうで、刀の伝来が正確に伝わることは、本当に奇跡的なことなのだなと思います。平安時代の刀らしくとても反っていました。刀身は全体的に黒っぽい印象です。









 三重県の桑名市で、之定作の鳴神兼定が展示されるということで行きたいと思っていましたが、名古屋に近かったので徳川美術館に行くのと一緒に訪れました。大阪と同じように名古屋も刀剣乱舞を始めるまで行ったことのない場所でしたが、この半年で早くも3回目になりました。名古屋は日帰りでも行ける距離なので助かります。


《行った場所》
○桑名市立博物館
 企画展、大定信展が11月23日まで開催中です。博物館はこじんまりとしていますが、展示数は多かったです。刀以外にもおもしろい展示がたくさんありました。特に伝統的な折り鶴の様々な折り方を紹介している展示がおもしろかったです。他の市立博物館と違って市の歴史に関する展示が少なかったので、歴史博物館のようなものではなく、どちらかというと美術館のようです。
 壁に今までの企画展のポスターが貼られていて、そこに学芸員さんのコメントが書かれていましたが、なかなかおもしろいです。考えて展示をされているんだなとわかり、博物館を応援したくなりました。刀剣人気のことも把握しているようでしたので、普段は書かないアンケートを書いて出してみました。
主な刀剣
・脇差 銘 来国光 桑名市指定文化財/鎮国守国神社蔵(三重)
・刀 金象嵌銘 和泉守兼定(之定) 金象嵌銘 鳴神(名物 鳴神兼定桑名市指定文化財/鎮国守国神社蔵

○九華公園
 桑名城跡は公園になっていました。海の側の平城なだけあり、水に囲まれていました。当時は船で城から海に出られたそうです。きれいな色をした橋がたくさんかかっていてよかったです。中にある鎮国守国神社に行ってみましたが、工事中のようでお参りは止めておきました。今回博物館で展示されているものが納められる宝物館らしき蔵も見えましたが、毎年5月2・3日に公開されているとのことです。


○熱田神宮
 今回は茶の道具の特別展を開催中だったので刀の展示はありませんでした。熱田神宮は展示品一覧が出ていないので、名古屋に行くときはとりあえず行くことにしていますが、こういったパターンもあるのですね。ちょうど七五三の時期だったので、おめかしをした小さい子がたくさんいてかわいかったです。宝物館も含めて相変わらず人が多い場所でした。

○徳川美術館
 こちらもいつも人が多い場所ですね。企画展は茶の湯の名品展でしたが、書状がたくさん展示されていて、そちらもおもしろかったです。もっと崩し字が読めるようになったら楽しめるだろうなと思いました。徳川美術館は、全部をじっくり見ると、どうも数が多すぎて疲れてしまいます。興味のあるところ以外は軽く見るぐらいがちょうどいいなと思いました。
 遅い時間にいったので、最後に入口付近の刀剣展示をもう一度見に行ったらだれもいませんでした。人が全然いない徳川美術館は土日では難しいと思うので、じっくり見たいなら閉館間際を狙うのも良いなと思います。解説が刀の造りのことについては全然書かれていないので、少しでも書かれているといいなと思いました。
 今回は時間があったのでデジタルライブラリーなども見ました。今までの展示で見たものを映像で見るとすっと頭に入るので、やはり展示会も予習をしてから行くといいのかなと思います。
主な刀剣
・太刀 銘 光忠 国宝
・刀 無銘 郷義弘(名物 五月雨郷重要文化財
・脇指 銘 貞宗 本阿(花押)
・短刀 銘 吉光
・刀 銘 備前国住長船彦左衛門尉祐定 永正二年八月日


《感想》
 桑名駅は名古屋駅から30分ぐらいで行けるのでとても便利でした。三重といったら伊勢神宮がありますが、宝物館の工事もそろそろ終わるようですね。11月に入ったら、奉納されている刀剣を交えての講演があるとのチラシを見ました。講演会の日程は合いませんでしたが、伊勢神宮にはぜひ行ってみたいと思います。
 熱田神宮、徳川美術館でクイズラリーを開催中でしたが、今回は名古屋城に行く時間はなかったので参加はしませんでした。訪れるのがいつになるかわかりませんが、名古屋城は好きなので、行きたいなと思いました。


《今回の一振》
 今回は桑名市博物館の鳴神兼定です。細身で鋭い印象をもちました。金象嵌銘がとてもきれいです。鳴神という金象嵌銘は裏にあるので見えませんが写真が置いてありました。鳴神という名前は目貫に風神雷神が描かれているからだそうですが、今回は展示がありませんでしたし、保管はされているのでしょうか。もともと松平家が持っていたものを酒井家に贈り、ずっと酒井家が所蔵していたそうですが、しばらくしてから松平家が説得して再び手に入れたとありました。何度も詰め寄ったと解説がありおもしろかったです。






