刀剣巡礼覚書

日本刀の鑑賞にはまった審神者が、刀を求めて聖地巡礼をしつつ全国を巡った記録を書き連ねたものです。各地の博物館、美術館の情報は当時のものです。

 53年ぶりの公開となった前田藤四郎を見に、約一年ぶりに金沢を訪れました。また、富山に新しくできた森記念秋水美術館もこの機会にぜひ行きたいと思ったので合わせて行ってきました。金沢は今まで行ったことのない場所に行き、富山は初めてだったので街の様子なども新鮮に見られました。北陸新幹線ができるまでは、行くのが大変だった2カ所だけあって、タイミング良く開通してくれたことに感謝です。

《行った場所》
○刀工清光の石碑
 金沢駅からバスに乗り、笠間一丁目というバス停で降りてすぐにあります。住宅街の中ですが、しっかりと見やすい状態で保存されていました。石碑には意外と詳しく来歴について書かれていて、若干読みにくい箇所はありますが文字を読み取ることができました。刀のモニュメントのようなものが上にのっていますが、まるっとしたかわいらしいフォルムに対して、刃文、樋、目釘穴までしっかりとデザインされているのがおもしろかったです。

○石川県立博物館
 昨年から三度目の来館となりました。土曜日でしたが前田藤四郎が展示されている展示室は常に人はいるものの、展示の前にだれもいなくなることはかなりあるのでとてもじっくり観ることができました。展示位置は他の博物館などと比べると若干遠いので、おもわず前のめりになりすぎてガラスに頭をぶつけそうです。また若干高めの位置に展示しているので身長が高めの方のほうが刃文がよくみえそうです。
主な刀剣
・短刀 銘 吉光(名物 前田藤四郎重要文化財

○玉泉園
 兼六園の周辺はとても急こう配な道になっていますが、その地形を利用して作られた庭園です。回遊式の庭園の中にある階段をのぼった先にも、池のある庭園があるというおもしろい造りです。

○21世紀美術館
 建物の中には入っていませんが、敷地内に出入り自由の茶室がつくられていました。とてもきれいでよかったです。

○前田土佐守資料館
 武家屋敷の通り沿いにある施設です。前田利家の次男利政から始まる前田土佐守家を中心とした博物館です。利政は前田藤四郎の命名の由来になった方で、その息子の直之までは所持していたということなので、今回の展示と合わせてこの機会に行っておいてよかったです。
 展示が古文書を中心としたものになっており、現代語訳や解説が充実しているのもありすべてをじっくり見ていたらかなり時間が経っていました。本家との関係性がかなり書かれていて知らなかったことも多かったです。

○富山市郷土博物館(富山城)
 富山駅から路面電車ですぐのところにあります。富山駅は初めて行きましたが、かなりきれいに整備されていました。特に最近になりかなり新しいものもできているようです。歴史を学ぶとよくわかりましたが、路面電車が多く走っているところからも広島に似た感じを受けました。 
 富山城の中は郷土博物館ということで、富山城ができた時代から再建までが紹介されていました。富山の位置から上杉、武田、織田、豊臣、前田など歴史の流れに翻弄されてきた場所だというのがわかりました。火事や震災、空襲などで何度も壊されてきましたが、現在の天守は昭和29年に造られたということで意外と早い時期だったんだなと思いました。

○富山市佐藤記念美術館
 郷土博物館とセットで入館券が販売されていました。今は茶道具を展示していました。解説がなかなか豊富です。美術館の前に回遊式庭園が広がっているのですが、とてもきれいでよかったです。

○森記念秋水美術館
 6月11日にオープンしたばかりです。三階建ての近代的な建物で二階がコレクションの刀剣の展示、三階が細川護煕氏が自ら造った作品と集めた品の展示でした。思っていたよりも観光で来た方も多いようで子供連れもいるぐらいでした。刀剣の展示室内はかなり暗くなっています。目録が刀剣博物館とまったく同じようになっていて違和感がなかったです。展示方法はとても良く、特に刃文が見やすかったです。国ごとの展示になっているのも良かったです。簡単な来歴はのっていましたが、造りについての解説がないのでほしいと思いました。個人的に廊下の絨毯の毛が長いのと椅子の豪華さが気になりました。空調がとても効いて外との気温差が激しかったので、薄着には注意が必要です。
主な刀剣
・刀 銘 来国俊 重要刀剣
 折り返し銘だそうで反対向きに銘がありましたが、はめ込んだ跡がまったく見えなかったです。直刃調がきれいでした。
・刀 金象嵌銘 長谷部国重 特別重要刀剣
 誰の極めかはわかりませんが金象嵌の文字がとてもきれいな字でした。かなり長めに感じましたが作刀時期を考えるとこれぐらいが普通だったのかもしれません。
・短刀 銘 長谷部国重 重要刀剣
・脇指 銘 長谷部国信 重要刀剣
 他の長谷部派の刀と違ってこちらは皆焼じゃなかったように思います。脇指だけれど樋がはいっていたので磨りあげなのかなと思いました。
・太刀 銘 延吉 特別重要刀剣
・短刀 銘 包俊 重要刀剣

・太刀 銘 備前国友成 重要美術品
 平安らしい姿ですが、とにかく細さにおどろきます。切っ先は幅が2cmぐらいしかなさそうでした。長さもあるため、なんだか簡単に折れそうで実戦で使えるのかなと思いました。
・太刀 銘 基近造 重要美術品
・太刀 銘 守家造 重要刀剣
・太刀 銘 雲生 重要刀剣
 きれいな直刃で沸がよく見えました。
・太刀 銘 嘉元二二年五月日 中原国宗 特別重要刀剣
 こちらも沸がよく見えます。展示の仕方か研ぎの影響か、他の施設よりも沸と帽子が観察しやすいです。
・太刀 銘 次家 重要刀剣
・太刀 銘 備前長船盛重 永享三年辛亥八月日 重要刀剣

・脇指 無銘 伝正宗 重要文化財
 磨りあげられたような姿でした。刃文はおだやかな印象です。伝ということは確定ではないにもかかわらず、重要文化財になれるのはすごいなと思います。
・短刀 銘 濃州関住兼定 永正六年二月日
・短刀 銘 村正
・短刀 銘 □正
 どちらの村正の刀も、角ばったかんじののたれで、特徴的だなと思いました。他の村正の刀も見ていたはずですが、今回は刃文がとても見やすいため余計特徴的に感じました。
・短刀 銘 則重 重要刀剣
・刀 無銘 加州真景 重要刀剣
 大峰で南北朝時代らしい姿をしています。そこそこの長さと幅があって樋がないのが、逆にアンバランスな印象を受けました。
・刀 無銘 伝江 (朱銘 郷義□ 鑑定本阿弥長識(花押))重要刀剣
・太刀 銘 宇多国房 重要刀剣
・脇指 銘 辻村越中守藤原高平(花押) 元和九年三月三日 重要刀剣
・刀 銘 越後守包貞 重要刀剣
・刀 銘 住東叡山忍岡辺長曾祢虎入道 寛文拾一年二月吉祥日 重要文化財
・刀 銘 七十二翁 庄司美濃介藤原直胤(花押) 嘉永三戌年二月吉日


