刀剣巡礼覚書

日本刀の鑑賞にはまった審神者が、刀を求めて聖地巡礼をしつつ全国を巡った記録を書き連ねたものです。各地の博物館、美術館の情報は当時のものです。

《刀工順》   期間:2015.3.29~2016.8.16
 ・期間内に見た刀剣を、刀工ごとに個人的な基準で地域を振り分けています。
 ・何代目の作品かわからないものがあるため、同じ名前の刀工はすべてまとめています。(例:兼定はすべて美濃)
 ・掲載されている情報には間違いがある可能性があります。あくまでも参考程度でお願いします。


 山城(写真あり)  大和   備前   相模(写真あり)  美濃

その他(五十音順)
 安芸~長門     肥前~陸奥・他  



《行く予定》
・致道博物館
・東京国立博物館(随時)


《行った場所》 施設名クリックで記事に飛びます。
青森県 ・青森県立郷土館
宮城県 ・仙台市博物館
    ・中鉢美術館
山形県 ・上杉神社宝物館
    ・上杉博物館
    ・致道博物館
栃木県 ・足利学校
    ・足利市美術館
    ・さむらい刀剣博物館
    ・日光東照宮宝物館
    ・日光二荒山神社宝物館
茨城県 ・茨城県立歴史館
    ・鹿島神宮
    ・古河歴史博物館    
    ・土浦市立博物館
    ・常盤神社
    ・徳川ミュージアム
    ・結城蔵美館
埼玉県 ・川越市立博物館
    ・川越歴史博物館
    ・埼玉県立歴史と民族の博物館
千葉県 ・塚本美術館
東京都 ・永青文庫
    ・江戸東京博物館
    ・大國魂神社
    ・東京国立博物館
    ・東京富士美術館
    ・刀剣博物館
    ・根津美術館
    ・羽田空港美術館
    ・日枝神社    
    ・土方歳三資料館
    ・三井記念美術館
    ・靖国神社
神奈川県・小田原城
    ・木村美術館
    ・箱根神社
静岡県 ・久能山東照宮
    ・佐野美術館
愛知県 ・熱田神宮
    ・犬山城とまちミュージアム
    ・岡崎城
    ・徳川美術館
    ・名古屋市博物館
    ・名古屋城
    ・三河武士のやかた家康館
長野県 ・鉄の展示館
岐阜県 ・大垣市郷土館 
    ・大垣城
    ・岐阜城 
    ・岐阜市歴史博物館
    ・関鍛冶伝承館
富山県 ・森記念秋水美術館
石川県 ・石川県立美術館
    ・加賀本多歴史館
    ・武家屋敷野村家
福井県 ・福井市立郷土歴史博物館
三重県 ・桑名市立博物館
    ・神宮徴古館
滋賀県 ・彦根城博物館
大阪府 ・石切劔箭神社
    ・大阪城
    ・大阪歴史博物館
京都府 ・北野天満宮
    ・京都国立博物館
    ・鞍馬寺霊宝殿
    ・大覚寺
    ・二条城
    ・本能寺
兵庫県 ・本興寺
    ・黒川古文化研究所
    ・湊川神社
奈良県 ・薬師寺
和歌山県・和歌山県立博物館
岡山県 ・岡山県立博物館
    ・倉敷刀剣美術館
    ・備前長船刀剣博物館
広島県 ・厳島神社宝物館
    ・広島県立博物館
    ・広島城
    ・ふくやま美術館
山口県 ・岩国城
    ・岩国美術館
    ・吉川史料館
香川県 ・香川県立ミュージアム
    ・丸亀市資料館
福岡県 ・九州国立博物館
    ・太宰府天満宮宝物殿
    ・福岡市博物館
熊本県 ・島田美術館 
宮崎県 ・宮崎県立美術館

 宮崎県立美術館で久能山東照宮の所蔵品特別展ということで、ソハヤノツルギを見に行ってきました。こんな機会でもないとなかなか宮崎に行くことはないので、行くきっかけができてよかったです。今回は宮崎市内だけでしたが、宮崎の観光の見どころはかなり遠くにばらけているので、いろいろな場所に行きたいと思ったらかなり大変だなと感じました。

《言った場所》
○青島
 宮崎空港は市内からとても近くて便利でした。空港を挟んで宮崎駅と反対側にある青島は、昔からとても有名な観光地だそうです。鬼の洗濯板と呼ばれる自然にできた奇妙な形の岩が周囲を囲っていますが予想以上に広範囲に広がっていてすごく不思議な光景でした。島の中にある青島神社の元宮へと続く道は神秘的な光景が見られきれいでとてもよかったです。

○こどものくに
 青島の横にある入場無料のテーマパークです。バラがちょうど見頃の時期だったので行ってきました。色とりどりの様々な種類のバラをみることができました。宮崎は街中で見られる植物が都心とは全然違うので面白いです。

○宮崎駅周辺
 市内に戻って街中を散策しました。宮崎駅から繁華街はけっこう離れていますが繁華街はかなりコンパクトにまとまっているので、買い物は楽そうだなと思いました。宮崎駅周辺はすぐに住宅街が広がっていたり、オフィスビルと一緒にマンションがたくさんあったりするのも少し他と違う街並みでおもしろいなと感じました。
 宮崎県庁はゴシック様式でとても県庁とは思えないような雰囲気でした。周辺も独特な雰囲気がただよっています。他の九州をあまり知らないからかもしれませんが、街並みを見ていると宮崎はかなり独自性があるなと感じました。スーパーに寄ったときは、宮崎県産の食品の多さに驚きました。食料自給率が高いということはなんとなく知っていましたが、ここまで実感できるものだとは思っていなかったのでおもしろかったです。


