刀剣巡礼覚書

日本刀の鑑賞にはまった審神者が、刀を求めて聖地巡礼をしつつ全国を巡った記録を書き連ねたものです。各地の博物館、美術館の情報は当時のものです。

《刀工順》   期間:2015.3.29~2016.8.16
 ・期間内に見た刀剣を、刀工ごとに個人的な基準で地域を振り分けています。
 ・何代目の作品かわからないものがあるため、同じ名前の刀工はすべてまとめています。(例:兼定はすべて美濃)
 ・掲載されている情報には間違いがある可能性があります。あくまでも参考程度でお願いします。


 山城(写真あり)  大和   備前   相模(写真あり)  美濃

その他(五十音順)
 安芸~長門     肥前~陸奥・他  



《行く予定》
・一関市博物館
・東京国立博物館(随時)


《行った場所》 施設名クリックで記事に飛びます。
青森県 ・青森県立郷土館
岩手県 ・一関市博物館
宮城県 ・鹽竈神社
    ・瑞巌寺
    ・仙台市博物館
    ・中鉢美術館
山形県 ・上杉神社宝物館
    ・上杉博物館
    ・致道博物館
    ・最上義光記念館
栃木県 ・足利学校
    ・足利市美術館
    ・さむらい刀剣博物館
    ・日光東照宮宝物館
    ・日光二荒山神社宝物館
茨城県 ・茨城県立歴史館
    ・鹿島神宮
    ・古河歴史博物館    
    ・土浦市立博物館
    ・常盤神社
    ・徳川ミュージアム
    ・結城蔵美館
埼玉県 ・川越市立博物館
    ・川越歴史博物館
    ・埼玉県立歴史と民族の博物館
千葉県 ・塚本美術館
東京都 ・永青文庫
    ・江戸東京博物館
    ・大國魂神社
    ・サントリー美術館
    ・泉屋博古館分館
    ・東京国立博物館
    ・東京富士美術館
    ・刀剣博物館
    ・根津美術館
    ・羽田空港美術館
    ・日枝神社    
    ・土方歳三資料館
    ・三井記念美術館
    ・靖国神社
神奈川県・小田原城
    ・木村美術館
    ・箱根神社
静岡県 ・久能山東照宮
    ・佐野美術館
愛知県 ・熱田神宮
    ・犬山城とまちミュージアム
    ・岡崎城
    ・徳川美術館
    ・名古屋市博物館
    ・名古屋城
    ・三河武士のやかた家康館
長野県 ・鉄の展示館
岐阜県 ・大垣市郷土館 
    ・大垣城
    ・岐阜城 
    ・岐阜市歴史博物館
    ・関鍛冶伝承館
富山県 ・森記念秋水美術館
石川県 ・石川県立美術館
    ・加賀本多歴史館
    ・武家屋敷野村家
福井県 ・福井市立郷土歴史博物館
三重県 ・桑名市立博物館
    ・神宮徴古館
滋賀県 ・彦根城博物館
大阪府 ・石切劔箭神社
    ・大阪城
    ・大阪歴史博物館
京都府 ・北野天満宮
    ・京都国立博物館
    ・鞍馬寺霊宝殿
    ・大覚寺
    ・二条城
    ・本能寺
兵庫県 ・本興寺
    ・黒川古文化研究所
    ・湊川神社
奈良県 ・薬師寺
和歌山県・和歌山県立博物館
岡山県 ・岡山県立博物館
    ・倉敷刀剣美術館
    ・備前長船刀剣博物館
広島県 ・厳島神社宝物館
    ・広島県立博物館
    ・広島城
    ・ふくやま美術館
山口県 ・岩国城
    ・岩国美術館
    ・吉川史料館
香川県 ・香川県立ミュージアム
    ・丸亀市資料館
福岡県 ・九州国立博物館
    ・太宰府天満宮宝物殿
    ・福岡市博物館
熊本県 ・島田美術館 
宮崎県 ・宮崎県立美術館

 一関市博物館で15日から開催の「新たな国民のたからー文化庁購入文化財展ー」に行ってきました。合わせて今まで行ったことのない周辺の観光地を見てきました。今回の展示は東日本大震災の復興支援企画ということもあり、岩手・宮城を楽しんできました。もっと時間があれば足をのばしたい場所もあったのでまた訪れたいです。

《行った場所》
○毛越寺
 最初に平泉に行きました。思っていたよりも一関と近いので行きやすくてよかったです。平泉は自転車で周りました。天気がとてもよかったのもありますが、どこも景色がよかったです。最初に行った毛越寺は景色がとてもきれいな大きな庭園のあるお寺です。たくさんあった建物は多くが焼失して今はほとんど史跡になっています。

○平泉文化遺産センター
 平泉の歴史について詳しく紹介している新しい造りの施設です。いつも観光で見る史跡は戦国時代が多いので建造物が残っていることが多いですが、平泉の場合はもっと前の時代だからなかなか残っていないんだなというのを感じました。展示を全部見てから最後にある芭蕉の句になぞらえて平泉を紹介している映像作品を見ると、平泉のことがとてもよくわかりました。

○中尊寺
 参道がかなり長く坂も急ですが、その分景色がとてもよかったです。博物館には奉納されているものなどが展示してあります。金色堂の構造をここで学んでから実物を見るという流れだったのでとてもわかりやすかったです。他にもいろいろな施設がありますが、一関市博物館に行くための電車の本数が少ないのもあってあまり見ることはできませんでした。