《感想》
 金沢に行くということで刀が観られる施設がないか片っ端から探してみましたが、意外と少ないなという印象を受けました。また、重要文化財などに指定されている刀剣類も、個人蔵なものすらほとんどなく富山県の方が多かったです。前田育徳会は東京にあるのでこちらも当てはまらないとなると本当に少ないなと思います。今回白山比咩神社は行きませんでしたが、こちらが所持している刀剣もとても興味があるので、いつか見られたらなと思います。
 富山にできた秋水美術館は、日本刀が好きな人にはとても良い施設ですが、富山観光のついでになんとなく訪れる人には、解説がないので値段が高めなこともあって優しくないかなと思いました。今回行った佐藤記念美術館の茶道具の展示では、解説が充実しているためそこそこ楽しめましたが、見どころなどがわかっていないとただ見て終わってしまい何も知識として残らないので意識して訪れないといけないなと思いました。


《今回の一振》
 今回は前田藤四郎です。地鉄がやわかいしなやかな印象をうけました。色味や形からもがっしりした感じはまったくなく、凛とすんだ風貌です。刃文は見づらかったのですが、切っ先の近くの地鉄が変化しているのを見られました。刀身はまっすぐですが、茎がかなり鎺元から曲がっているので、柄に収めると反りがでそうだなと思いました。
 

 刀剣博物館で特別重要刀剣に新しく指定された刀剣が展示されていたので久しぶりに行ってきました。
また、映画「日本刀~刀剣の世界」をまだ観ていなかったので席が空いていたので急遽行ってきました。

《行った場所》
〇刀剣博物館
 今回は新しく指定されたものの特集だったので、解説がありませんでした。やはり造りの説明がほしいなと思ったのと、普段の刀剣博物館の展示はちょうどよい量の解説があったのだと感じました。今回所蔵者も書かれていませんでしたが、すべて個人蔵というわけではないのでしょうか。
 展示されていたものは、無銘刀が多いですが有名な刀工のものも多くとても勉強になりました。特に印象に残ったものを紹介します。
主な刀剣
・短刀 銘 吉光(名物 鍋島藤四郎
 以前調べたときに行方不明とありましたが、鞘書もされていたのに行方不明というのは、ただ個人が持っていたということでしょうか。重要文化財などに登録されていると個人名や所在地までしっかり登録されるのでそうそう行方知らずにはならないと思いますが、刀剣の所持登録だけではそこまで正確に把握されていないということでしょうか。地鉄がとてもきれいで、吉光らしい小振りな短刀でした。
・刀 無銘 来国行
・刀 (朱書)国俊
・刀 銘 来国俊
・刀 無銘 来国光
 来派の刀が並んで展示をされていたのでそれぞれの刀工の特徴を比べることができました。刃文はかなり違いがあるというのがわかります。個人的には来国俊の刃文が一番来派のイメージでした。来国光まで時代が下ると地鉄が相州っぽいなと思いました。
・薙刀直し刀 無銘 伝正宗
 薙刀直しということで見た目のインパクトがとてもあります。正宗の薙刀は見たことありませんが、こちらも伝なので確定ではないということでしょうか。史料としておもしろい存在だなと思いました。
・刀 無銘 貞宗
 こちらは貞宗だそうですが、あまり貞宗っぽくない刃文だなと思いました。地鉄はそれらしいのでわかりますが、これを見ても貞宗と当てることはなかなか難しそうです。
・脇指 銘 相州住秋広 応安三
 特に帽子の部分の刃文が秋広らしいなと感じました。秋広の刃文はなかなか好みなので見られてよかったです。

・短刀 佐伯則重作 元応元年十一月日
 刃文がかなり広くて刀身の大部分を占めていて変わってるなと感じました。短刀で年季がしっかり入ってるのは貴重だなと思いました。
・太刀 銘 久宗
 古一文字の刀工だそうですが初めて見ました。細身でかなり古い時代に作られていそうです。一文字らしい姿だと思いました。
・短刀 銘 守家
 短刀にしてはあまり見ないめずらしい刃文で印象的でした。
・脇指 銘 備州長船倫光 延文三年二月日
 倫光というと日光二荒山神社にある国宝の大太刀ですが、こちらにも同じように彫物がたくさんありきれいでした。奉納用の刀という印象を受けました。
・刀 無銘 青江
 姿や地鉄の感じがにっかり青江そっくりでした。青江派の刀剣はあまりたくさんは見ていませんが、刃文以外は毎回受ける印象がかなり変わるので、今回は同じ青江派の作というのがしっくりきました。
・短刀 銘 筑州住左
 すごく見たことがあるような気がしましたが、おそらく土浦市立博物館の国宝の行弘の短刀か小夜左文字と似た印象だったのだと思います。特に帽子のあたりが特徴的だなと思いました。
・一竿子粟田口忠綱 雕同作
 忠綱らしくすごく細かい龍の彫物で火を吹いたデザインになっていました。
・刀 銘 繁慶
 地鉄がきれいでのたれの刃文もとても好みな造りです。


《感想》
 解説がないとやはりまだまだ刃文を詳しく言葉で書くこともできないというのがわかりました。今回久しぶりに刀剣博物館に来たら展示とガラスの位置が意外と離れているなと感じました。先日黒川古文化研究所で単眼鏡を借りてみて見ましたが、照明がみやすいだけに今回は欲しいと思いました。刀剣博物館は短刀の展示のときに寝かせる展示の仕方をよくとりますが、距離が近くとても見やすいので良いなと思います。
 見終わって時間がちょうどよかったので、日本橋で映画日本刀を観てきました。有名な刀剣が紹介されるというのに興味を持ちましたが、刀ができるまでを丁寧に映像に残されていたのがとてもよかったです。少し前に備前長船刀剣の里で鍛えを見学したばかりだったのもあり、とてもすんなりと頭に入っていきました。研ぎのようすもここまでじっくり映像で学ぶのは初めてで思わず研ぎ師を目指したくなるような作りでした。博物館の展示越しだったり映像が古いものを映画館のスクリーンで観るのはとても違和感がありもったいないなと思いましたが、テレビで観ればおそらくそこまででもないのでしょう。全体的にとても緊張感のある映像ばかりで、集中して観ていたために見終わった後に少し疲労感がありました。


《今回の一振》
今回は江の作といわれる刀です。伝江なので確実ではないのでしょうが、とてもきれいで良いなと思いました。刃文も江らしさを感じます。

 黒川古文化研究所で刀剣の展示が行われるのを昨年から待っていたのですが、今回他の旅行の予定もあり行くか迷いました。しかしやはり行かないと後悔するかなと思い、2日前にホテル、前日に新幹線をとり急遽行ってきました。せっかくなので姫路も一緒に行きました。