○宮崎県立美術館
 日曜日限定で先着でポストカードがもらえます。電車の時間もあって約1時間前に着きましたがかなり前のほうでした。開館時までにはかなり並んでいて100人以上はいたと思います。地元の方らしき家族連れなどいろいろな年齢層の方がいました。前売り券があるとかなり早く展示室に行けるので良いですが、展示室内は比較的自由に何度も同じ展示を見ることができるので、混雑もあまり気になりませんでした。
主な刀剣
・太刀 無銘 光世作 重要文化財、久能山東照宮蔵(静岡県)
・太刀 銘 國行 重要文化財、久能山東照宮蔵
 肌がきれいで好きな姿な国行の刀だなと思いました。刃文がかなり見づらかったのですが直刃調でも変化にとんでる刃文でした。
・槍 銘 長吉 久能山東照宮蔵
・薙刀 無銘 直江志津 久能山東照宮蔵
・太刀 銘 高實 重要文化財、久能山東照宮蔵
 おそらく初めてみる名前ですが古備前の刀工だそうです。とても細身で古備前らしい腰反りの姿でした。こちらも刃文はみずらいですが、細身なわりには焼幅が広めでどちらかというと派手な印象です。


○宮崎神宮
 伊勢神宮に似た雰囲気でとても神聖な空気を感じました。かなり広い敷地で、建物もたくさんあるので見ごたえがありました。宮崎にはいたるところにヤシの木がありますが、神宮の敷地内でも他の植物にまじっている姿が見られました。
 
○宮崎県立総合博物館
 神宮の敷地内にある自然博物館と歴史博物館が融合した総合施設です。動物の剥製など立体的な展示が多くかなりのボリュームでした。山や海の様子が上からのぞけるようになっていたり、1階にいる動物を2階にいる原始時代の人間が狙っている展示、九州地方で起きた地震を位置と深さが同時にわかるようにした模型など、普段あまり見ない展示方法が多かったので楽しかったです。歴史の展示では、宮崎県が設置されてから一度鹿児島県に併合されたというのは、知らなかったので驚きました。いつでも調べることができる歴史ですが、旅行に行った先の博物館で学ぶと受け取る印象や記憶への残り方も変わるなと実感します。


《感想》
 今回は初めて行く場所だったので、刀剣展示めあてですが観光が中心の旅になりました。美術館でのポストカードの配布が日曜日限定だったのと、美術館近くに神宮や博物館など見るものが固まっていたので、1日目はどこに行くか迷いました。都城や綾、飫肥や霧島などおもしろそうなところはあっても、飛行機で到着してからの1日ではどうしても無理なので今回は市内のみになりました。観光の内容としては物足りないですが、いろいろな驚きがあるおもしろい旅になりました。このようなコラボ展示が今後もあるのかはわかりませんが、美術館の職員方は歓迎ムードで受け入れていたので良かったです。


《今回の一振》
 今回はソハヤノツルギです。前回久能山での展示のときは行かなかったので初めて見ましたが、身幅の広さに驚きました。写っている図録を持っていなかったので写真でも刀身はあまり見慣れていませんでしたが、ここまで印象が変わるとは思いませんでした。山姥切を見たときも思っていたよりずっと身幅が広くて驚きましたがソハヤはそれ以上でした。重ねはあまり厚くないので迫力があるというよりすごいバランスだなと感じました。大典太を見たのはだいぶ前になりますが、無骨な印象でも不思議なバランスの刀だなと思った記憶があるので、おそらく同じなのかなと思います。写真や文字で思い描く姿とまったく違う印象を受けることがあるので、やはり一度は本物を見に行くのがいいなと思いました。


 和歌山県立博物館で始まった紀州東照宮の文化財展に行ってきました。紀州徳川家の宝物は売り払われているものが多く、残ったものは紀州東照宮にあるというのは以前調べていたときに知ったので気になっていました。紀州東照宮には宝物館など展示施設はなかったので県立博物館での展示が主のようです。
 和歌山には行ったことがなかったので今回の展示で行くきっかけになってよかったです。今回は市内のみでしたがとても楽しい旅でした。

《行った場所》
○和歌山城
 和歌山市へは新大阪からの特急で行きました。関西空港からも考えましたが、やはり飛行機は手続きなどで意外と時間がかかるので行けるところは極力新幹線がいいなと思いました。
 和歌山城は思っていたよりとても広く、石垣がかなり迫力がありました。広場になっている場所は遅咲きの桜や藤、牡丹などが咲いていてとてもきれいです。地元の保育園か何かの親子遠足があったのかとてもにぎやかで楽しそうでした。
 天守までは裏手から登ると急な階段になっていて疲れますが趣のある道が続いています。天守は連立式で意外と広く、展示物もたくさんあってよかったです。今まであまり見たことのないタイプのお城な気がします。コンクリート造りでも塗装などがきれいすぎず年季を感じました。敷地内には動物園がありますが、動物もたくさんいて良いなと思いました。和歌山城は全体的に想像以上に広くて見どころがたくさんあって史跡としてだけでなくても楽しめるので、今まで行ったお城の中でもかなり上位に入った気がします。
主な刀剣
展示されていたのは和歌山市所蔵の長刀や十文字槍でした。なぜ和歌山市の所蔵なのかなどの解説はありませんでしたがせっかくなので記録しておきます。
・長刀 銘 国次 山城国藤原菊御紋入 
・長刀 銘 山城国文殊包重
・長刀 銘 水心子正次(花押) 寛政五年八月十四日 
・十文字槍 銘 紀州住尚定
・十文字槍 銘 兼国
・十文字槍 銘 河内守国助
・十文字槍 銘 遠州横須賀住国安作


