刀剣巡礼覚書

日本刀の鑑賞にはまった審神者が、刀を求めて聖地巡礼をしつつ全国を巡った記録を書き連ねたものです。各地の博物館、美術館の情報は当時のものです。

《刀工順》   期間:2015.3.29~2016.8.16
 ・期間内に見た刀剣を、刀工ごとに個人的な基準で地域を振り分けています。
 ・何代目の作品かわからないものがあるため、同じ名前の刀工はすべてまとめています。(例:兼定はすべて美濃)
 ・掲載されている情報には間違いがある可能性があります。あくまでも参考程度でお願いします。


 山城(写真あり)  大和   備前   相模(写真あり)  美濃

その他(五十音順)
 安芸~長門     肥前~陸奥・他  



《行く予定》
・徳川ミュージアム
・足利市立美術館
・東京国立博物館(随時)


《行った場所》 施設名クリックで記事に飛びます。
青森県 ・青森県立郷土館
宮城県 ・仙台市博物館
    ・中鉢美術館
山形県 ・上杉神社宝物館
    ・上杉博物館
    ・致道博物館
栃木県 ・さむらい刀剣博物館
    ・日光東照宮宝物館
    ・日光二荒山神社宝物館
茨城県 ・鹿島神宮
    ・古河歴史博物館    
    ・土浦市立博物館
    ・常盤神社
    ・徳川ミュージアム
    ・結城蔵美館
埼玉県 ・埼玉県立歴史と民族の博物館
千葉県 ・塚本美術館
東京都 ・永青文庫
    ・江戸東京博物館
    ・大國魂神社
    ・東京国立博物館
    ・東京富士美術館
           ・刀剣博物館
    ・根津美術館
    ・羽田空港美術館
    ・日枝神社    
    ・土方歳三資料館
    ・三井記念美術館
神奈川県・小田原城
    ・木村美術館
    ・箱根神社
静岡県 ・久能山東照宮
      ・佐野美術館
愛知県 ・熱田神宮
    ・犬山城とまちミュージアム
    ・岡崎城
    ・徳川美術館
    ・名古屋城
    ・三河武士のやかた家康館
長野県 ・鉄の展示館
岐阜県 ・大垣市郷土館 
    ・大垣城
    ・岐阜城 
    ・岐阜市歴史博物館
    ・関鍛冶伝承館
富山県 ・森記念秋水美術館
石川県 ・石川県立美術館
    ・加賀本多歴史館
    ・武家屋敷野村家
三重県 ・桑名市立博物館
    ・神宮徴古館
滋賀県 ・彦根城博物館
大阪府 ・石切劔箭神社
    ・大阪城
    ・大阪歴史博物館
京都府 ・北野天満宮
    ・京都国立博物館
    ・鞍馬寺霊宝殿
    ・大覚寺
    ・二条城
    ・本能寺
兵庫県 ・本興寺
    ・黒川古文化研究所
    ・湊川神社
奈良県 ・薬師寺
岡山県 ・岡山県立博物館
    ・倉敷刀剣美術館
    ・備前長船刀剣博物館
広島県 ・厳島神社宝物館
    ・広島県立博物館
    ・広島城
    ・ふくやま美術館
山口県 ・岩国城
    ・岩国美術館
    ・吉川史料館
香川県 ・香川県立ミュージアム
    ・丸亀市資料館
福岡県 ・九州国立博物館
    ・太宰府天満宮宝物殿
    ・福岡市博物館
熊本県 ・島田美術館

 千代田区で始まったさくらまつりコラボのスタンプラリーに行ってきました。東博にも行きたかったのと、都内でいつでも行ける場所だということで、全部はまわらず今回はグッズをめあてに行動しました。長くなってしまうので東博の展示については別で書きます。
 まだ桜が見頃になる前なので思っていたより混雑はありませんでした。4月の土日のほうが場所によっては一般客が増えるので混雑しそうです。

《行った場所》
○神田神社
 9時すぎをめがけて行きましたがすでにたくさんの人がいました。同じようにここを一番最初にした人が多かったようです。スタンプの列もかなり長くなっていましたが、物販のレジが一つしかないのでそちらの列の進みがかなり遅くなっていました。

○靖国神社
 スタンプは入口手前のほうにある広いエリアにあるため大した混雑もなくすぐに押すことができました。遊就館は今まで行ったことがなかったので特別展で甲冑武具展を開催中だということもあり行ってみました。すごい展示量で細かく見ていると時間が足りなくなるので早足になってしまいましたが一通り見てきました。
主な刀剣
・太刀 銘 国継 重要美術品
・刀 金象嵌銘 青江
・刀 無銘 長船真長
・短刀 銘 宇多国宗
・刀 銘 村正 陸軍少将大沼渉所用
・刀 銘 備州長船盛光 應永十八年十月日
・大太刀 銘 九州筑前住源信国助左衛門尉吉包 寛文拾弐年子八月吉日
・脇指 銘 以南蛮鉄越前康継作 万治三年十月吉日
・刀 銘 肥前国忠吉
・刀 銘 出羽大掾藤原国路
・刀 銘 肥前住播磨大掾藤原忠国
・脇指 銘 大和守安定 金象嵌銘 万治三年霜月廿二日 貳ツ胴切落山野加右衛門掾永久(花押)