《行った場所》
○黒川古文化研究所
 新大阪から行きましたが意外と近くて交通の便は良かったです。博物館までは駅前からのシャトルバスを利用させていただきました。とても急な坂道が続き、慣れていないと車の運転も大変そうです。
 受付で単眼鏡を借りてみましたが、倍率が高いのではピントが合わせられないので短いのが使いやすかったです。今回は展示位置が比較的近いので、肉眼でも良く見えるのですが、単眼鏡を使うとさらにきれいに見られてよかったです。展示位置が離れてる展覧会などではぜひ活用したいです。展示については、刃文や造りについての解説があまりなかったので欲しいなと思いました。
 図録の他に美術関係の辞書などもあり、刀剣に関する初めてみる本もありました。合計で2時間ぐらい滞在してゆっくりさせていただきました。
主な刀剣
・刀 無銘 長谷部 金粉銘 国重 重要文化財
 すごくきれいで今まで見た中で一番好みな皆焼でした。
・刀 無銘 金象嵌銘 当麻 本阿弥又三郎磨上之(花押)
 形がとてもきれいでいいなと思いました。
・短刀 銘 来国俊
 幅が広めで短刀はこれぐらいの大きさのものが好みです。鎺がきれいで彫物がおしゃれでした。
・短刀 銘 鎌倉住新籐五国光法名光心 正和二二年□月十日
 単眼鏡で地鉄をじっくり見ましたが、やはり相州の刀は地がかなり好みです。
・短刀 銘 吉光
 細身ですごく吉光らしい短刀だなと感じました。
・脇指 無銘(名物 籠手切郷
 刃文はうっすら見えるという様子だったのですが、刃文が大きめで特に切っ先にいくほどかなり波うっていました。郷の刀はそこまで多く見てないうえに、写真で確認できるのが東京国立博物館で展示していたもののみなのですが、郷を見るときはいつも刃文が見えにくくて郷らしい刃文がまだよくわかっていないです。今回のはどうなのでしょうか。
・短刀 無銘(名物 伏見貞宗国宝
・刀 銘 一ツ葉葵紋 薩州住主水正藤原正清 享保十四年十一月
 どことなく美濃っぽい印象を受けました。


○湊川神社
 三宮周辺で刀を所持している場所を探しているときに見つけました。高速神戸駅の出口を出てすぐ目の前にあります。展示物は少ないですが楠木正成についての展示物がたくさんあり、普段と違う視点で歴史をわかりやすく学べました。
主な刀剣
・太刀 銘 国行
 初代の宮司が奉納したとのことです。刀身は77.6cmで迫力があります。健全できれいに手入れされているなと思いました。
・太刀 銘 於湊川神社 道政 昭和十六年二月吉日
 鎺に楠木正成の家紋の菊水紋が彫られていました。神社にもいたるところにこの紋がありとてもおしゃれだなと思いました。
・刀 銘 昭和十五年十一月吉日 日本製鋼所俊秀勤作 鍛錬湊川神社大前 紀元二千六百年奉祝祭
 こちらも鎺に菊水紋が彫られていました。どちらも現代の刀匠が打ったものですが、これですら70年も前のものと考えると、普段見ている刀がどれだけ昔のものなのかあらためて実感しました。
・脇差 銘 膳所住胤吉 慶応二年寅年四月
 胤吉は月山貞吉の門人だそうです。ものすごく幅広の造りでした。
・短刀 銘 於楠公神前 月山貞一錬之 明治二十八年四月
 冠落としか鵜の首造りのどちらかですが、違いがわかりませんでした。


○姫路城
 初めて行ってきました。朝早い時間だったのでそこまで混雑していませんでしたが、一方通行なので人が多いときは進みが遅くて大変だろうなと思いました。天守内は展示物などは置いてなく、木造の城らしさを感じる内装ですが、石内棚というロフトのような中二階造りになっているのが、他では見ないのでおもしろいと思いました。武具掛けもとてもたくさんありおもしろかったです。
 百間廊下には天守と違い展示がたくさんあり、長い建物なのでこちらのほうが見るのに時間がかかりました。姫路城というと、池田輝政の印象が強いのですが、姫路城はかなり城主がころころ変わっているのがわかりました。瓦には池田家の揚羽蝶の紋が多かったです。岡山城で多かった横向きの蝶よりも、正面を向いているものが多かったと思います。


○射楯兵主神社
 播磨国総社ということで姫路城のすぐ近くにあります。展示物が置いてある総社御門は、自由に入ることができました。刀剣も所持しているようですが、以前に東京国立博物館で展示をしたことがあるようです。ミミズクが神の使いということで、御門の中にいろいろなミミズクの置物が展示されていました。


○兵庫県立博物館
 刀剣の展示はありませんが、いつも各地の博物館を訪れているので、兵庫県の歴史を学ぶためにも行ってみました。企画展で偉人の肖像画など、絵画を中心に古代から順に展示していました。解説も詳しくてかなりわかりやすく歴史のおさらいができました。
 常設展は入館無料で、展示物は少ないですが凝ったものが多かったです。姫路城の紹介とともに他の現存天守の模型が一緒に置かれていましたが、この一年間の間に行ったものもいくつかあり違いがよくわかり楽しかったです。解説のボランティアの方の話をたくさん聞くことができました。
 資料室として各地の博物館の図録などがたくさん置かれていました。あまり珍しいものはありませんでしたが、かなり蔵書量は多いほうだと思います。つい夢中で漁ってしまいました。
 今まで行った博物館の資料室のなかでは、東京国立博物館を除けば大阪歴史博物館が一番図録などが豊富だったかなと思います。埼玉歴史と民族の博物館も古い図録などが読めておもしろかったです。東京国立博物館は平日利用できないので、都内では都立図書館や国立新美術館が図録を探して読むだけなら便利だなと思います。
 


《感想》
 今回は、新大阪→三ノ宮→姫路と兵庫県をほぼ横断するぐらいの距離を移動しましたが、電車でも意外と時間がそこまでかからないので便利だなと思いました。前回数珠丸を見に初めて兵庫県を訪れたときに山と住宅地が長距離間密接に続いていて驚きましたが、今回もその地形の面白さをとても感じました。また、明石城や須磨寺など今回行けなかったところはまだまだあるので、また訪れたいと思います。


《今回の一振》
 今回は伏見貞宗です。 貞宗の中では細身なほうかなと感じました。展示の位置や研ぎで刃文がとてもよく見えました。刃文が規則的でおとなしい印象をうけましたが、上品な感じできれいでよかったです。貞宗というといつもがっちりした印象もつのですが、今回は造りも刃文も全体的に線が細い印象です。単眼鏡で地鉄をじっくり見られたのもよかったです。


 香川県立ミュージアムと岡山県立博物館の展示を合わせて行ってきました。もっと時間があったらいろいろ足をのばしたい場所があったのですが、今回はこの二か所がメインです。

《行った場所》
○香川県立ミュージアム
 香川県は2回目ですが高松は初めてです。今回も岡山から電車でしたが、一本で行けるうえにそこまで時間がかからないのでとても便利だなと思います。高松駅は海沿いにあり、電車から降りた瞬間から潮の香を感じました。今回はちょっと離れたところに行くこともあり、レンタルサイクルを利用しました。6時間100円、それ以上でも200円という安さです。
 県立ミュージアムは思っていたよりも刀剣がたくさん展示されていて、さらに解説がわかりやすくてよかったです。目録兼解説シートもとても充実していてすばらしいと思います。3階にある常設展は、入ってすぐの古代の展示のセットが臨場感ありすぎて驚きました。とてもビルの中とは思えないクオリティです。それ以降の時代の展示や出てからの映像ギャラリーなど、映像作品が多く、すべて見ようと思うとかなりの時間がかかると思いました。
主な刀剣
・脇指 無銘 貞宗(名物 切刃貞宗
 再刃されているので刃文がちょっと違和感を感じますが、貞宗とわかる姿をしていました。
・脇指 無銘 青江(名物 ニッカリ青江重要美術品、丸亀市立資料館蔵(香川)
 見るのは2回目ですがやはり好みな形をしています。前回のときより少し印象が変わったので、やはり展示場所によって大きく変わるなということを感じました。
・刀 無銘 伝郷義弘(号 芦葉江香川県指定有形文化財、高松市歴史資料館蔵(香川)