○和歌山県立博物館
 和歌山城のすぐ近くにある広々とした敷地内にある近代的な博物館です。受付で単眼鏡の貸し出しをしています。常設展は和歌山県の歴史を展示していますが、熊野を中心としていました。統治する武将が現れなかったところからも他の地域とは少し違った歴史の歩み方だったんだなと感じました。今回は行く時間がありませんでしたが、熊野にも行ってみたいなと思いました。
 特別展の解説では子供向けの簡単な説明もあり、受付では単眼鏡だけでなく老眼鏡の貸し出しもあったりと幅広い世代に向けての展示を意識しているがわかりました。2階は書籍コーナーになっていますが仏教についてのものが多くあり、ここにも地域の特色が出ているなと思いました。刀剣の展示は目線をかなり下にして見た状態が一番見やすかったです。紀州東照宮にはまだたくさんの刀があるのでもっと見たくなりました。
主な刀剣
・太刀 銘 安綱 重要文化財
・太刀 銘 伯耆大原真守 重要文化財
 伯耆の刀は反り方と峰が特徴的だなと思います。安綱以外あまり見る機会は多くないですが、展示されているものは文化財登録されているものが多いのでみどころをもっと意識したいです。
・太刀 銘 左近将監景依 重要文化財
 初めて見る名前でしたが古備前の刀工だそうです。小乱れに小丁字、小互の目まじりと派手さはないですがきれいな刃文でした。
・太刀 銘 守家 重要文化財
 守家は縁起の良さからかいろいろな場所で見ますが、紀州徳川家の大事にされてきた守家だと思うと特別なものを感じます。
・太刀 銘 光忠 重要文化財
 光忠の中ではかなり細身な気がします。最近は解説を見る前に姿を見てどの刀工の刀か予測してから見るようにしているのですが、パッとみでは光忠と思いませんでした。単眼鏡でみたときの互の目がきれいです。

○わかやま歴史館
 シアタールームなどがある近代的な展示施設です。和歌山城に行く前に展示を見ると予習になってみどころがわかりますが、行った後に見てもさっき歩いた場所が昔はこんな地形だったというのがわかっておもしろいです。


○紀三井寺
 2日目はいろいろな場所をめぐるのにバスの1日乗車券を使いました。各施設の割引券が付いていたのでかなりお得にまわることができました。
 紀三井寺はあまり下調べをしないで行ったのですが、とても立派な本堂と景色がすごく良い場所でした。ぜひ仏殿の上からの景色を見てほしいです。

○マリーナシティ
 遊園地や海鮮市場などいろいろなものが集まった複合施設ですが、予想以上に雰囲気がよくて楽しめました。テーマパークの混雑もほどほどだと全然ストレスにならないし気軽に行けていいなと思いました。

○観海閣
 満潮ではない時間だったからか周囲は干潟のようになっていました。石橋はあまり近年の手を加えた形跡を感じさせずとても趣きがあります。このあたりの景色もとてもよかったです。天気がよかったのもありますが、とにかく和歌山では景色に魅せられた気がします。

○紀州東照宮
 関西の日光と言われるにふさわしい本殿の彫刻のきれいさでした。有料ですが巫女さんに本殿の解説もしてもらえます。

○和歌浦天満宮
 紀三井寺、紀州東照宮、和歌浦天満宮の三か所はとにかく本堂・本殿までの石段がすごく急で登りずらいです。個人的には和歌浦天満宮が一番石段が不安定に積まれている感じがして短いですがきつかった気がします。和歌山の石段で使われる石は他の場所ではあまり見ない感じの石でした。登るのは大変ですが、高台で海沿いにあるためどこも景色がとてもいいのでぜひ見てほしいなと思います。


《感想》
 今回は刀剣の展示を目当てで和歌山に行きましたが、なかなか行く機会がなく初めての和歌山ということで思いっきり観光をしました。思っていたよりずっと魅力的で良い場所だなというのを感じました。特に和歌山城は天守や石垣の他にその周辺を含めてかなり楽しめました。
 今年は福井から始まりまだ行ったことのない場所への計画がまだまだあるので、観光中心になることも多いと思いますが楽しみたいなと思います。


《今回の一振》
 今回は安綱の太刀です。平安時代の刀の姿はそこまで好みというほどではないのですが、この刀はバランスがとてもよく完璧な太刀の姿という印象を受けました。時代を感じさせない健全な姿なのも魅力的です。大切に扱われてきたのだなというのを感じました。

《行った場所》
○長浜城
 2日目は長浜観光から始めました。駅前はきれいに整備されていて、観光に力を入れ始めたところという雰囲気を感じました。長浜城は公園の中にありますが、桜がとてもきれいでした。城内はあまり広くありませんが、展示は見やすくそこそこボリュームがあり、天守からの眺めが琵琶湖も見えてとてもきれいで良かったです。


○名古屋市博物館
 常設展の展示の仕方はシンプルですが、大きな展示物もあって展示量はそこそこ多い気がします。戦国時代周辺については名古屋城に展示がたくさんあるので、それ以外の時代をまんべんなく紹介していました。各地方の博物館に行くと、中心的に紹介する時代がまったく違うのでおもしろいなと思います。
主な刀剣
・太刀 銘 行平作 重要文化財
 比べていませんが、前日に見た東博の行平とほぼ同じ姿かなと思いました。行平は全体的にとてもわかりやすい姿だと感じます。
・刀 銘 飛騨守藤原氏房
・脇指 銘 飛騨守藤原氏房 個人蔵