○一関市博物館
 土日パスでJRは乗り放題だったこともあり一関駅からバスで行きましたが、平泉からのバスで行ってもよさそうでした。博物館の近くには厳美渓という渓谷があります。渓谷というともっと山奥に行かないと見られないイメージだったので、なかなか見られない景色が見られてとてもきれいでよかったです。
 博物館では、受付で撮影するかどうかを聞かれ、名前を紙に書いたら撮影許可証をいただいたのでそれを首から下げていました。普段からかはわかりませんが、どこから来たのかも調査していました。人が集まる展示なんだと実感してもらえたらいいなと思います。受付でもらえる目録代わりの冊子は図録と言ってよいほどのすばらしいものでした。展示で読めるキャプションはすべて展示品の写真付きでのっています。さすが文化庁の発行したものだなと思いました。
主な刀剣
・短刀 銘 吉光(名物 博多藤四郎重要文化財
・太刀 銘 安綱 重要文化財
 平安らしい細身な姿で、控えめな小乱れの刃文が優美な感じです。肌が柔らかいから鍛えが大文様らしいのがわかりました。
・太刀 銘 久国 国宝
 すごく近くで見られるので、肌のきれいさがよくわかってすごいです。ずっと見ていたいと思いました。茎尻にある模様はなんの意味があるものなのかなと気になりました。
・刀 (金象嵌銘)正宗本阿(花押)本田中務所持(名物 中務正宗国宝
 すごく好きな刀だから至近距離で見られてうれしいです。肌や刃文を見てもやっぱり正宗が好きだなと思いました。銘の金象嵌が前に見た時よりもくっきりとして見えます。切先のほうに傷があってそれもよく見えるのがすごいです。
・太刀 銘 則重 重要文化財
・太刀 銘 正恒 国宝
 意外と幅広でどっしりした感じです。腰元の乱れと真ん中の小丁字がいいなと思いました。
・太刀 銘 正恒 重要文化財
 同じ正恒でも上のとは印象がだいぶ違います。正恒の刀はけっこう数を見ていますがあまりこんな刀ってイメージがなくいろいろな姿がある気がします。
・太刀 銘 包永 重要文化財
 この包永も銘ぎりぎりまで茎が短くなっていて、他の刀も短くされているのは同じなのに、なんで包永はどれも同じように短くされているのかすごく気になります。たぶん今まで見た包永はほとんど茎尻に銘がある状態なんじゃないでしょうか。
・刀 銘 繁慶 重要文化財
 銘の字がかわいい丸文字でなごみました。かなりの幅広な姿で地景がすごいです。うねってるのがよくわかります。
・刀 銘 於南紀重国造之 重要文化財
 肌がほわっとしていてきれいだなと思いました。何度か見たことのある刀工の刀だけどこんなに相州っぽいと感じたことはなかったと思います。


○松島
 昔行ったことがあるようですが記憶にない頃だったので初めて行った気分でした。島は近場にしかないと思っていたので思っていた以上に遠くまで広がっていで驚きました。やはりすごい景色だなと思いました。朝早くに行ったので思っていたより混んでいなくてよかったです。

○瑞巌寺
 本堂はとても大きく、襖絵がいろいろな様式の絵が描かれていてとても豪華でした。本堂意外にもたくさんの建物がありますが、どれも外観だけでもとても重厚で立派でした。宝物館もたくさんの展示品がありおもしろかったです。
主な刀剣
・大脇差 銘 富田大和守安定作 明暦元年 宮城県指定文化財

○みちのく伊達政宗歴史館
 伊達政宗の一生を蝋人形で展示しています。文章の解説もかなり多く見ごたえがありました。宮城や岩手ゆかりの人物に関する著名人も蝋人形で展示しているのですが、文豪が多く著書も一緒に展示しているのがとても楽しかったです。

○鹽竈神社
 西塩釜駅からはきれいに整備されていて歩きやすい道でした。参道は坂がゆるやかな道と急な階段がありますが、行きはゆるやかなほう、帰りは表参道の階段を降りました。広々とした境内でお祭りの準備が行われていました。行った次の日の海の日がお祭りだったようです。宝物館は1階にたくさんの刀剣を展示していました。今回は県指定の文化財を特集展示していました。
主な刀剣
・太刀 銘 雲生 重要文化財
・太刀 銘 安倫 宮城県指定文化財
・太刀 銘 包蔵 宮城県指定文化財
・太刀 銘 家定 宮城県指定文化財
・刀 銘 明和五戌子歳十二月 所願成就所 古田舎人源良智包幸
・太刀 銘 兼次 宮城県指定文化財
・太刀 銘 国包 天保十三歳八月日 宮城県指定文化財
・刀 銘 月山金利
      他多数


《感想》
 一関市博物館の展示がとても豪華で鑑賞もしやすかったのでぜひたくさんの人に行ってもらいたいです。今回は行きたかった観光地にも行けました。調べているうちに他にも行きたいところが出てきたので東北の他の場所もまた行きたいです。いろいろな場所で刀剣の展示があるといいなと思います。

《今回の一振》
 今回は旅行の目的でもあった博多藤四郎です。刀剣博物館が所蔵していると聞いていたのでいつか見られないかなと思っていましたが、岩手で見られるとは思っていませんでした。今後また定期的にどこかで展示してくれるとうれしいです。
 吉光の短刀の中ではちょっと大きめなほうに感じました。展示の仕方がとても見やすいので、解説でやや大肌といっている切先のあたりの肌がよくわかります。吉光の刀を見るといつも思いますが、まさに吉光の刀という姿をしているなと感じました。



 都内で現在見られる刀剣の展示をいろいろ行ってきました。刀以外の展示もたくさん見られて楽しかったです。

《行った場所》
○サントリー美術館
 六本木駅の東京ミッドタウンの3階にある美術館です。知ってはいましたが初めて行きました。
 今回は手箱を中心とした展示に、その中に収められていたもの、箱に描かれた模様、手箱と同じように宝として扱われた神宝などが展示されていました。熱田神宮所蔵のものもたくさんありましたが、今まであまり見たことがない類の展示品でおもしろかったです。
主な刀剣
・太刀 銘 光忠 重要文化財、出雲大社蔵(島根県)
 身幅はあまり広くなく、どちらかというと細めでバランスの良い刀です。銘は茎尻のところにしっかりと見られました。刃文は派手すぎず全体的に上品さが感じられる姿の刀です。