・刀 無銘 則長
・刀 銘 肥前国住近江大掾藤原忠廣
・脇指 銘 長曾禰興里入道乕徹
 直刃すぎて定規で線を引いたようなまっすぐさだなと思いました。
・太刀 銘 真守造 重要文化財
 平安らしい形をしています。切っ先のほうの刃文がとても派手になっていました。
・刀 無銘 景光
 蛙子丁字の刃文でも、一つ一つが小さいとそこまで派手な印象はうけません。
・刀 銘 一竿子忠綱彫同作
 刃文の動きが彫物と調節されて作られているのが、今まで意識したことがなかったのでおもしろいなあと思いました。
・脇指 銘 加賀守藤原包高
・刀 銘 讃州住盈永 寛政九丁己年二月於高松城西丸鍛之 高松市指定有形文化財
・脇指 銘  讃州住盈永 寛政九丁己年八月鍛之 高松市指定有形文化財
・刀 銘 早勝美濃守藤原盛光 讃州丸亀士慰作


○玉藻公園
 元高松城があった場所で現在は櫓や石垣などが残っています。天守があった場所へは、一つの橋を使わないといけない造りになっていて趣がありました。今後天守が再建されたり展示が増えたりすると楽しめそうだなと思いました。

○平家物語歴史館
 駅から少し離れたところにある博物館ですが、おもしろそうだったので行ってきました。ネットで事前に訪れることを伝えておくと200円値引きしてくれます。3時間前に予約しましたが問題ありませんでした。
 とてもコアな施設で、建物の外観からすでに気軽に入りにくい雰囲気を醸し出しています。日本最大のろう人形館ということで、一階で四国出身の偉人を紹介し、二階で平家物語の流れを展示していました。全体的に不気味な雰囲気なのですが、二階にあがってすぐの一の谷の合戦の再現が、とにかく迫力があってすごいです。これを見ただけで入ってみてよかったと思いました。最後の最後に、怖がらせる目的としか思えないろう人形が置かれていました。正直一人で入っていたらゆっくり見てられなかったと思います。


○備前長船刀剣博物館
 前回岡山を訪れたときは時間がなくて断念したので、今回初めて訪れました。思っていたよりも純粋に観光地としてにぎわっていました。刀工の方による鍛えも見学することができました。今まで博物館の展示で工程は何度も学んできましたが、想像以上に迫力があり手間がかかる作業だというのを感じました。音も火花も実際に近くで見ないとまったく理解できないものです。やはりもっと最初の頃に見ておきたかったなと思いました。
 主な刀剣
・太刀 銘 於富士浅間大社宗景勤作 昭和三年十一月吉日影打 献上官幣大社浅間神社
・小太刀 銘 吉房
・刀 無銘 大宮
・太刀 銘 備州長船盛光 応永十二年十月日
・刀 備州長船忠光 文明二年二月日
 茎が短いのは片手で扱うからとあり、とても納得です。まだ全然知らないことがあるなと思いました。
・刀 備前国住長船清光 永禄十三年二月日
・脇指 銘 備前国住長船七兵衛尉祐定作
 蟹爪風の刃文が本当に蟹の爪そっくりで好みな刃文でした。
・刀 備前長船住横山俊左衛門藤原祐包 天王原八幡宮於神前作之 慶応二年八月日 友成五十八代孫
・刀 無銘 伝長守
・脇指 折返銘 備州長船則光
・刀 銘 越前住日向守藤原貞次
・刀 銘 備前国(以下切れ) (切付銘)立袈裟立胴籠都畄倍 唐竹肩興利腰満傳
 籠都畄倍でカゴから水が流れ落ちるように切れたという意味だそうで、切れ味を表す良い方もたくさんあるんだなと思いました。
・太刀 銘 国吉
・脇指 銘 播磨大掾藤原重高 越前住
・脇指 銘 備州長船忠光 永正五年八月日
・刀 明 鍛同作 大宝子月仙(花押)昭和十七年六月日 於濃州関昭和刀禁鍛 以記念作之
          他多数

○岡山県立博物館
 こちらも今回初めて訪れました。そこそこ広さはありますが、展示数はそこまで多くないので全部じっくり見ても意外と早く見終わりました。目録などの紙の資料がとても多く用意されていて、展示してあるものについても詳しく説明されているので親切な設計だなと思いました。刀剣の展示場所にあった備前・備中・美作の刀工系譜画像もわかりやすくて良いなと思っていたので紙でいただけたのはうれしいです。
主な刀剣
・刀 銘 備州長船祐定作 永正十二年二月日
・太刀 銘 則宗 重要文化財
・太刀 無銘 一文字(名物 山鳥毛国宝、個人蔵
 刃文が摩訶不思議すぎてわけがわからないという印象です。思っていたよりもとっちらかっているような感じはうけず、純粋にきれいだなあと思いました。すごいのは分かるけど、常軌を逸しすぎると言葉にできないというような感じです。
・太刀 銘 長光  重要文化財
 これぐらいのちょっと派手な刃文のほうが好みでした。
・太刀 銘 真守
 幅が広くなり、前の三作と比べると時代が変わったのがよく分かりました。
・刀 無銘 長義 個人蔵
・刀 銘 彦兵衛尉祐定・与三左衛門尉祐定 個人蔵
・刀 三原兵衛尉祐定 永禄十二年二月日


《感想》
 今回もとてもたくさんの刀を見ることができました。たくさん見られるのはとてもうれしいのですが、記録はとても全部書き出せないので複雑です。いつも見て感じたことはメモに残しているのですが、備前長船刀剣博物館では数が多かったためかメモも少なめでした。岡山は次は夏に林原美術館が刀剣展示をするそうですね。せっかくなのでまた周りの県に足をのばせたらなと思います。


《今回の一振》
 今回は迷いましたが香川県立ミュージアムの芦葉郷です。郷の刀はそこまで多く見ているわけではないので、これだけ解説が手元にしっかりあって、さらにじっくり見られるのはとても良かったです。今回の展示は刃文の見方についてもあるため、とても見やすくなっているように感じました。個人的には直刃よりこれぐらいの変化がある刃文が好みです。反りが強いため実際よりも長く感じます。また、かなり幅が広めだなと思いました。これだけでも作られた時代が推察できるので楽しいです。