○徳川美術館 
 いつもの刀剣展示場所ですが、粟田口大集合ということで、特集展示が行われています。たくさん刀を持っている徳川美術館だからこそできる展示内容だなと思いました。同じ時代、同じ地方の刀を比較して見るのはとても勉強になるので、他の施設でもやってほしいです。
主な刀剣
・短刀 銘 久国
・刀 無銘 国安 重要美術品
・太刀 銘 国綱 重要文化財
・剣 銘 国吉 重要美術品
 地鉄のきれいさが好みです。国吉は数をあまり見ないのでもっと見たいなと思います。
・脇指 銘 吉光(名物 鯰尾藤四郎
・短刀 銘 吉光(名物 後藤藤四郎国宝
 見るのは2回目ですが長さがあるのと乱れているのとで、ぱっと見では吉光っぽくない姿だなと感じました。ただ、刃文もそこまで派手な印象はうけない落ち着いた刃文だと思います。
・短刀 銘 吉光(名物 包丁藤四郎重要美術品
・短刀 無銘 吉光(名物 無銘藤四郎
・短刀 銘 吉光
・刀 無銘 左国弘 


《感想》
 名古屋市博物館はずっと気になっていましたが、今回重要美術品の行平の太刀が出るということで行くことができました。市町村立の博物館は必ずあるものではありませんが、その土地を知るうえでおもしろい展示内容が多いので、できる限り行きたいなと思います。


《今回の一振》
 今回は初めて見る無銘藤四郎です。来国俊と間違えられていたそうですが、どちらもなめらかな地鉄を持っているので好きです。

 福井市立郷土歴史博物館で始まった、刀身彫刻に焦点を当てた展示に行ってきました。徳川美術館での粟田口大集合も見たかったため、少し無理やりですが合わせていってきました。昔金沢に住んでいたので、小さいときに何度も福井は行ったようですが記憶がないので初めて行った気分でした。

《行った場所》
○ 越前大野城
 福井駅までは北周りで夜行バスで行きました。福井駅から越前大野駅まで行く越美北線がまさかの3時間に一本だったのでどうなることかと思いましたが、バスが予定時刻前に着いたため一本早い電車に乗れました。
 越前大野まで電車で行くと、入館料が無料になったり、飲食店でサービスがつくクーポンが付いた「食べ歩き見て歩きマップ」をもらえます。とにかくびっくりするほどお得なパスポートなので、絶対に手に入れたほうがいいと思いました。
 越前大野城はかなり坂を登りますが、しっかり舗装された道なので歩きやすかったです。建物の中は最近リニューアルされてとてもきれいでした。展示の中に発掘された錆びてボロボロになった短刀がありました。大きさや形からなんとなくの印象で来派や粟田口っぽいなと感じました。

○武家屋敷旧田村家・内山家
 どちらも内装がきれいでとてもよかったです。旧田村家には襖のすりガラスに八景が描かれていましたが、つい先日土浦で八景についての展示を見たばかりだったので少し感動しました。越前大野城の城主を務めた土井家は古河の展示で見た土井家とつながりがあったりと、各地で見てきた人物がつながってるのがおもしろかったです。

○大野市歴史博物館
 展示の中に蝦夷地開拓のために造られた大野丸という船についてのことがありましたが、このあたりのことについても、つい先日茨城県立歴史館でアイヌに関する展示で似たような展示を見たのでおもしろかったです。

○柴田神社
 電車の本数が少ないこともあり福井市に戻ってきたのは16時でしたが、博物館が19時までやってるということで柴田神社にも寄りました。公園と史跡と神社が一体になったとてもきれいな場所でした。最近になってお市の方まわりのことを覚えてきましたが、資料館にあった家系図を見て改めて戦国時代の血縁関係のすごさを感じました。

○福井市立郷土歴史博物館
 駅から博物館までいくあいだに、福井城跡の県庁を通っていきましたが、桜が満開でとてもきれいでした。 ニュースにもなっていましたが、開花宣言から2日で満開になったそうです。遠くに見える山の真っ白な雪化粧と桜のコントラストがとてもよかったです。
 博物館は夕方の遅い時間に行ったので展示室はほとんど人がいなくて貸し切り状態でした。今回諸事情で福井には1日しかいられなかったので、博物館が19時までやっているのはとても助かりました。結局ほぼ閉館時間まで2時間ほどかけてじっくり見ました。展示位置は少し遠いので単眼鏡が欲しいなと思いました。展示位置は少し低めですがかがまないでもちょうどいい角度の展示方法でした。
主な刀剣
 ・直刀 銘 傘笠正峯作之 癸亥年二月日 石川県立美術館蔵(石川県)
 七星剣の写しです。以前どこかでも同じように写しを見たような気がするのですが、記録がなかったのでわかりませんでした。
 ・太刀 銘 豊後国行平作 重要文化財、東京国立博物館蔵(東京都)
 ・短刀 明 行平作
 行平の短刀は初めて見ました。透かし彫がとてもきれいで、茎が特徴的な形をしてるなと思いました。
 ・太刀 無銘 伝古一文字 重要刀剣、個人蔵
 ・太刀 銘 備州長船住景光 延慶二年七月日 重要美術品、東京国立博物館蔵
 ・短刀 銘 国光
 ・脇指 朱銘 左安吉 重要刀剣、個人蔵
 ・刀 短冊銘 信国
 切刃造りとたくさんの飛焼と彫物で、視覚的な情報量が多すぎて見た瞬間になんだこの刀はと思ってしまいました。
 ・脇指 銘 相州住廣正 宝徳元年十月日
 ・短刀 銘 アリハウシ
 展示では見られませんでしたが写真で見られる反対側の食違樋がめずらしくておもしろいです。展示で見られない反対側の彫物に関しては親切に写真を展示してくれていますが、普段見ない変わった彫物が多いため、反対側のほうが実際に見たかったなと思う刀がたくさんありました。
 ・槍 銘 家次 個人蔵
 彫物が岩石だそうなのですが、本当に石でなんだこれという感じです。とにかく驚くほど精巧な石でした。
 ・刀 銘 大和国住川瀬貞真彫同作 平成二十三年卯月吉日
 現代刀もたくさん展示していましたが、この刀が一番好みです。相州伝らしさをとても感じ、観世正宗とかそんな印象です。
         他多数  