○泉屋博古館分館
 同じく六本木にある博物館で、住友財閥のコレクションを展示する施設です。以前は三井記念美術館に行きましたが、都内のこういった施設は刀剣の展示を見に行き始めるまではまったく無縁の場所だっただけに、行くたびに新しい世界を知ったような気がしておもしろいです。
 今回は兵庫県の黒川古文化研究所の刀剣も展示されていますが、前回行ったときには見られなかった刀も多かったのでとてもよかったです。いつもは所蔵刀剣以外のものについて所蔵施設を書くのですが、今回は黒川古文化研究所蔵のものがほとんどなので、泉屋博古館蔵の刀剣のみ、そのように書きます。
主な刀剣
・太刀 銘 守家造 泉屋博古館蔵(東京)
 鎺がとてもおしゃれで見入ってしまいました。
・刀 銘 慶長九年十一月吉日 信濃守国広作 依賀茂祝重邦所望打之 重要文化財
・刀 無銘 伝来国光 
 肌やバランスなどがとても好みな姿です。
・太刀 銘 大和則長作 重要文化財
 解説の砂流しがわかりやくよく見えました。打ちのけもはっきりわかります。
・太刀 銘 為清 
・太刀 銘 国友 
・太刀 銘 国光 重要文化財
・短刀 銘 吉光 
・短刀 銘 来国俊 国宝
 振袖形の茎がすごく特徴的です。隣に展示してある吉光の短刀と比べて無骨な印象をうけました。
・短刀 銘 来国光
・太刀 銘 包平
 包平の刀をあまり見たことがなかったので、ちょっと意外な姿に感じました。早く東博で大包平が見られるといいなと思います。
・太刀 銘 正恒
・太刀 無銘 菊御作 重要文化財
・太刀 銘 宗吉作
・太刀 銘 一 重要文化財
・太刀 銘 国宗
・太刀 銘 真守
・太刀 銘 備前国長船住景光 □□元年□月日 重要文化財
・短刀 銘 備州長船兼光 延文三年卯月日 泉屋博古館蔵
・太刀 銘 備州住長船康光 泉屋博古館蔵
・短刀 銘 備州長船賀光 文明十七年八月日 泉屋博古館蔵
 初めて見る名前です。両刃造りの短刀ということでとてもおもしろい姿をしています。
・太刀 銘 包次 重要文化財
 こちらもかなり独特な姿をしてるなと思いました。
・太刀 銘 守恒
・短刀 銘 鎌倉住新籐五国光 法名光心 正和二二年□月十日
 以前黒川古文化研究所に行ったときにも見ましたが、とても好きです。まっすぐな刃文を見てると心が洗われるような気がします。
・刀 無銘 伝行光 重要文化財
・刀 無銘 伝行光 重要文化財
・刀 無銘 伝当麻
・刀 無銘 伝長谷部国重 重要文化財
 すごく大きくてびっくりしました。いかにも大太刀を摺り上げたような姿です。
・短刀 無銘 貞宗(名物 伏見貞宗国宝
 以前も見ましたがやはり上品さが素敵です。貞宗の短刀を久しぶりに見たからか、こんなに大きかったかなと記憶との差もありました。
・脇指 無銘 郷義弘(名物 籠手切郷
         他多数

《感想》
 2つの施設が思っていたより近くにありました。今回は暑かったのもあり電車で行きましたが歩いて行ける距離です。どちらも刀専用の施設でないにもかかわらずとても見やすい展示で良かったです。都内にたくさんある美術館は、刀剣を所蔵していてもあまり展示する機会が多くないので、こういったチャンスは逃さず見に行きたいなと思います。


《今回の一振》
 今回は行光の刀です。2振あってかなり作風が違いますが、後に展示されている26番のものがとても好みの刀でした。行光自体あまり見る機会が多くないので新鮮でよかったです。25番はどことなく正宗を彷彿とさせましたが、26番は比べるとかなり細身で上品さがありました。


 致道博物館で開催された「目で見る刀の教科展」に行ってきました。前回信濃藤四郎を見たのは2年前の9月で、米沢で五虎退を展示しているときでした。刀剣乱舞での信濃藤四郎はその後の4月に実装したので、まだ実装前だったのが懐かしいです。当時は五虎退と信濃藤四郎はよく似ているなと思いました。今回も吉光の短刀を2振そろって見比べることができてとても勉強になりました。
 乱藤四郎がこの土日限定の展示だったのでこの日にしましたが、乱藤四郎は2年前の5月に大阪歴史博物館で展示されていたとき以来なのでさらに懐かしいです。そのときはまだ刀のことをよくわかっていなかったので、今回は初めて見たような心地でした。
 前回は米沢と鶴岡をはしごしましたが、今回は山形駅と合わせて行くことにしました。移動に時間はかかりましたが、JRの土日パスのおかげでかなり安くまわることができました。


《行った場所》
○霞城公園
 山形駅にある山形城跡の霞城公園に行きました。とても広い敷地内に博物館や体育館、野球場などがある総合公園になっています。中央にある本丸御殿跡は現在発掘調査中で、橋や土塀が復元されてきているなど現在進行形で整備されています。今後は運動施設を撤去して平成45年を目安に史跡としての整備を進めているそうで、これからが楽しみです。

○山形県立博物館
 山形の自然環境に関する展示が豊富です。前回訪れた宮崎と同様、動物の剥製がたくさんありました。平成24年に国宝認定された縄文時代の土偶は、縄文の女神という名前の通り他とは違う特徴的な土偶でした。かなり大きめなのも興味深いです。

○最上義光歴史館
 展示量はそこそこ多く施設もきれいなのに入館料が無料な施設です。刀もたくさん展示されていてとてもよかったです。展示位置は遠めですが、角度がとても見やすくていいなと思いました。
主な刀剣
・短刀 銘 則国 重要美術品
 粟田口らしい肌といい刃文の感じといい、とても好みな刀です。
・短刀 銘 備州長船住景光 元徳三年五月日
・太刀 銘 一 備前国吉(以下切) 嘉暦二(以下切)
・太刀 銘 藤光 元和元□□月十□日 給之兼松又四郎源吉政
 舞草刀だそうですが独特な姿をしているおもしろい刀だなと思いました。
・刀(朱銘)来国次
・刀 無銘 元重
・太刀 銘 備□長船盛重(号 吉野川
・刀 銘 月山正信作
 綾杉肌がよくわかります。肌に目がいくぶん刃文は控えめです。
・太刀 銘 八幡宮奉納源家親 出羽国酒田住兼高作 山形市指定有形文化財
 100cmを超えたいかにも奉納刀といった大太刀です。大きな奉納刀は展示替えをするような施設ではあまり展示をしないので、この長さのものを見る機会というのは意外と少ないなと思いました。
・脇指 銘 池田一秀入道龍軒 文政十一年二月日遠茂政所佩刀
・脇指 銘 備前國住長船祐定作 天文六年八月日