 今回は初めてぷらっとこだまを利用しました。名古屋だけを見るならこだまでも日帰りできるのですが、ちょっと足をのばしたいとなると、時間が足りないなと感じました。

《行った場所》
○名古屋城
 早い時間に行ったので全然混雑はしていませんでした。久しぶりに行ったので、やはり大きさがすごいなというのと、上からの景色はちょっと物足りというのを感じました。展示を見ていて、焼失前の記録や写真の多さにとても大切にされていたことや真面目さを感じました。刀剣の展示は前回も所蔵が書かれていなかったのですが、今回もすべて個人蔵なのでしょうか。解説はかなり刀剣乱舞を意識した文章になっていました。
主な刀剣
・刀 銘 國廣
 きれいな直刃です。拵の柄糸が水色のきれいな色でめずらしいなと感じました。鎺の近くに護摩箸が彫られているのも大きめな刀ではめずらしいなと思いました。
・刀 無銘 安綱
 刃文が大きく広がりかなり華やかです。
・短刀 銘 兼定
・脇差 銘 桑名住村正
・刀 銘 正真
・太刀 銘 備州長船住兼光
 額銘になっていて、大磨上だそうですが今でもかなりの長さがあります。
・刀 無銘 青江
・太刀 銘 備州国分寺住助国
 折返銘になっているのですが、「分寺住助国作」となっていました。
・刀 無銘 左国弘
 かなり刃文が広がっていて皆焼のようでした。場所によって刃文の様子がかなり違って見応えがあります。
・長巻 銘 五拾本内 大慶直胤


○徳川美術館
 今回も閉館時間を狙って刀剣の展示を見られるように3時半ごろに行きました。行ったときはまだ刀剣を見るための列が伸びていましたが、4時半ごろには待ち時間なしで見られました。GWのひどいときは2時間待ちだったそうです。前回は本当に展示室にだれもいませんでしたが、今回は同じように最後に刀剣を見ている人がたくさんいました。
主な刀剣
・太刀 (菊紋)菊一文字 重要文化財
 菊紋はだいぶ見ずらいですが、刃文がとても一文字らしくて良かったです。
・刀 銘 本作長義…(以下58字略)重要文化財
 去年見たときは、特別展の中で人も多かったためじっくり見られなかったのですが、今回は刃文もよく見ることができました。派手ではないのですがとても特徴的で、一目でそれだとわかるような刃文だなと思いました。
・脇指 無銘 貞宗(名物 物吉貞宗重要文化財
 研ぎの関係か刃文はうっすら見えるといった感じですが、ゆるやかな刃文が貞宗らしいなと思いました。彫物もたくさんあって貞宗らしさが見られて好きです。個人的には、貞宗や正宗は太刀や刀のときと、短刀や脇指などのときで、雰囲気が全然違うと感じるのでおもしろいなと思います。
・脇指 銘 吉光 名物 鯰尾藤四郎
 見るのは三度目になりますが、一番鯰の尾というのが素直に感じることができた気がします。このような造りは冠落としという名称しか覚えていなかったのですべてそうだと思っていたのですが、菖蒲造りや鵜の首造りといった違いがあるのですね。違いがわかるようにしたいです。
・短刀 銘 吉光(名物 後藤藤四郎国宝
 



《感想》
 今回はどこも人が少なめに感じました。GWにみんな出かけて、この土日は遠出して観光する人は少なかったのでしょうか。名古屋城もエレベーターが待ち時間なしというのは今回初めて見ました。
 これで刀剣を見に名古屋へ訪れるのは4回目ですが、また夏に徳川美術館が刀剣の展示を交えた特別展を開催するそうです。図録の予約受付中だったのでさっそくしてきました。かなりの数の刀剣が掲載されて1000円は図録としてかなり安いと思います。昨年の家康の企画展のときは、展示していた刀剣すべてが図録にのっていなかったので、今回の図録発行はとてもうれしいです。7月頃届く予定なので到着したらぜひ展示を見に行きたいです。
 今回は日帰りで名古屋のみでしたが、今後は名古屋から足をのばして伊勢や岐阜のほうなども訪れたいと思います。



《今回の一振》
  今回の旅行のメインでもあり、初めて見た後藤藤四郎です。きれいな直刃が多いイメージの吉光の短刀にしては、かなりのたれが見られました。刃文が見やすかったのもあり、沸が目立ちました。解説に吉光の作品の中では大きめとあり、確かに短刀の小ささに驚くことが何回かあったので後藤藤四郎は大きめだなと思いました。
 

 刀剣めぐりの旅で初めての神奈川県。去年小田原城に行きたいと思ったときにはもう天守の改修工事にはいっていて、5月1日に公開が始まったのでさっそく行ってきました。小田原は初めて行ったけど思ったより遠いなという印象です。でも電車に乗りっぱなしで行けるので都内から行くのはかなり楽でした。
 5月3日から小田原ではお祭りが開催されていました。5日は駅前や少し離れたあらゆる場所で神輿が担がれていました。どういうお祭りなのかちゃんと調べずに行ったので、お神輿がお店をまわって直接店頭で商売繁盛を祈願するという不思議な光景をたくさん見られました。老若男女多くの人が参加していて、特に若い人が多いなという印象です。

《行った場所》
○御幸の浜
 小田原駅から歩いて15分ぐらいの距離にあります。思っていたよりもきれいな海ででした。波が高く砂浜ではなく砂利だったので海水浴には向かなさそうでしたが、とても暑かったこともあり気持ちよかったです。小田原城に登る前に見て知っておいてよかったとも思いました。

○小田原城址公園
 敷地があまり広くないのもあり城らしい雰囲気は少なめですが、市民の広場としてはきれいに整備されていて良いなと思いました。祭りの期間ということで、広場ではジャズコンサートや屋台などが開かれていました。人は多いですが広さのある広場なのであまり混雑は気になりませんでした。近くに子供向けのちいさな遊園地があるというのが、他の場所にはあまりないので面白いと思います。

○小田原城天守閣
 高い石垣の上にある天守閣ですが、入口までがかなり急な直線の階段になっていておどろきました。他の城では見ない不思議な造りです。リニューアルされたばかりとあって、中はとてもきれいです。とくに照明あたりがおしゃれで他の新しめのお城とも違うなと思いました。展示は北条氏が治めていた約100年間にスポットを当てていて、秀吉に負けてからはほどんど書かれていませんでした。展示量はそれほど多くはありませんが、左右や足元など文章量は多く、全部見ていくと意外と時間をかけてじっくり見ることになります。所蔵品の展示は見やすく解説もあり良かったです。
 天守閣の外観、内側は他の城と比べると物足りない感じですが、なんといっても眺めがとてもよかったです。一周ぐるっと回れ、かなり足元も広々しています。安全柵など視界を遮るものがないので、景色がとても良く見えます。天気がよかったのもありますが、海がとてもきれいで、三浦半島や伊豆半島、うっすらとですが伊豆大島も見えました。天守からの眺めでいえば、犬山城や岩国城にならんでかなり好きなお城になりました。
主な刀剣
・刀 相州住康春 小田原市指定文化財
・太刀 銘 相州小田原住義助
・太刀 銘 恒次
これらは写真撮影も可能です。他に撮影不可の短刀が一振展示されていました。

○小田原城情報館
 一階はお土産屋と甲冑や打掛の衣装を貸してくれる施設ですが、二階に少しだけ展示物があります。今は武具・甲冑展をしており、刀も展示されていました。こちらに来る人はあまりいないのか、天守閣のすぐ隣なのに人がとても少なかったです。
主な刀剣
・短刀 銘 奉納吉光  箱根権現施主大久保中興
・脇指 銘 相州住伊勢大掾綱廣
 脇指とありますが、60cmは超えているように見えるので刀ではないのかなと思いました。