《感想》
 越前康継の刀が写した刀がたくさんありましたが、安宅貞宗や梅竹貞宗など今は見られないものがたくさんあり、往年はこんな姿だったのかなと想像しました。ただ、写しも刀匠の個性が表れていて、まったく違う印象を受けるものもあるなと強く感じました。個人蔵のものが多く、なかなか見る機会がないものを見られてとてもよかったです。


《今回の一振》
 東博所蔵の景光の太刀です。今まで見たことなかったので最近は展示されていなかったのでしょうか。景光といえば彫物のイメージが強いですが、この刀の孕み龍も細かさやバランスがとてもよかったです。

 4月から国立博物館の年間パスポートが特別展なしのものになるため、年度末に作ってきました。今年は酉年ということでパスポートのデザインは鶏の模様の刀の鍔です。まだまだ見られていない東博所蔵の刀は多いため、今年も期待したいと思います。

《行った場所》
○東京国立博物館
 千代田区のスタンプラリーのあとに行ってきました。上野公園も桜はまだまだといった様子でしたが、すでに花見をしている人もたくさんいました。上野は団体での観光ルートに入っているのか最近は大型の観光バスをよく見かけます。
 刀剣の展示は1階の13室ではめずらしく新刀のみの展示となっています。2階の5室では獅子王の展示が始まりました。休日はどちらも混雑しているのでゆっくり写真を撮りにくいですが、新刀は銘や刃文が写真にくっきりと写りやすいので後から見返したときにとてもきれいに見えて勉強になります。
主な刀剣 
・ 脇指 銘 武蔵大掾藤原忠広
・刀 銘 肥前国佐賀住正広
・刀 銘 肥前国相模大掾忠宗作 甲割 元禄十五年八月日
・刀 銘 肥前国住近江大掾藤原忠広
・脇指 銘 肥前国住人土佐守藤原忠吉
・脇指 銘 大和守安定
・薙刀 銘 越前国下坂
・脇指 銘 (菊紋)山城守藤原国清 鍛南蛮鉄剣之
・薙刀 銘 土佐住藤岡兵庫朝国作之 文久三年癸亥六月選之
・飾鏃 毛彫銘 埋忠 吉信

・太刀 無銘(号 獅子王重要文化財
・太刀 銘 吉家
・短刀 銘 備州長船住兼光 大神山神社蔵(鳥取県)


《感想》
 桜の季節ということで、桜がモチーフとされている美術品が多く展示されていました。最近は季節を感じられるものを身近に置きたいと思っていたので、イメージとして少し参考になりました。桜の時期は上野がとても混雑するため、博物館に行くまでだけで疲れるほどですが、また平日や夕方を狙って行きたいなと思います。


《今回の一振》
 今回は越前の国清の脇指です。新刀は彫物が多くみられますが、この脇指は今の季節にあった梅の彫物がとても良かったです。今回の梅や草の倶利伽羅など、少しシンプルな彫物で刃文も派手すぎない刀が好みだと実感しました。
山城守国清1
山城守国清1解説
山城守国清1彫物
山城守国清1茎


 

 千代田区で始まったさくらまつりコラボのスタンプラリーに行ってきました。東博にも行きたかったのと、都内でいつでも行ける場所だということで、全部はまわらず今回はグッズをめあてに行動しました。長くなってしまうので東博の展示については別で書きます。
 まだ桜が見頃になる前なので思っていたより混雑はありませんでした。4月の土日のほうが場所によっては一般客が増えるので混雑しそうです。

《行った場所》
○神田神社
 9時すぎをめがけて行きましたがすでにたくさんの人がいました。同じようにここを一番最初にした人が多かったようです。スタンプの列もかなり長くなっていましたが、物販のレジが一つしかないのでそちらの列の進みがかなり遅くなっていました。

○靖国神社
 スタンプは入口手前のほうにある広いエリアにあるため大した混雑もなくすぐに押すことができました。遊就館は今まで行ったことがなかったので特別展で甲冑武具展を開催中だということもあり行ってみました。すごい展示量で細かく見ていると時間が足りなくなるので早足になってしまいましたが一通り見てきました。
主な刀剣
・太刀 銘 国継 重要美術品
・刀 金象嵌銘 青江
・刀 無銘 長船真長
・短刀 銘 宇多国宗
・刀 銘 村正 陸軍少将大沼渉所用
・刀 銘 備州長船盛光 應永十八年十月日
・大太刀 銘 九州筑前住源信国助左衛門尉吉包 寛文拾弐年子八月吉日
・脇指 銘 以南蛮鉄越前康継作 万治三年十月吉日
・刀 銘 肥前国忠吉
・刀 銘 出羽大掾藤原国路
・刀 銘 肥前住播磨大掾藤原忠国
・脇指 銘 大和守安定 金象嵌銘 万治三年霜月廿二日 貳ツ胴切落山野加右衛門掾永久(花押)