○致道博物館
 この日は特別に夜8時まで開館していたため、山形から鶴岡に移動して18時半ごろに博物館に行きました。昼前後は待機列も長かったようですが、夜はあまり待たずに見ることができました。18時からの講演会を展示室内で行っていて、列に並びながら話を聞くことができました。講演会は有備館、薬師寺、佐野美術館で聴いたことがあり今回の致道博物館で4回目ですが、本当に全国でイベントが開催されているんだなと感じました。以前、所持している刀を小倉で展示をしたいというようなことを伺ったので、それが実現したらいいなと思います。すでに財団の刀剣はたくさん見ているはずなのですが、毎回初めて見る刀がたくさんあるのがすごいです。目録がなく、所持刀剣の一覧表もないので、今後の参考に展示していたものの一部になりますが書き出したいと思います。
主な刀剣
・短刀 銘 吉光(名物 乱藤四郎
 よく見る吉光の短刀とは全然違う姿をしているのがよくわかりました。刃文よりも帽子が腰元までずっと下がっているのが特徴的でとても気になります。すごく短いというほどではないですが、かなり細身だなと感じました。一見しただけでは吉光の作だと気づかないと思います。
・短刀 銘 吉光(名物 信濃藤四郎重要文化財
 こちらは打って変わっていかにも吉光な姿だと思いました。展示位置がかなり近いので、肌も肉眼でよく見えます。個人的にはこのバランスの短刀が好きです。
・脇指 銘 宝寿 重要刀剣
・脇指 銘 近江大掾藤原忠広
・短刀 銘 国吉
・刀 無銘 兼光 重要刀剣
・脇指 無銘 則重 重要刀剣
・短刀 銘 村正 重要刀剣
・短刀 銘 正真
・刀 銘 月山正信作 鶴岡市指定文化財
・刀 折返銘 備前国長船住元重(号 見返り元重) 重要文化財
・刀 勢州桑名住村正作 (銀象嵌)梵天 重要刀剣
・刀 銘 平安城長吉(号 倶利伽羅長吉重要刀剣
・刀 銘 清磨(号 叢雲
・刀 銘 長曽祢興里入道虎徹 重要刀剣
・刀 銘 □州会津住兼元
・薙刀 銘 同田貫正国 重要刀剣
・刀 銘 兼元(号 二念佛兼元重要刀剣
・刀 銘 以南蛮鉄於駿州越前康継 濃州所生藤原小刑部自珍

以下は昨年4月の薬師寺での展示でも確認できたものです。
・刀 折返銘 正恒 特別重要刀剣
・太刀 銘 安綱 重要刀剣
・太刀 銘 行正 元治元年 重要美術品
・刀 銘 豊後国行平 重要刀剣
・短刀 銘 村正(号 群千鳥
・短刀 銘 左筑州住 重要刀剣
・刀 勢州桑名住藤原村正作 重要刀剣
                  他多数


《感想》
 前回行けなかった山形駅周辺を見ることができてよかったです。4日は生憎の天気でしたが、スタンプラリーを全部まわることができました。歩いて行ける近い範囲に全部そろっているのは助かります。特に大宝館の鶴岡ゆかりの人物に関する展示がおもしろかったです。
 財団の刀の展示はいつも混雑しているときにしか行かないせいか、数がたくさんあるためか、一本一本と向き合って見ることがなかなかできません。自分のメモを見ても、きれい、好き、細い、長い、肌きれいなどパッと見の印象しか記録できていないのが残念です。ぜひ東京など近場で展示をしてくれることがあれば、空いているときにじっくり見たいです。

《今回の一振》
 今回初めて見たものの中で一番印象に残ったのは、平安城長吉作の倶利伽羅長吉と呼ばれる刀です。草の倶利伽羅龍が好きだからというのもありますが、全体のバランスもとても好きです。長吉の名前はよく聞きますが、自分の記録を見返していて、あまり見ていないとわかって意外でした。



 宮崎県立美術館で久能山東照宮の所蔵品特別展ということで、ソハヤノツルギを見に行ってきました。こんな機会でもないとなかなか宮崎に行くことはないので、行くきっかけができてよかったです。今回は宮崎市内だけでしたが、宮崎の観光の見どころはかなり遠くにばらけているので、いろいろな場所に行きたいと思ったらかなり大変だなと感じました。

《言った場所》
○青島
 宮崎空港は市内からとても近くて便利でした。空港を挟んで宮崎駅と反対側にある青島は、昔からとても有名な観光地だそうです。鬼の洗濯板と呼ばれる自然にできた奇妙な形の岩が周囲を囲っていますが予想以上に広範囲に広がっていてすごく不思議な光景でした。島の中にある青島神社の元宮へと続く道は神秘的な光景が見られきれいでとてもよかったです。

○こどものくに
 青島の横にある入場無料のテーマパークです。バラがちょうど見頃の時期だったので行ってきました。色とりどりの様々な種類のバラをみることができました。宮崎は街中で見られる植物が都心とは全然違うので面白いです。

○宮崎駅周辺
 市内に戻って街中を散策しました。宮崎駅から繁華街はけっこう離れていますが繁華街はかなりコンパクトにまとまっているので、買い物は楽そうだなと思いました。宮崎駅周辺はすぐに住宅街が広がっていたり、オフィスビルと一緒にマンションがたくさんあったりするのも少し他と違う街並みでおもしろいなと感じました。
 宮崎県庁はゴシック様式でとても県庁とは思えないような雰囲気でした。周辺も独特な雰囲気がただよっています。他の九州をあまり知らないからかもしれませんが、街並みを見ていると宮崎はかなり独自性があるなと感じました。スーパーに寄ったときは、宮崎県産の食品の多さに驚きました。食料自給率が高いということはなんとなく知っていましたが、ここまで実感できるものだとは思っていなかったのでおもしろかったです。