《感想》
 あまり刀の展示は期待しないで行ったので、思っていたより良いものをたくさんみられてよかったです。相模の国なだけあって相州伝のものが多かったのですが、やはり歴史的な事情からかもっとあっても良いのにとも思いました。神奈川県内には他にも刀に関する施設があるようなので調べて行ってみたいと思います。


《今回の一振》
 今回は吉光の短刀です。拵えと一緒に展示されていました。最初あまりにポンと展示されていたので偽物かと思いましたが、刃文や銘をみても本物の吉光の短刀のようです。どうせなら天守閣で展示したほうがたくさんの人に見てもらえるのにと思いましたが、天守の工事中から展示していたようなので、こちらに展示してあるのだと思います。
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 昨年に引き続き、今年も土方歳三の和泉守兼定を見に行きました。また、八王子にある東京富士美術館が近い距離にあるので、合わせて行ってきました。東京富士美術館は15日までが前期の展示で、18日からは後期の展示内容になります。


《行った場所》
○土方歳三資料館
 昨年12月の1日限定公開のときに初めて見た和泉守兼定ですが、今年はこのGWの時期に行きました。ひどい混雑はありませんでしたが、ひっきりなしに人が訪れるといった感じでした。前回来たときは刀以外の展示をあまり見られなかったのですが、今回は時間をかけてじっくりと見ることができました。ちょうど刀を見ているときに、解説の時間になったため、目の前で解説を聞くことができました。昨年の展示のときも解説は聞けていたのですが、やはり持ち主の方から直接話を聞くことができるのはとてもありがたいです。
主な刀剣
・刀 銘 和泉守兼定 慶應三年二月日 日野市指定有形文化財
・十文字槍 銘 助宗
・槍 無銘


○東京富士美術館
 八王子の東京富士美術館でザ★刀剣展を開催中です。以前、文化財登録されている刀剣を所持している施設を書き出していたときに知った美術館ですが、常設展での展示がなかったためあまり深く調べていませんでした。今回の展示もかなり貴重な展示のようで、初公開のものがたくさんありました。写真撮影も可能でしたがまさかのカメラを持参するのを忘れてしまいました。同行者に撮ってもらいましたが、そのため今回の記事に写真はありません。今回の特別展は、図録ではなくパンフレットのようなものが販売しており、とても安かったので写真を撮れなかったのもあり買ってきました。
 とてもたくさんの刀が展示されていたので、印象に残ったもののみ記録をしています。
主な刀剣
・刀 無銘 伝正宗(名物 武蔵正宗重要美術品、刀剣博物館蔵(東京)
 昨年4月に初めて刀剣博物館に行ったときに見た正宗の刀です。これが初めて見た正宗の刀で、この後金沢で太郎作正宗を見たことで本格的に正宗の刀や相州の刀に興味をもったので思い出深い一振です。他の正宗の刀をたくさん見たあとでは、刃文が他とは少し違う印象をうけました。
・刀 銘 村正 刀剣博物館蔵
 こちらも昨年4月に武蔵正宗と一緒に展示されていた刀です。

・刀 折返銘 正恒
 平安・鎌倉前期の古い刀工のなかでも、正恒の刀は見る機会が比較的多いです。文化財登録されているものもたくさんありました。以前別の施設でも折返銘の正恒の刀がありましたが、そうまでして残したいという現れでそれほど名刀工だったという証拠だと思います。
・刀 無銘 伝助真
 刃文がとても派手です。刃文が見やすく研がれているというのもあると思いますが、鎬地のほうまで広がっていると一瞬かなり異様に見えます。
・短刀 無銘 行光
・脇指 銘 兼洞 刀剣博物館蔵

・太刀 銘 有綱 重要文化財
 細さや反り方、峰の小ささから一目で平安の刀とわかる見た目をしています。安綱の刀は何度か見ましたが、有綱のほうが珍しい気がします。この時代の刀のわりに銘が読みとれるぐらいに茎がとてもきれいな状態というのがすごいと思います。
・太刀 銘 一 重要文化財
 一文字らしいとても華やかな刃文です。これら重要文化財三振は、押型が表裏のものが展示してあり、この一文字の刀は表裏の刃文の違いがとてもわかりやすく、両方を見比べられておもしろかったです。
・太刀 銘 備前國長船近景 建武二年五月日 重要文化財
 光忠や長光と関連した解説が書かれていましたが、それらとは刃文の雰囲気はだいぶ変わるなと思いました。

・刀 銘 長曽根興里入道乕徹 (金象嵌)寛文五年十二月十六日 山野加右衛門六十八歳永久(花押)四ツ胴截断
 展示は表の銘が見られるほうでしたが、鏡で裏の金象嵌銘も見えるようになっていました。虎徹は刃文というよりいつも銘に注目して見てしまいます。
                               他多数
                                     


《感想》
 東京富士美術館は、交通の便はバスの本数が少なく若干悪いのですが、広い施設にほどほどの人出でとても見やすい展示でした。解説がかなり少ないので各刀についてもう少し詳しく知りたいなと思いました。個人で買い取ったものなのでだれが所持していたなどはわからないのかもしれませんが、著名な刀工の刀もあって趣味で集めた所蔵品としてはかなりすごいと思いました。


《今回の一振》
 今回は良いものがたくさんあったのですが、個人的に行光の短刀がとても印象に残っています。行光の刀は今までほとんど見たことがなくかなり楽しみでした。とても相州らしさを感じ、なんとなく三井記念美術館で見た日向正宗に似た印象をうけました。刃文は帽子のところも特徴的で見ていて飽きないかなり好みな刀でした。



 広島県立美術館で5月29日まで徳川名宝展を開催中です。各地の博物館などの所蔵品を集めた特別展で、今まで行った場所のものもあれば、行きたいと思っていた場所の所蔵品も見ることができました。
 初めて広島に行ったので、今回は行きたかった観光地も見てまわりました。

《行った場所》
○宮島
 昼に行ったときちょうど干潮の時間だったので、大鳥居の近くまで歩いて行くことができました。18時ぐらいのときはかなり潮が満ちていましたが、厳島神社はそこまで海につかってなかったので、うまく設計されているなと思いました。
○弥山
 ロープウェイを乗りついで頂上近くまで行き、そのあとは山登りをしました。登る予定ではなかったので靴はパンプスだったのですが、特に問題なく登りきることができるぐらいの道のりでした。途中の道は景色があまり見えないところが多くそこまでといった印象ですが、登りきった頂上からの景色がとてもすばらしかったです。
○厳島神社・宝物館
 初めて行きましたが、神社というよりも舞台がメインのように感じました。もっと常に水につかってるものかと思っていたので、1日のほとんどの水から出ているというのが意外でした。
 宝物館は、常に刀剣の展示があるようです。国宝や重文のものは出ていなかったのですが、有名な刀工のものが多く、とても良かったです。
主な刀剣
・短刀 銘 国光
 国の字に目釘穴がかぶっていました。元就の重臣である桂元澄が納めたそうです。厚みがあって相州っぽさを感じました。
・短刀 銘 天國
・短刀 銘 相州住綱広
 彫られた省略した倶利伽羅龍(草の倶利伽羅だそうです)がおしゃれでとてもよかったです。
・大太刀 銘 三州高力住長吉作 万治三庚子年三月吉日
 すごく大きくて幅がある刀です。鎺に見慣れない家紋が彫られていて気になりましたが、高力氏の紋の鳩字紋というそうです。
・太刀 銘 末行
 生ぶの茎で、鉄鎺も作刀時期と同じ南北朝から室町当時のもので貴重とのことです。
・太刀 銘 国綱 
 鍛えに京鍛冶らしさを感じることができました。