・脇差 銘 水心子正秀
・刀 銘 肥前国忠吉 
・太刀 銘 兼高住好間善九郎 大食上戸餅喫恐天下一斬鉄骨無疑血吮不骨
こちらの三振は特別展示です。靖国神社の常設展示の刀剣は展示替えもするそうなので、かなりの数を所蔵していそうです。
         他多数

○東京大神宮
 あまり知らなかったので初めて行きましたが、小さな敷地内にたくさんの人が訪れていました。伊勢神宮にお参りする変わりのために造られたということで、屋根が伊勢神宮と同じ造りになっていました。

《感想》
 飯田橋グラン・ブルームに景品を交換しに行ったところちょうど大きいこんのすけが登場する時間だったので見てきました。ステージ上で見たことはありましたが近くで見るのは初めてだったので、撮影もできて楽しかったです。小さい子供もたくさんいてサービス旺盛な様子もみられました。
 日枝神社の刀も見に行きたかったのですが時間が少なかったのでまた今度行きたいと思います。今回行った場所はどこも初めて行く場所で、都内でも行ったことがない場所はたくさんあるなと思いました。スタンプが各キャラの紋になっていてデザインがとても良いので押すのが楽しかったです。公式コラボのスタンプラリーでもそれぞれスタンプのデザインが違うので毎回楽しみです。次はどこで開催されるかわかりませんが、街歩きに良い時期になってきたので何かあればいいなと思います。

《今回の一振》
 今回は靖国神社の青江派の刀です。一週間前に土浦市博物館で見た青江貞次の刀も好みでしたが、こちらも展示していたものの中では一番きれいに輝いていたように感じました。たくさん刀が並んでいると、自然と目に留まるものとそうでないものの差がわかりやすく出ます。

 

 足利市の山姥切国広とのコラボスタンプラリーに行ってきました。初めての足利で知らないことばかりでしたが、街をあげてのコラボで案内マップやスタッフの方も多く、始まってからだいぶ経っているおかげで対応が手馴れたものですばらしかったです。各施設に徒歩で行ける距離だったのも良かったです。

《行った場所》
○足利学校
 JRで足利駅まで行き、足利市立美術館に到着したときはちょうど整理券を配り始めるところでした。他に行く場所がたくさんあるので一番最後の回の整理券をもらい、先に観光をして時間を有効活用することにしました。足利学校に行ったところ少し早い時間でしたが開いて中に入ることができました。よく見かける門の写真から、てっきり山の中を想像していたので街中に普通にあってびっくりしました。いくつかある建物がどれもすばらしく、建物を見ているだけで楽しかったです。図書館の刀剣資料の展示も事前にあまり調べずに行ったので刀だけでなく押型などいろいろな資料が見られてとてもおもしろかったです。刀剣は表裏両方から見られる展示方法だったのもありがたいなと思いました。
主な刀剣
・刀 銘 晴雲斎源景國足利於学校 干時六十九歳而造之 元治二丑年二月吉日 栃木県指定文化財
・刀 銘 新田家家臣尾内修理十八代孫上野産晴雲斎尾内七郎源景國 慶應四戊辰利二月吉日於足利学校造之 足利市重要文化財

○ 鑁阿寺
 周りが城のようにお堀に囲まれています。とても広い敷地に立派な本殿があり細かく見て回るとかなり楽しめそうでした。周辺はきれいに整備されていて、足利市内は見ていると全体的に最近になって観光に力を入れ始めているような印象を受けました。

○あしかがフラワーパーク
 行きは電車を利用しました。駅から少し歩くので大変でしたが、基本的に車で訪れるような場所なのでしょうがないかなと思います。花はチューリップやパンジーが中心に咲いていました。園内にはゆったりとした音楽が流れていて、今回は時間があまりありませんでしたが、のんびり過ごすのによさそうでした。刀剣乱舞コラボのパネルと花のアートの展示もそこまで混雑せずに見られてとてもきれいでよかったです。

○蝶や
 足利に戻ってきて、昼はコラボをしているお店の中の一軒にしました。ちょうど待ち時間がほとんどないタイミングに入ることができました。お店の人はとても気さくで、店内には交流ノートもあって歓迎されているのが実感できてよかったです。

○織姫神社
 長い階段を登った頂上にある神社で、上からの眺めが解放感がありとてもよかったです。社殿は残念ながら改装工事中でしたが、少し見たところ塗装がかなり剥げていたのできれいな姿になるのが楽しみです。

○長林寺
 かなり奥まった場所にありとても趣きのあるお寺でした。長尾氏の菩提寺でガイドの方に長尾氏のことについて詳しく聞くことができました。話を聞いてから美術館で長尾氏に関する展示を見たらとてもわかりやすかったです。

○足利市美術館
  整理券のおかげで館内での待機列のみで入ることができました。足利学校の入館券で割引になるのがよかったです。配布されているリーフレットのボリュームがとてもあり、それを読んでいるだけで展示室の中に入る順番になっていました。展示のボリュームはそんなにないのですが、展示方法が見やすく、解説が詳しくて国広と足利の関わりについて十分理解できる展示内容でした。
主な刀剣
・脇指 銘 日州住信濃守國廣作(号 布袋国広重要美術品
 待機列に並びながらリーフレットで予習をしてから観察しましたが、布袋の腕のイボが確かにわかりました。予想外に重ねが薄かったです。表と裏の両方を見ることができましたが、指裏にライトを当てる関係で指表の刃文はどうしても見ずらいものになっていましたが足がはいっているのがわかりました。
・刀 銘 九州日向住國廣作(号 山姥切国広重要文化財、個人蔵
・短刀 銘 國廣 個人蔵
 正宗に似たところを感じ好きな刀です。鎺下の刀身のふくらみ方が特徴的だなと感じました。