○宮崎県立美術館
 日曜日限定で先着でポストカードがもらえます。電車の時間もあって約1時間前に着きましたがかなり前のほうでした。開館時までにはかなり並んでいて100人以上はいたと思います。地元の方らしき家族連れなどいろいろな年齢層の方がいました。前売り券があるとかなり早く展示室に行けるので良いですが、展示室内は比較的自由に何度も同じ展示を見ることができるので、混雑もあまり気になりませんでした。
主な刀剣
・太刀 無銘 光世作 重要文化財、久能山東照宮蔵(静岡県)
・太刀 銘 國行 重要文化財、久能山東照宮蔵
 肌がきれいで好きな姿な国行の刀だなと思いました。刃文がかなり見づらかったのですが直刃調でも変化にとんでる刃文でした。
・槍 銘 長吉 久能山東照宮蔵
・薙刀 無銘 直江志津 久能山東照宮蔵
・太刀 銘 高實 重要文化財、久能山東照宮蔵
 おそらく初めてみる名前ですが古備前の刀工だそうです。とても細身で古備前らしい腰反りの姿でした。こちらも刃文はみずらいですが、細身なわりには焼幅が広めでどちらかというと派手な印象です。


○宮崎神宮
 伊勢神宮に似た雰囲気でとても神聖な空気を感じました。かなり広い敷地で、建物もたくさんあるので見ごたえがありました。宮崎にはいたるところにヤシの木がありますが、神宮の敷地内でも他の植物にまじっている姿が見られました。
 
○宮崎県立総合博物館
 神宮の敷地内にある自然博物館と歴史博物館が融合した総合施設です。動物の剥製など立体的な展示が多くかなりのボリュームでした。山や海の様子が上からのぞけるようになっていたり、1階にいる動物を2階にいる原始時代の人間が狙っている展示、九州地方で起きた地震を位置と深さが同時にわかるようにした模型など、普段あまり見ない展示方法が多かったので楽しかったです。歴史の展示では、宮崎県が設置されてから一度鹿児島県に併合されたというのは、知らなかったので驚きました。いつでも調べることができる歴史ですが、旅行に行った先の博物館で学ぶと受け取る印象や記憶への残り方も変わるなと実感します。


《感想》
 今回は初めて行く場所だったので、刀剣展示めあてですが観光が中心の旅になりました。美術館でのポストカードの配布が日曜日限定だったのと、美術館近くに神宮や博物館など見るものが固まっていたので、1日目はどこに行くか迷いました。都城や綾、飫肥や霧島などおもしろそうなところはあっても、飛行機で到着してからの1日ではどうしても無理なので今回は市内のみになりました。観光の内容としては物足りないですが、いろいろな驚きがあるおもしろい旅になりました。このようなコラボ展示が今後もあるのかはわかりませんが、美術館の職員方は歓迎ムードで受け入れていたので良かったです。


《今回の一振》
 今回はソハヤノツルギです。前回久能山での展示のときは行かなかったので初めて見ましたが、身幅の広さに驚きました。写っている図録を持っていなかったので写真でも刀身はあまり見慣れていませんでしたが、ここまで印象が変わるとは思いませんでした。山姥切を見たときも思っていたよりずっと身幅が広くて驚きましたがソハヤはそれ以上でした。重ねはあまり厚くないので迫力があるというよりすごいバランスだなと感じました。大典太を見たのはだいぶ前になりますが、無骨な印象でも不思議なバランスの刀だなと思った記憶があるので、おそらく同じなのかなと思います。写真や文字で思い描く姿とまったく違う印象を受けることがあるので、やはり一度は本物を見に行くのがいいなと思いました。


 和歌山県立博物館で始まった紀州東照宮の文化財展に行ってきました。紀州徳川家の宝物は売り払われているものが多く、残ったものは紀州東照宮にあるというのは以前調べていたときに知ったので気になっていました。紀州東照宮には宝物館など展示施設はなかったので県立博物館での展示が主のようです。
 和歌山には行ったことがなかったので今回の展示で行くきっかけになってよかったです。今回は市内のみでしたがとても楽しい旅でした。

《行った場所》
○和歌山城
 和歌山市へは新大阪からの特急で行きました。関西空港からも考えましたが、やはり飛行機は手続きなどで意外と時間がかかるので行けるところは極力新幹線がいいなと思いました。
 和歌山城は思っていたよりとても広く、石垣がかなり迫力がありました。広場になっている場所は遅咲きの桜や藤、牡丹などが咲いていてとてもきれいです。地元の保育園か何かの親子遠足があったのかとてもにぎやかで楽しそうでした。
 天守までは裏手から登ると急な階段になっていて疲れますが趣のある道が続いています。天守は連立式で意外と広く、展示物もたくさんあってよかったです。今まであまり見たことのないタイプのお城な気がします。コンクリート造りでも塗装などがきれいすぎず年季を感じました。敷地内には動物園がありますが、動物もたくさんいて良いなと思いました。和歌山城は全体的に想像以上に広くて見どころがたくさんあって史跡としてだけでなくても楽しめるので、今まで行ったお城の中でもかなり上位に入った気がします。
主な刀剣
展示されていたのは和歌山市所蔵の長刀や十文字槍でした。なぜ和歌山市の所蔵なのかなどの解説はありませんでしたがせっかくなので記録しておきます。
・長刀 銘 国次 山城国藤原菊御紋入 
・長刀 銘 山城国文殊包重
・長刀 銘 水心子正次(花押) 寛政五年八月十四日 
・十文字槍 銘 紀州住尚定
・十文字槍 銘 兼国
・十文字槍 銘 河内守国助
・十文字槍 銘 遠州横須賀住国安作