 1階の刀剣展示室が厚藤四郎の展示が終わった後行っていなかったので行ってきました。特に下調べをしないで行ったのですが、特集展示の後藤一乗の刀装展示も開催中でとてもよかったです。

《行った場所》
○東京国立博物館
・太刀 銘 備前国友成作 国宝
・短刀 銘 吉光(名物 岡山藤四郎
・太刀 銘 雲生 重要文化財
・太刀 銘 包永 重要文化財/姫路神社蔵(兵庫)
・太刀 銘 長光 国宝 
・太刀 銘 備前国長船長義
・刀 切付銘 朝倉篭平切太刀也 天正三年十二月(以下切) 
        右幕下御摺上大津伝十郎拝(以下切)(名物 籠手切正宗
・太刀 銘 備州長船秀光 承応元年 月日
・短刀 額銘 久国


(○資料館)
 刀剣に関する資料を読みたくて、東京国立博物館内にある資料館を利用しました。平日の9:30~17:00しか開館していないので、なかなか行けなかったのですが、先日休みができたので行ってきました。月曜日だったので西門から入ったのですが、名前、連絡先、入退館時間記入して名札をつけるという徹底ぶりに驚きました。
 5時間ぐらい滞在したのですが、特に気に行った資料が日本刀大百科事典です。消失した名物刀剣の造りが書かれていたり、享保名物帳だけでなく、あらゆる記録に載っている名物刀剣がまとまって書かれています。事典なので「あ」から順番に読んでいたのですが、全然読み終わらず閉館時間を迎えてしまいました。また平日に休みができたときは行きたいと思います。

 地元の図書館で借りられた国宝・重要文化財全集の6巻も、多くの刀剣の写真が見られてよかったです。情報が古いのもありますが、1月に刀剣乱舞がサービス開始してからニュースになった、行方不明の高麗鶴光忠も載っていました。所蔵者の名前まで載っていたのでググってみましたが、ある会社の社長さんがヒットしたのでこの方かなと思いました。ただ現在は行方不明なのでおそらく所有者が変わって以降把握されていないのでしょう。少なくとも平成10年までは把握されていたのにと思うと、とても残念です。高麗鶴光忠は、大百科事典曰く、光忠ではなく守家の作ではないかと書かれていて、本当に刀の存在というのはあやふやだなと思いました。

 他に資料館で見られた図録では、平成8年の秀吉展で展示されていた竹中半兵衛光忠というのが気になりました。こちらも個人蔵だったので現在はどうなっているかわかりませんが、また展示されないかなと思います。



《感想》
 今回は休日でもそこまで混んでいなかったのでじっくり写真も撮れました。ミュージアムショップの刀剣スペースが来るたびに増えていておもしろいです。つい最近開催した他の施設の展覧会の図録も販売されているので、できればもっといろいろな施設のものが増えてくれたらなと思います。
 この記事を書いているときには、獅子王の展示も始まっているので、早く行きたいと思います。


《今回の一振》
 今回は籠手切正宗です。本当に正宗の刀かは微妙なようですが好みでした。樋の入り方や全体のバランスからして、かなり摺り上げられたのかなと思いましたが、調べてみたところ100cmぐらいあったそうです。



DSCF3093
DSCF3094

DSCF3097
DSCF3096












 備前刀剣王国の第二期に行ってきました。第一期も行き、佐野美術館も行く予定なので今回は図録を購入しました。

《行った場所》
○刀剣博物館
主な刀剣
・刀 無銘 (金象嵌銘)波およぎ末代剱兼光也 羽柴岡山中納言秀口所持之(名物 波游兼光) 重要美術品/㈱ブレストシーブ蔵 
・刀 (金象嵌銘)基光 重要美術品/佐野美術館蔵
・太刀 銘 備州長船倫光 特別重要刀剣/個人蔵
・太刀 銘 備州長船住元重 建武元年九月日 特別重要刀剣/個人蔵
・薙刀直し太刀 銘 備前国長船住長義 特別重要刀剣/個人蔵
・小太刀 銘 備州長船家重 応永六年三月日 個人蔵
・太刀 銘 備州長船秀光 永徳□年八月日 重要刀剣 ㈱ブレストシーブ蔵
・小太刀 銘 備州長船自光 永徳二年二月日 重要刀剣/個人蔵
・太刀 銘 備州長船盛光 応永十二年八月日 特別重要刀剣
・刀 銘 備前国住長船与三左衛門尉祐定作 天文ニニ年二月吉日 重要美術品 個人蔵
・刀 銘 備前国住長船五郎左衛門尉清光 天文廿四年八月吉日
                