○広島県立博物館
 開館に合わせて行ってきました。音声ガイドは声優の山下大輝さんです。静岡県出身で徳川ゆかりの地だからというつながりでの音声ガイドだそうです。音声ガイドの長さはまちまちですが、刀剣だけは展示品のほとんどにガイドがついており、さらにとても長くて明らかに他との違いを感じました。展示が若干下のほうにあり刃文が少し見ずらいように思いました。刀剣以外の展示も盛りだくさんで、展示室が広いのもあり、屏風や障子絵などかなり大きな展示品が多かったです。
主な刀剣
・槍 銘 南無八幡大菩薩 徳川ミュージアム蔵(茨城)
 以前羽田空港の美術館で見たものと同じものでした。
・太刀 銘 宗近村上 東京国立博物館蔵(東京)
・太刀 銘 来国光 附黒漆打刀拵 重要美術品、徳川記念財団蔵・東京国立博物館寄託(東京)
 家康の代表する刀剣の一つだそうです。現在は67.8cmだけれど、元々はかなりの長さがあったとのこと。シンプルな拵は家康の特徴的なものだそうで一緒に展示されていました。
・刀 金象嵌銘 正宗 本阿(花押) 本多中務所持(名物 中務正宗) 国宝、文化庁蔵
 展示の目録では名物について書いていませんが、解説では言っていました。中務正宗は桑名正宗ともいうそうですね。磨りあげられてかなり短めだなと思いました。
・刀 金象嵌銘 光忠 本阿(花押) 重要文化財、東京国立博物館蔵
 まだ見たことのなかった光忠の刀ですが、ずいぶん幅が広いなと思いました。刃文がかなり派手で見応えがあってよかったです。
・太刀 銘 筑州住左(名物 江雪左文字国宝、ふくやま美術館寄託(広島)
 昨年九州国立博物館で見ましたが、そのあとも何度か展示していました。去年みたときは刀を見はじめた頃だったのであまり気になりませんでしたが、かなりの長さがあるのだと気づきました。宗三左文字ほどではないですが相州っぽさを少し感じました。


○広島城
 建造物は再建のものもほとんどありませんが、敷地はとても広く平城としてなかなか雰囲気がありました。
 つい最近まで刀剣展をしていたようですが、常設のみでも意外と多くの刀剣が展示されていました。
主な刀剣
・脇差 銘 播磨守輝廣作
 この輝廣作の刀は、脇差2、刀1、短刀1が展示していました。
・脇差 銘 大山住宗重
 こちらは赤羽刀で、ほかにも赤羽刀がいくつか展示していました。
・刀 芸州住藤原兼光 寛文四年甲辰三月日 個人蔵
・刀 丹波守吉道 重要刀剣
・太刀 銘 雲次 重要刀剣
・刀 無銘 伝兼長


○広島平和記念資料館
 広島が初めてなのでこちらも初めて行ってきました。資料館という名のとおり、残ったものをもとに起きた出来事を、経過や結果など淡々と解説していました。感情で訴えてくるような体験記や映像作品と違い、冷静に考えさせるような展示方法だと感じました。展示室が新しくてきれいなのと、室内が明るめの照明だったのも意外でした。来館者は外国の方がほとんどで、とても混雑していて展示がじっくり見られないほどでした。展示品の一部にある体験者の直筆の文字などは訳されていないので、そちらのほうが心にきたので外国の方が読めないのはもったいないなと思いました。昔からこんなに外国の方が多かったのかどうかはわかりませんが、みなさんとても真剣に見ていました。
 

《感想》
 意外と多くの刀剣を見ることができました。厳島神社や県立美術館は解説も充実していたのでよかったです。
2日間とても天気が良く暑いほどでした。広島は繁華街がコンパクトで便利だなと思いました。路面電車は都内やこれまでの旅行で見たものはどれも一両編成なので、二両以上あるのも便利で良いなと思いました。


《今回の一振》
 今回は中務正宗です。広島県立美術館はあまり刃文が見やすいようになっていなかったのですが、中務正宗は見やすかったです。意外と刀身が短く切っ先も長めでかなり磨りあげられているような印象です。

 薬師寺での大倶利伽羅の展示を観に奈良へ行ってきました。どんなに朝早く出ても到着は開館後の時間になってしまうので、逆にのんびりと昼から行くことにしました。どれだけの混乱があるのか心配でしたが、とても楽しかったです。

《行った場所》
○平等院
 約10年ぶりに行ったのでほとんど覚えていませんでした。また、数年前に大規模な改装工事をしたので、ほぼ初めて見る姿でした。入館料のみで宝物館にも入れるのですが、値段の割にとても展示が充実していてよかったです。博物館を見て映像などを見てから鳳凰堂の内部の見学をすると、理解しやすくてよかったです。雲中供養菩薩像がとても見ていておもしろかったです。

○薬師寺
 昼すぎに到着しました。大倶利伽羅など本日限定の4振を展示しているまほろば会館はすぐに入ることができ、出るまでの所要時間は1時間ぐらいでした。思っていたよりもじっくりと見ることができ、とてもよかったです。
 噂の刀剣展・仏教と刀展をしている宝物庫は、進みが遅いのもあり2時間ほど並んで入ることができました。タイミング良く待機列で、大倶利伽羅などの所有者であるブレストシーブの澤口氏の話を聞くことができました。小夜左文字の公開のときに会っていたので、見かけた瞬間まさかと思いました。とてもおもしろいお話を聞くことができてよかったです。
 記録についてはあまりとれなかったので、大まかなものをのせています。一応展示していた順番ですが、多少間違いがあるかもしれません。

主な刀剣
・太刀 銘 吉家 ㈱ブレストシーブ蔵
 短めの刀身で、山城らしい造りだなと思いました。
・太刀 銘 恒次(名物 鄙田青江恒次) ㈱ブレストシーブ蔵
 厚みがあり、比較的反りが小さいです。鎺に紋がはいっていました。数珠丸と同じ刀工作の可能性があるということで、確かに似た印象を受けました。
・太刀 銘 安綱(号 般若丸重要美術品 ㈱ブレストシーブ蔵
 すごく細くさらに長くて明らかに反りが強いです。腰反りでなく、アーチのように反っていて、鞘もどんなものなのか興味をもちました。
・刀 無銘(名物 大倶利伽羅広光重要美術品 ㈱ブレストシーブ蔵
 最初に見た印象は、正宗っぽいというものでした。多少時代が違っていても、やはり正宗の影響が色こくでているものだと感じました。