○和歌山県立博物館
 和歌山城のすぐ近くにある広々とした敷地内にある近代的な博物館です。受付で単眼鏡の貸し出しをしています。常設展は和歌山県の歴史を展示していますが、熊野を中心としていました。統治する武将が現れなかったところからも他の地域とは少し違った歴史の歩み方だったんだなと感じました。今回は行く時間がありませんでしたが、熊野にも行ってみたいなと思いました。
 特別展の解説では子供向けの簡単な説明もあり、受付では単眼鏡だけでなく老眼鏡の貸し出しもあったりと幅広い世代に向けての展示を意識しているがわかりました。2階は書籍コーナーになっていますが仏教についてのものが多くあり、ここにも地域の特色が出ているなと思いました。刀剣の展示は目線をかなり下にして見た状態が一番見やすかったです。紀州東照宮にはまだたくさんの刀があるのでもっと見たくなりました。
主な刀剣
・太刀 銘 安綱 重要文化財
・太刀 銘 伯耆大原真守 重要文化財
 伯耆の刀は反り方と峰が特徴的だなと思います。安綱以外あまり見る機会は多くないですが、展示されているものは文化財登録されているものが多いのでみどころをもっと意識したいです。
・太刀 銘 左近将監景依 重要文化財
 初めて見る名前でしたが古備前の刀工だそうです。小乱れに小丁字、小互の目まじりと派手さはないですがきれいな刃文でした。
・太刀 銘 守家 重要文化財
 守家は縁起の良さからかいろいろな場所で見ますが、紀州徳川家の大事にされてきた守家だと思うと特別なものを感じます。
・太刀 銘 光忠 重要文化財
 光忠の中ではかなり細身な気がします。最近は解説を見る前に姿を見てどの刀工の刀か予測してから見るようにしているのですが、パッとみでは光忠と思いませんでした。単眼鏡でみたときの互の目がきれいです。

○わかやま歴史館
 シアタールームなどがある近代的な展示施設です。和歌山城に行く前に展示を見ると予習になってみどころがわかりますが、行った後に見てもさっき歩いた場所が昔はこんな地形だったというのがわかっておもしろいです。


○紀三井寺
 2日目はいろいろな場所をめぐるのにバスの1日乗車券を使いました。各施設の割引券が付いていたのでかなりお得にまわることができました。
 紀三井寺はあまり下調べをしないで行ったのですが、とても立派な本堂と景色がすごく良い場所でした。ぜひ仏殿の上からの景色を見てほしいです。

○マリーナシティ
 遊園地や海鮮市場などいろいろなものが集まった複合施設ですが、予想以上に雰囲気がよくて楽しめました。テーマパークの混雑もほどほどだと全然ストレスにならないし気軽に行けていいなと思いました。

○観海閣
 満潮ではない時間だったからか周囲は干潟のようになっていました。石橋はあまり近年の手を加えた形跡を感じさせずとても趣きがあります。このあたりの景色もとてもよかったです。天気がよかったのもありますが、とにかく和歌山では景色に魅せられた気がします。

○紀州東照宮
 関西の日光と言われるにふさわしい本殿の彫刻のきれいさでした。有料ですが巫女さんに本殿の解説もしてもらえます。

○和歌浦天満宮
 紀三井寺、紀州東照宮、和歌浦天満宮の三か所はとにかく本堂・本殿までの石段がすごく急で登りずらいです。個人的には和歌浦天満宮が一番石段が不安定に積まれている感じがして短いですがきつかった気がします。和歌山の石段で使われる石は他の場所ではあまり見ない感じの石でした。登るのは大変ですが、高台で海沿いにあるためどこも景色がとてもいいのでぜひ見てほしいなと思います。


《感想》
 今回は刀剣の展示を目当てで和歌山に行きましたが、なかなか行く機会がなく初めての和歌山ということで思いっきり観光をしました。思っていたよりずっと魅力的で良い場所だなというのを感じました。特に和歌山城は天守や石垣の他にその周辺を含めてかなり楽しめました。
 今年は福井から始まりまだ行ったことのない場所への計画がまだまだあるので、観光中心になることも多いと思いますが楽しみたいなと思います。


《今回の一振》
 今回は安綱の太刀です。平安時代の刀の姿はそこまで好みというほどではないのですが、この刀はバランスがとてもよく完璧な太刀の姿という印象を受けました。時代を感じさせない健全な姿なのも魅力的です。大切に扱われてきたのだなというのを感じました。

《行った場所》
○長浜城
 2日目は長浜観光から始めました。駅前はきれいに整備されていて、観光に力を入れ始めたところという雰囲気を感じました。長浜城は公園の中にありますが、桜がとてもきれいでした。城内はあまり広くありませんが、展示は見やすくそこそこボリュームがあり、天守からの眺めが琵琶湖も見えてとてもきれいで良かったです。


○名古屋市博物館
 常設展の展示の仕方はシンプルですが、大きな展示物もあって展示量はそこそこ多い気がします。戦国時代周辺については名古屋城に展示がたくさんあるので、それ以外の時代をまんべんなく紹介していました。各地方の博物館に行くと、中心的に紹介する時代がまったく違うのでおもしろいなと思います。
主な刀剣
・太刀 銘 行平作 重要文化財
 比べていませんが、前日に見た東博の行平とほぼ同じ姿かなと思いました。行平は全体的にとてもわかりやすい姿だと感じます。
・刀 銘 飛騨守藤原氏房
・脇指 銘 飛騨守藤原氏房 個人蔵


○徳川美術館 
 いつもの刀剣展示場所ですが、粟田口大集合ということで、特集展示が行われています。たくさん刀を持っている徳川美術館だからこそできる展示内容だなと思いました。同じ時代、同じ地方の刀を比較して見るのはとても勉強になるので、他の施設でもやってほしいです。
主な刀剣
・短刀 銘 久国
・刀 無銘 国安 重要美術品
・太刀 銘 国綱 重要文化財
・剣 銘 国吉 重要美術品
 地鉄のきれいさが好みです。国吉は数をあまり見ないのでもっと見たいなと思います。
・脇指 銘 吉光(名物 鯰尾藤四郎
・短刀 銘 吉光(名物 後藤藤四郎国宝
 見るのは2回目ですが長さがあるのと乱れているのとで、ぱっと見では吉光っぽくない姿だなと感じました。ただ、刃文もそこまで派手な印象はうけない落ち着いた刃文だと思います。
・短刀 銘 吉光(名物 包丁藤四郎重要美術品
・短刀 無銘 吉光(名物 無銘藤四郎
・短刀 銘 吉光
・刀 無銘 左国弘 