                      他多数

《感想》
 刀剣博物館は、刀剣を見られる博物館としては、一番好きかもしれません。今回は審神者らしき方は見かけませんでしたが、ほどほどの人出で見やすく、展示の数が多いので何度も足を運びたくなります。目録に刀剣の長さはありますが、反りが書いてないので、展示パネルにでも書いてあるといいなと思いました。
 受付のところに刀剣春秋の紙が置いてありました。以前致道博物館でもいただきましたが、展示情報や鑑定クイズなど読み応えがあるので、定期購読も考えます。最近鑑定も興味があるので、簡単なものだけでもわかるようになりたいなと思いました。


《今回の一振》
 今回は波游兼光です。図録にのっている写真もとてもよかったのですが、やはり実物は迫力がありました。剣に向かって彫られているのを下がり龍というのを初めて知りましたが、龍も細かく、大きく彫られていて良かったです。佐野美術館でも展示されるようなので楽しみです。隣に享保名物帳の波游兼光が載っているページが開いて展示されていたのですが、池田光忠などの刀がいくつか書かれているのが読め、他のページもぜひ読みたいと思いました。


 土浦市立博物館は、刀剣をたくさん所蔵していると5月頃に知り、ずっと行きたかった場所です。毎年この時期に国宝・重要文化財の刀を展示しているとのことなので、行ってきました。

《行った場所》
○土浦市立博物館
 土浦には初めて行きましたが、近いとも遠いとも言えない微妙な距離です。刀剣の展示は毎月変わるらしいですが、そう何度も訪れられる距離ではなさそうなので残念です。ただ、入館料が大人でも105円と今まで行った場所の中でも無料の場所を除けば一番安いです。近くに住んでいたら絶対毎月行っていることでしょう。土浦の人がうらやましくなります。
 その他の展示については、季節ごとに入れ替えているようなので、土浦市の歴史を一度に学べるというわけではないのですが、入館料のわりには、展示数が多く見応えがあります。建物自体あまり広くはないので、小分けにして何度も訪れてもらうような作りになっているのでしょうね。
 資料が置いてある本棚には、刀剣をたくさん所蔵しているだけあって、一般書籍の刀剣の本も置いてあります。別冊 宝島のようなムック本まで置いてあるのは、博物館にしてはめずらしいと思います。おそらく写真の提供をしたためでしょう。この本棚に置いてあった、土屋家の刀剣の図録が、現在は売り切れで販売しておらず、買えなかったのが残念です。今回見た刀も、目録がなかったのでぜひ図録が欲しいと思いました。

主な刀剣
○短刀 銘 筑州住行弘 観應元年八月日 国宝
○太刀 銘 信房作 重要文化財
○太刀 銘 守家造 重要文化財
○太刀 銘 恒次 重要文化財
○短刀 銘 国光 重要文化財
○刀 無銘 来国光 重要美術品
○短刀 銘 来国俊
○刀 銘 (表)金象嵌銘 影法師
     (裏)銀象嵌銘 右衛門尉持之

○亀城公園
 土浦城は亀城と呼ばれているそうです。跡地が公園になっていますが、あまり広さはないです。本丸があった場所が広場になっていて、前日にお祭りか何かあったようで、片付けをしているところでした。門がところどころ残っていたり、隣にある学校の門に名残があって良かったです。城の隣に学校があるところは多いですが、どこも塀が凝っていておもしろいですね。景観を大事にするためでしょうが、そんな学校に通えるのはとてもうらやましいです。


《感想》
 刀剣の展示は数も多く解説も詳しくとてもよかったです。特に造りについての解説が充実しています。展示の仕方が良いのか刀が本当にとてもきれいに見えました。土浦市立博物館が所蔵している土屋家の刀剣一覧のパネルがありましたが、一覧にされるとその多さがわかります。他の刀剣も見たいと思いました。ちなみに今回見た文化財指定の刀剣については、土浦市の公式ホームページで、拵の写真つきで紹介されています。


《今回の一振》
 今回は影法師の銘が入った刀です。作者については、昭和の本阿弥が相州行光と鑑定したそうですが、今は末左でないかと考えられているそうです。刀の鑑定については、難しすぎてまだどこでどう極めることができるのか全然わかりません。作者不明の刀は展示されていることがあまりありませんが、やはり作者がわからないと、文化財指定もされずらいのでしょうか。この影法師については、解説パネルがありましたが、なんでも武田信玄の影武者が、影武者だとわかる目印のためにこんな銘を彫られているとのことでした。真偽のほどはわかりませんが、とてもおもしろい逸話がある刀だと思います。



↑このページのトップヘ