・刀 勢州桑名住藤原村正 重要刀剣
・太刀 銘 国行 重要刀剣
・太刀 銘 兼光(号 彦根兼光特別重要刀剣
・短刀 銘 国俊 重要刀剣
・太刀 銘 行正 重要美術品
・太刀 銘 安綱
・太刀 銘 正恒 特別重要刀剣
・太刀 銘 豊後国行平 重要刀剣
・太刀 銘 三原正広(号 雲龍正広重要刀剣
・太刀 銘 正宗 重要刀剣
・短刀 銘 左筑州住 重要刀剣
・短刀 銘 左(号 弾正左文字特別重要刀剣
・短刀 銘 村正(号 群千鳥重要刀剣        他多数


○吉野山
 せっかくの桜の時期だったので、桜の名所の吉野へ行ってきました。電車で吉野駅へ行き、そこからバスで吉野山中腹の中千本まで移動し、歩いて下山というルートにしました。若干満開の手前ではありましたが、たくさん桜が咲いていてとてもきれいでした。
 義経や秀吉に関係した寺社が多く、特に竹林院と吉水神社が良かったです。のんびり見ていたつもりはありませんが、4時間があっという間にすぎて帰る時間となってしまいました。


《感想》
 薬師寺は人は多かったのですが、敷地が広いためあまり混雑は感じませんでした。朝のほうが待機列がひどく、刀剣の鑑賞時間もあまり長くなかったようですが、昼にはまったりした雰囲気でした。噂の刀剣展は、2日の入場券を持って入れば後日入れる処置をとってくださったようですが、残念ながら近々奈良には行けなさそうだったので、並んで見てきました。展示量が多く、早めを心がけていても列の進みは遅くなってしまっていました。解説は刀工の説明が中心で、造りなど細かいところにはあまり触れていませんでした。仏教と刀展は展示内容がまとまってわかりやすく、今まで見てきた刀の復習をするような気持ちで見られてよかったです。
 今回所持者である澤口さんから直接お話を聞くことができよかったです。今回のように、中心となっての展示にはあまり前向きではないようでしたが、今後も博物館等へ貸出という形でたくさん見ることができると良いと思います。


《今回の一振》
 今回は大倶利伽羅です。印象としてはまず正宗っぽいと感じたことです。宗三左文字を見たときも正宗っぽいと感じましたが相州伝の雰囲気が好みのようです。切っ先が長く、刃文ののたれは切っ先に近いほうがよく見えました。幅はそこまで広くないので、倶利伽羅龍も思っていたより細い印象です。茎にも目立つ傷のようなものが見えました。鎺には、伊達の紋である竹に雀が彫られていたようですが、若干距離がありよく見えませんでした。
 持ち主の澤口さんがとても良い刀だと話していました。もともととても長い刀で、時代に合わなくなったのに、磨りあげてまで使い続けたのは良い刀の証拠、という話にとても納得しました。いままで磨りあげられたせいで銘がないのは価値が下がりもったいないなと思っていましたが、銘がないほうが良い刀だという考えもあるのだとわかりました。

 桜がかなり咲いてきたこの時期に行ってきました。天気が良い昼間だったので上野駅はものすごい人混みでした。人を避けたいのであれば桜の時期は鶯谷から行ったほうが良いでしょう。博物館内も全体的に人が多かったのですが、刀剣の展示場所だけを見ればいつもよりじっくり見る人が少ないため空いている印象です。

《行った場所》
○東京国立博物館
・直刀 無銘(号 水龍剣重要文化財
 奈良時代に作られた直刀です。直刀は神社の宝物館などでたまに錆びついたものを見かけますが、きれいな状態を見られるのはあまりないのでとても良かったです。鎺の造形がきれいでした。
・太刀 銘 康次 重要文化財
 古青江派の刀工の作品でかなり長い刀です。縮緬肌が特徴ということで、地鉄はまだまだ理解できていないのでとても興味深く見られました。
・太刀 銘 国安
 後鳥羽院の番鍛冶だった国安の貴重な在銘作品らしく、価値のあるのになぜ文化財指定がされていないのかなと少し疑問に思いました。
・太刀 銘 包永 重要文化財 個人蔵
・太刀 銘 吉宗 重要文化財、筑波山神社蔵(茨城県)
・太刀 銘 長光(号 大般若長光国宝
 丁字刃に互の目交じりの刃文がとてもわかりやすいです。以前見た蜂屋長光もですが、全体に対して茎が短めなため、全体的に短い印象をうけます。
・刀 無銘(名物 観世正宗国宝
 正宗の刀らしくとても迫力を感じました。刃文がくっきりと見えすぎて逆に違和感を感じるぐらいです。鎺の梅(桜?)の彫物がとてもきれいでした。地鉄にうずまき状のものが見られました。以前このうずまきができたものはあまり良くないと聞いたことがあるのですが、あいまいです。
・刀 無銘 郷義弘 重要美術品
 以外と見る機会が少ない郷の作品です。のたれの刃文ですが不規則でどこを見てもおもしろいと思いました。
・太刀 銘 備中住守次作 延文二年十二月日 重要文化財
 かなり長く迫力もあり、磨りあげられていない南北朝の刀というのがよくわかりました。茎がかなりカーブしているのが特徴的です。
・脇指 銘 南都住金房兵衛尉政次 天正十八年八月吉日
 皆焼の刃文でとても派手です。
・刀 銘 上総介藤原金重 寛文八月十一月吉日 個人蔵 
 数珠刃風の互の目とありました。写真が禁止だったのが残念ですが確かに数珠っぽいと思いました。
・刀 銘 川部儀八郎藤原正秀 (花押)寛政十年二月廿九日

・太刀 銘 弘 重要文化財
 弘はあまり聞かない名前ですが、一文字派の刀工と考えられているそうです。反りがかなり強くみえます。
・太刀 銘 雲生
 こちらも備前の刀工である雲類の作品です。きれいに銘がのこっていて雲という字もよく見えます。小さくて丸っこくかわいらしい銘だなと思いました。
・短刀 銘 備州長船住兼光 重要文化財
 島根県の津和野藩亀井家が鳥取県にある大神山神社に奉納した刀だそうです。


《感想》
 東京国立博物館は、刃文がとても見やすく研がれていて、解説に刃文や地鉄のことをのせているのでとても勉強になります。さらに一部を除いて写真にも残せるということで、うまく撮れれば後から解説と写真を見比べることもできます。刀剣鑑賞初心者が気軽に訪れて勉強するにはもってこいだなと思います。
 昨年の29日に初めて刀剣を見に博物館を訪れ、ちょうど一年が経ちました。東京国立博物館はこの一年で数えられないほど訪れましたが、今年も年間パスポートを使い気軽に訪れ勉強したいと思います。


《今回の一振》
 今回は手掻派の包永の刀です。
佩表が細直刃、佩裏が乱刃で展示で見られたのは乱刃でした。裏ものぞいてみましたが、光が当たらないため刃文はほとんど見られませんでした。包永の銘があり、徳川ミュージアムの児手柏とほぼ同じ位置でした。

児手柏
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今回展示している太刀
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児手柏は刃文の記録が残されていないそうですが、表裏の刃文が違うのも同じなので、児手柏が燃えていなかったらこのような姿だったのかなと思いました。反り方がかなり違うのでそこも興味深いです。

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