《感想》
 名古屋市博物館はずっと気になっていましたが、今回重要美術品の行平の太刀が出るということで行くことができました。市町村立の博物館は必ずあるものではありませんが、その土地を知るうえでおもしろい展示内容が多いので、できる限り行きたいなと思います。


《今回の一振》
 今回は初めて見る無銘藤四郎です。来国俊と間違えられていたそうですが、どちらもなめらかな地鉄を持っているので好きです。

 福井市立郷土歴史博物館で始まった、刀身彫刻に焦点を当てた展示に行ってきました。徳川美術館での粟田口大集合も見たかったため、少し無理やりですが合わせていってきました。昔金沢に住んでいたので、小さいときに何度も福井は行ったようですが記憶がないので初めて行った気分でした。

《行った場所》
○ 越前大野城
 福井駅までは北周りで夜行バスで行きました。福井駅から越前大野駅まで行く越美北線がまさかの3時間に一本だったのでどうなることかと思いましたが、バスが予定時刻前に着いたため一本早い電車に乗れました。
 越前大野まで電車で行くと、入館料が無料になったり、飲食店でサービスがつくクーポンが付いた「食べ歩き見て歩きマップ」をもらえます。とにかくびっくりするほどお得なパスポートなので、絶対に手に入れたほうがいいと思いました。
 越前大野城はかなり坂を登りますが、しっかり舗装された道なので歩きやすかったです。建物の中は最近リニューアルされてとてもきれいでした。展示の中に発掘された錆びてボロボロになった短刀がありました。大きさや形からなんとなくの印象で来派や粟田口っぽいなと感じました。

○武家屋敷旧田村家・内山家
 どちらも内装がきれいでとてもよかったです。旧田村家には襖のすりガラスに八景が描かれていましたが、つい先日土浦で八景についての展示を見たばかりだったので少し感動しました。越前大野城の城主を務めた土井家は古河の展示で見た土井家とつながりがあったりと、各地で見てきた人物がつながってるのがおもしろかったです。

○大野市歴史博物館
 展示の中に蝦夷地開拓のために造られた大野丸という船についてのことがありましたが、このあたりのことについても、つい先日茨城県立歴史館でアイヌに関する展示で似たような展示を見たのでおもしろかったです。

○柴田神社
 電車の本数が少ないこともあり福井市に戻ってきたのは16時でしたが、博物館が19時までやってるということで柴田神社にも寄りました。公園と史跡と神社が一体になったとてもきれいな場所でした。最近になってお市の方まわりのことを覚えてきましたが、資料館にあった家系図を見て改めて戦国時代の血縁関係のすごさを感じました。

○福井市立郷土歴史博物館
 駅から博物館までいくあいだに、福井城跡の県庁を通っていきましたが、桜が満開でとてもきれいでした。 ニュースにもなっていましたが、開花宣言から2日で満開になったそうです。遠くに見える山の真っ白な雪化粧と桜のコントラストがとてもよかったです。
 博物館は夕方の遅い時間に行ったので展示室はほとんど人がいなくて貸し切り状態でした。今回諸事情で福井には1日しかいられなかったので、博物館が19時までやっているのはとても助かりました。結局ほぼ閉館時間まで2時間ほどかけてじっくり見ました。展示位置は少し遠いので単眼鏡が欲しいなと思いました。展示位置は少し低めですがかがまないでもちょうどいい角度の展示方法でした。
主な刀剣
 ・直刀 銘 傘笠正峯作之 癸亥年二月日 石川県立美術館蔵(石川県)
 七星剣の写しです。以前どこかでも同じように写しを見たような気がするのですが、記録がなかったのでわかりませんでした。
 ・太刀 銘 豊後国行平作 重要文化財、東京国立博物館蔵(東京都)
 ・短刀 明 行平作
 行平の短刀は初めて見ました。透かし彫がとてもきれいで、茎が特徴的な形をしてるなと思いました。
 ・太刀 無銘 伝古一文字 重要刀剣、個人蔵
 ・太刀 銘 備州長船住景光 延慶二年七月日 重要美術品、東京国立博物館蔵
 ・短刀 銘 国光
 ・脇指 朱銘 左安吉 重要刀剣、個人蔵
 ・刀 短冊銘 信国
 切刃造りとたくさんの飛焼と彫物で、視覚的な情報量が多すぎて見た瞬間になんだこの刀はと思ってしまいました。
 ・脇指 銘 相州住廣正 宝徳元年十月日
 ・短刀 銘 アリハウシ
 展示では見られませんでしたが写真で見られる反対側の食違樋がめずらしくておもしろいです。展示で見られない反対側の彫物に関しては親切に写真を展示してくれていますが、普段見ない変わった彫物が多いため、反対側のほうが実際に見たかったなと思う刀がたくさんありました。
 ・槍 銘 家次 個人蔵
 彫物が岩石だそうなのですが、本当に石でなんだこれという感じです。とにかく驚くほど精巧な石でした。
 ・刀 銘 大和国住川瀬貞真彫同作 平成二十三年卯月吉日
 現代刀もたくさん展示していましたが、この刀が一番好みです。相州伝らしさをとても感じ、観世正宗とかそんな印象です。
         他多数  


《感想》
 越前康継の刀が写した刀がたくさんありましたが、安宅貞宗や梅竹貞宗など今は見られないものがたくさんあり、往年はこんな姿だったのかなと想像しました。ただ、写しも刀匠の個性が表れていて、まったく違う印象を受けるものもあるなと強く感じました。個人蔵のものが多く、なかなか見る機会がないものを見られてとてもよかったです。


《今回の一振》
 東博所蔵の景光の太刀です。今まで見たことなかったので最近は展示されていなかったのでしょうか。景光といえば彫物のイメージが強いですが、この刀の孕み龍も細かさやバランスがとてもよかったです。