《感想》
 博物館の展示だけでは物足りなかったかもしれませんが、足利の街をじっくりと観光し、いろいろな人と触れ合うことでとても楽しい旅になりました。街全体でのコラボはとても大変だったと思うので、ひとまずみなさんが成功だったと思っていただけているようなのを感じることができて安心しました。個人的にはコラボをしている店舗が多くてどこに行くか迷ってしまったので、もう少し少ないほうが逆に選びやすいと思いましたが、賛同してくれたお店がこれだけあるというのがすごいと思います。今後他の地域でこのような大規模なコラボがどのように行われるかわかりませんが、今回のコラボ形式は理想的だったのかなと思いました。


《今回の一振》
 今回は山姥切国広です。今まで図録に全然載っていなかったので事前の知識があまりなく、思い浮かべていた姿とギャップがありました。身幅が広いわりに重ねが薄いため、大峰でも迫力はありますが厳つさは感じません。ただ刃文の飛焼が予想以上にはいっていて、焼幅も広いためだいぶ派手な印象です。写真ではわかりにくい部分なので、実物を見て驚きました。個人的に、刀身を見た後に山姥切のキャラクターを見たら布のボロボロの部分が飛焼っぽいなと思いました。

 1年半ぶりに徳川ミュージアムへ行ってきました。今回は徳川ミュージアムの限定グッズを目当てに行ったのと、土浦の展示もじっくり見たかったのもあり、以前行ったことのある場所にはあまり行かず、梅まつりのスタンプラリーは軽く参加するだけになりました。梅も終わりですがまだ見られるとあって、偕楽園はとても賑やかで前回行ったときとはまったく違った様子でした。 

《行った場所》
○徳川ミュージアム
  今回は梅まつりコラボ中ということもあり、たくさんの人が来館していたようです。入口は混雑していましたが、展示はスムーズに観られました。アプリでの音声ガイドがとてもよく、何度も見ている展示物でしたが楽しく見てまわることができました。  燭台切と児手柏は一昨年の12月に羽田空港で見て以来だったのですが、当時はまだ寝かせた状態でしか展示できていなかったのが、今回初めて刀掛けにおさまっている状態で鑑賞して、なんだかとても感動してしまいました。状態が良くなったわけでもないのにまるで健全な状態に近づいているかのような錯覚を覚え、やはり刀は刀掛けに置かれてこそだと思いました。

○ 偕楽園
 前回行ったのは梅の実が落ち始める時期で 梅の香りがすごかったのですが、今回は梅の見ごろの終わりのほうということで、園内はまったく違った様子でした。暖かったのもありとてもたくさんの人で賑わっていました。偕楽園駅から上野方面には行けないというのが、乗り換え時間の関係上利用しずらいところですが、この時期にしか利用できない駅というのがおもしろいと思います。

○ 茨城県立歴史館
 まだ行ったことのない場所だったので、偕楽園から歩いて寄ってみました。アイヌについての特別展を開催していました。最近は刀の関係で、江戸時代というと比較的新しい出来事だと思うようになってしまったため、北海道の江戸・明治時代の歴史を見ると、そんなに最近のことだったのかと今まで以上に感じるようになった気がします。刀剣の展示が見やすかったので、刀剣の特集展示をやるときも良い展示なんだろうなと思いました。
主な刀剣
・脇差 銘 長曾根興里入道虎徹 寛文十一年八月日
 偽物の虎徹と並べて展示をしていましたが、虎徹の特徴を知らなくても、明らかに真作のほうが良い刀だなと感じました。解説がとても詳しくてわかりやすかったです。虎徹帽子は今まであまり意識していなかったのですが、今回展示されていた刀はとてもわかりやすい造りをしています。虎徹は意外と展示で見かける機会が多いので、今後は意識して帽子を見たいなと思いました。
・刀 徳川斉昭作 水戸市指定文化財、弘道館鹿島神社蔵
最初に見たときなんだこれはと思ってしまったのですが、刀身に金の漆箔が貼られていて、一部だけ刃文が見られるように箔がない部分が作られていました。一部開いている場所から見えるのはとてもきれいな刃文で、この金箔がない状態での刀を見たいと思いました。
 
○土浦市立博物館
 特別展では、中国の瀟湘八景にならって作成された土浦の八景についての展示をしています。瀟湘八景の詳しい解説から始まっているのでとてもわかりやすくてよかったです。土浦の地理に詳しくなくても魅力的でおもしろかったので、自分の身近な場所についての八景があったらさらに楽しいだろうなと思いました。土浦市博物館は特別展も刀剣も展示量が多くおもしろい展示をしているので好きです。
・刀 無銘 貞次 重要美術品
・短刀  銘 来国俊
・刀 無銘 長谷部国重
・刀 銘 兼定
・刀 銘 長曾根興里入 (以下切)
・刀 銘 和泉守藤原兼定 慶應四年戊辰閏四月為松宮君 於北越観音寺邑造之 


《感想》 
 3連休の中日ということで水戸は人がたくさんいてにぎやかでした。前回行った時の静かな偕楽園も良いですが、観光地はにぎわっていてこそだとも思うので人が多くても楽しいです。今回、青春18切符をつかったので、スタンプラリーのポイントになっている途中駅にも行こうかと思ったのですが、電車の本数が少ないので諦めました。そこまでたくさん見て回ったわけではないのにほぼ一日使ったので、やはり移動にかかる時間は旅行で重要なポイントだと実感しました。水戸で刀を展示している場所にはあらかた行ったと思うので、次に訪れるのがいつになるかわかりませんが、また近いうちに行く機会があればなと思います。