 4月から国立博物館の年間パスポートが特別展なしのものになるため、年度末に作ってきました。今年は酉年ということでパスポートのデザインは鶏の模様の刀の鍔です。まだまだ見られていない東博所蔵の刀は多いため、今年も期待したいと思います。

《行った場所》
○東京国立博物館
 千代田区のスタンプラリーのあとに行ってきました。上野公園も桜はまだまだといった様子でしたが、すでに花見をしている人もたくさんいました。上野は団体での観光ルートに入っているのか最近は大型の観光バスをよく見かけます。
 刀剣の展示は1階の13室ではめずらしく新刀のみの展示となっています。2階の5室では獅子王の展示が始まりました。休日はどちらも混雑しているのでゆっくり写真を撮りにくいですが、新刀は銘や刃文が写真にくっきりと写りやすいので後から見返したときにとてもきれいに見えて勉強になります。
主な刀剣 
・ 脇指 銘 武蔵大掾藤原忠広
・刀 銘 肥前国佐賀住正広
・刀 銘 肥前国相模大掾忠宗作 甲割 元禄十五年八月日
・刀 銘 肥前国住近江大掾藤原忠広
・脇指 銘 肥前国住人土佐守藤原忠吉
・脇指 銘 大和守安定
・薙刀 銘 越前国下坂
・脇指 銘 (菊紋)山城守藤原国清 鍛南蛮鉄剣之
・薙刀 銘 土佐住藤岡兵庫朝国作之 文久三年癸亥六月選之
・飾鏃 毛彫銘 埋忠 吉信

・太刀 無銘(号 獅子王重要文化財
・太刀 銘 吉家
・短刀 銘 備州長船住兼光 大神山神社蔵(鳥取県)


《感想》
 桜の季節ということで、桜がモチーフとされている美術品が多く展示されていました。最近は季節を感じられるものを身近に置きたいと思っていたので、イメージとして少し参考になりました。桜の時期は上野がとても混雑するため、博物館に行くまでだけで疲れるほどですが、また平日や夕方を狙って行きたいなと思います。


《今回の一振》
 今回は越前の国清の脇指です。新刀は彫物が多くみられますが、この脇指は今の季節にあった梅の彫物がとても良かったです。今回の梅や草の倶利伽羅など、少しシンプルな彫物で刃文も派手すぎない刀が好みだと実感しました。
山城守国清1
山城守国清1解説
山城守国清1彫物
山城守国清1茎


 

 千代田区で始まったさくらまつりコラボのスタンプラリーに行ってきました。東博にも行きたかったのと、都内でいつでも行ける場所だということで、全部はまわらず今回はグッズをめあてに行動しました。長くなってしまうので東博の展示については別で書きます。
 まだ桜が見頃になる前なので思っていたより混雑はありませんでした。4月の土日のほうが場所によっては一般客が増えるので混雑しそうです。

《行った場所》
○神田神社
 9時すぎをめがけて行きましたがすでにたくさんの人がいました。同じようにここを一番最初にした人が多かったようです。スタンプの列もかなり長くなっていましたが、物販のレジが一つしかないのでそちらの列の進みがかなり遅くなっていました。

○靖国神社
 スタンプは入口手前のほうにある広いエリアにあるため大した混雑もなくすぐに押すことができました。遊就館は今まで行ったことがなかったので特別展で甲冑武具展を開催中だということもあり行ってみました。すごい展示量で細かく見ていると時間が足りなくなるので早足になってしまいましたが一通り見てきました。
主な刀剣
・太刀 銘 国継 重要美術品
・刀 金象嵌銘 青江
・刀 無銘 長船真長
・短刀 銘 宇多国宗
・刀 銘 村正 陸軍少将大沼渉所用
・刀 銘 備州長船盛光 應永十八年十月日
・大太刀 銘 九州筑前住源信国助左衛門尉吉包 寛文拾弐年子八月吉日
・脇指 銘 以南蛮鉄越前康継作 万治三年十月吉日
・刀 銘 肥前国忠吉
・刀 銘 出羽大掾藤原国路
・刀 銘 肥前住播磨大掾藤原忠国
・脇指 銘 大和守安定 金象嵌銘 万治三年霜月廿二日 貳ツ胴切落山野加右衛門掾永久(花押)

・脇差 銘 水心子正秀
・刀 銘 肥前国忠吉 
・太刀 銘 兼高住好間善九郎 大食上戸餅喫恐天下一斬鉄骨無疑血吮不骨
こちらの三振は特別展示です。靖国神社の常設展示の刀剣は展示替えもするそうなので、かなりの数を所蔵していそうです。
         他多数

○東京大神宮
 あまり知らなかったので初めて行きましたが、小さな敷地内にたくさんの人が訪れていました。伊勢神宮にお参りする変わりのために造られたということで、屋根が伊勢神宮と同じ造りになっていました。

《感想》
 飯田橋グラン・ブルームに景品を交換しに行ったところちょうど大きいこんのすけが登場する時間だったので見てきました。ステージ上で見たことはありましたが近くで見るのは初めてだったので、撮影もできて楽しかったです。小さい子供もたくさんいてサービス旺盛な様子もみられました。
 日枝神社の刀も見に行きたかったのですが時間が少なかったのでまた今度行きたいと思います。今回行った場所はどこも初めて行く場所で、都内でも行ったことがない場所はたくさんあるなと思いました。スタンプが各キャラの紋になっていてデザインがとても良いので押すのが楽しかったです。公式コラボのスタンプラリーでもそれぞれスタンプのデザインが違うので毎回楽しみです。次はどこで開催されるかわかりませんが、街歩きに良い時期になってきたので何かあればいいなと思います。

《今回の一振》
 今回は靖国神社の青江派の刀です。一週間前に土浦市博物館で見た青江貞次の刀も好みでしたが、こちらも展示していたものの中では一番きれいに輝いていたように感じました。たくさん刀が並んでいると、自然と目に留まるものとそうでないものの差がわかりやすく出ます。

 

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