《今回の一振》
 今回は、土浦市博物館に展示されていた、青江貞次の刀です。解説を見る前に姿をみて青江派だとわかったほど、鍛えや刃文がまさに青江派です。まっすぐな細すぎない直刃が好きなのでとても好みな刀でした。南北朝期が好きなのもあるかもしれません。土浦市博物館はとにかく展示の位置が近くて見やすく解説も多いのでとても勉強になります。解説に重量も書いてあり、この刀は70.6cmの刀身に対して重量は682gだそうです。
 

 長野県坂城町にある鉄の展示館に行ってきました。人間国宝の故宮入行平刀匠を始めとした宮入一門の作品を多く展示しています。私がお世話になっている刀剣商の方が、現代刀を中心に扱っているため、宮入一門の刀も以前からたくさん見かけていました。また刀工の方々と古くから面識があるそうで、写真や話の中で実際に聞いてもいたので、なんとなく身近に感じていました。私が手に入れた短刀も、宮入行平氏の弟である宮入清平氏の作です。今回の展示でも、清平氏の刀がいくつか展示されていました。
 鉄の展示館はずっと気になっていたものの、遠いと思っていたこともあり、なかなか行く機会がありませんでした。しかし今回行ってみて、思っていたよりもずっと行きやすい場所だと思いました。新幹線の最寄り駅である上田からもそれほど遠くなく、一日でかなり楽しむことができました。

《行った場所》
○鉄の展示館
 とても見やすい展示の仕方で、解説も詳しいのでじっくりと見ることができました。
 寄託のものは個人蔵としています。
主な刀剣
・太刀 銘 吉房 個人蔵
・長巻直 銘 無銘 志津 個人蔵
 志津が正宗の弟子だと実感させられるのたれの刃文でした。今まであまり意識していませんでしたが、志津の刀を見るときはそれを意識してみたいと思います。
・脇差 銘 修理亮盛光 應永丗二年二月日
 肌と刃文の感じがとても好きです。次刀を買うのであればこの刀のような直刃のものが欲しいなと思いました。
・短刀 銘 兼舛
・刀 銘 数度□□□□落 大沼又八郎勝幸(花押) 元和七年□二月日 前田慶之丞所持
・刀 銘 陸奥大掾三善長道 天和三年二月日 個人蔵
 虎徹っぽいと思って見ていたら、会津虎徹と言われる長道の刀でした。砂流しが多くはいっていて解説もあるのでとてもわかりやすく勉強になりました。
・脇差 銘 播磨守藤原忠國
・刀 銘 信濃國真雄
・脇差 因幡國濱部壽實 寛政十一年末二月日 個人蔵
・短刀 銘 吉光(名物 朝倉藤四郎) 個人蔵
 とても細身だと感じましたが、短いわけではないので他の吉光の短刀と受けるイメージが少し違いました。肌がとてもきれいで、やはり吉光は肌が好きです。
・太刀 銘 勲四等栗原昭秀作 昭和十九年五月日 個人蔵
・脇差 銘 宮入昭平作 昭和丗五年春 個人蔵
・刀 葛尾山麓住昭平 紀元二千六百二年月日 個人蔵
・太刀 銘 高松宮殿下献上刀控 大隅俊平謹作昭和五十七年三月日 個人蔵
・太刀 銘 信濃国住宮入清平作 昭和甲子年八月吉日
        他多数
 
○坂木宿ふるさと歴史館
 木造3階建ての趣のある建物です。中は坂城にゆかりのある村上氏の歴史について細かく展示をしていました。今まで知らなかった人物なのですが、歴史上のいろいろな戦に参加していたようで面白い展示内容でした。
 
○上田城跡
 駅から遠回りをして、 北国街道の昔の街並みを見ながら歩きました。晴れて日差しはありましたが、やはり寒い時期なだけあり風が冷たかったです。ただ、時期のせいか思ったよりも全然混雑していなくてよかったです。レンタルサイクルもこの時期はやっていないそうです。上田も雪さえ降っていなければ冬でも観光はそれほど難しくないとわかりました。

○上田市立博物館
 本館では真田家のあとの仙石氏や松平氏についての展示、別館で真田家の流れを細かく展示していました。大河ドラマの真田丸を見ていたので、展示内容を見ていてドラマのあのシーンだと思うようなものが多くて面白かったです。大河ドラマは真田丸が初めてだったのですが、歴史の流れをつかむのにもとても勉強になりました。日本史はまだまだ疎いのでもっと各地をまわりつつ覚えていきたいと思います。


《感想》
 刀剣の展示は少な目ですが、久しぶりに初めて行く新しい場所だったので、観光がとても楽しかったです。長野県自体めったに行かないのでいろいろなことが新鮮でした。最近は以前行ったことある場所ばかりで旅をしているわくわく感が少なかったなと思います。これからも刀だけでなく地域の歴史を学ぶという意味でも旅行を続けていきたいなと思います。


《今回の一振》
 今回は、吉野川と呼ばれる刃文をもつ壽實の脇指です。きれいな刃文だとは聞いていましたが、最初の印象を大事にしたいので事前に写真はあまり見ずに行きました。それなので初めて見て想像以上のきれいさにびっくりしました。ここまで刃文が芸術的なものだと感じる型破りな刀は見たことがないと思います。派手すぎる印象はなく、とにかく美しい刃文だなと思いました。刀自体はシンプルな造りなので、刃文に自然と目がいきます。
 
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