・脇差 銘 水心子正秀
・刀 銘 肥前国忠吉 
・太刀 銘 兼高住好間善九郎 大食上戸餅喫恐天下一斬鉄骨無疑血吮不骨
こちらの三振は特別展示です。靖国神社の常設展示の刀剣は展示替えもするそうなので、かなりの数を所蔵していそうです。
         他多数

○東京大神宮
 あまり知らなかったので初めて行きましたが、小さな敷地内にたくさんの人が訪れていました。伊勢神宮にお参りする変わりのために造られたということで、屋根が伊勢神宮と同じ造りになっていました。

《感想》
 飯田橋グラン・ブルームに景品を交換しに行ったところちょうど大きいこんのすけが登場する時間だったので見てきました。ステージ上で見たことはありましたが近くで見るのは初めてだったので、撮影もできて楽しかったです。小さい子供もたくさんいてサービス旺盛な様子もみられました。
 日枝神社の刀も見に行きたかったのですが時間が少なかったのでまた今度行きたいと思います。今回行った場所はどこも初めて行く場所で、都内でも行ったことがない場所はたくさんあるなと思いました。スタンプが各キャラの紋になっていてデザインがとても良いので押すのが楽しかったです。公式コラボのスタンプラリーでもそれぞれスタンプのデザインが違うので毎回楽しみです。次はどこで開催されるかわかりませんが、街歩きに良い時期になってきたので何かあればいいなと思います。

《今回の一振》
 今回は靖国神社の青江派の刀です。一週間前に土浦市博物館で見た青江貞次の刀も好みでしたが、こちらも展示していたものの中では一番きれいに輝いていたように感じました。たくさん刀が並んでいると、自然と目に留まるものとそうでないものの差がわかりやすく出ます。

 

 足利市の山姥切国広とのコラボスタンプラリーに行ってきました。初めての足利で知らないことばかりでしたが、街をあげてのコラボで案内マップやスタッフの方も多く、始まってからだいぶ経っているおかげで対応が手馴れたものですばらしかったです。各施設に徒歩で行ける距離だったのも良かったです。

《行った場所》
○足利学校
 JRで足利駅まで行き、足利市立美術館に到着したときはちょうど整理券を配り始めるところでした。他に行く場所がたくさんあるので一番最後の回の整理券をもらい、先に観光をして時間を有効活用することにしました。足利学校に行ったところ少し早い時間でしたが開いて中に入ることができました。よく見かける門の写真から、てっきり山の中を想像していたので街中に普通にあってびっくりしました。いくつかある建物がどれもすばらしく、建物を見ているだけで楽しかったです。図書館の刀剣資料の展示も事前にあまり調べずに行ったので刀だけでなく押型などいろいろな資料が見られてとてもおもしろかったです。刀剣は表裏両方から見られる展示方法だったのもありがたいなと思いました。
主な刀剣
・刀 銘 晴雲斎源景國足利於学校 干時六十九歳而造之 元治二丑年二月吉日 栃木県指定文化財
・刀 銘 新田家家臣尾内修理十八代孫上野産晴雲斎尾内七郎源景國 慶應四戊辰利二月吉日於足利学校造之 足利市重要文化財

○ 鑁阿寺
 周りが城のようにお堀に囲まれています。とても広い敷地に立派な本殿があり細かく見て回るとかなり楽しめそうでした。周辺はきれいに整備されていて、足利市内は見ていると全体的に最近になって観光に力を入れ始めているような印象を受けました。

○あしかがフラワーパーク
 行きは電車を利用しました。駅から少し歩くので大変でしたが、基本的に車で訪れるような場所なのでしょうがないかなと思います。花はチューリップやパンジーが中心に咲いていました。園内にはゆったりとした音楽が流れていて、今回は時間があまりありませんでしたが、のんびり過ごすのによさそうでした。刀剣乱舞コラボのパネルと花のアートの展示もそこまで混雑せずに見られてとてもきれいでよかったです。

○蝶や
 足利に戻ってきて、昼はコラボをしているお店の中の一軒にしました。ちょうど待ち時間がほとんどないタイミングに入ることができました。お店の人はとても気さくで、店内には交流ノートもあって歓迎されているのが実感できてよかったです。

○織姫神社
 長い階段を登った頂上にある神社で、上からの眺めが解放感がありとてもよかったです。社殿は残念ながら改装工事中でしたが、少し見たところ塗装がかなり剥げていたのできれいな姿になるのが楽しみです。

○長林寺
 かなり奥まった場所にありとても趣きのあるお寺でした。長尾氏の菩提寺でガイドの方に長尾氏のことについて詳しく聞くことができました。話を聞いてから美術館で長尾氏に関する展示を見たらとてもわかりやすかったです。

○足利市美術館
  整理券のおかげで館内での待機列のみで入ることができました。足利学校の入館券で割引になるのがよかったです。配布されているリーフレットのボリュームがとてもあり、それを読んでいるだけで展示室の中に入る順番になっていました。展示のボリュームはそんなにないのですが、展示方法が見やすく、解説が詳しくて国広と足利の関わりについて十分理解できる展示内容でした。
主な刀剣
・脇指 銘 日州住信濃守國廣作(号 布袋国広重要美術品
 待機列に並びながらリーフレットで予習をしてから観察しましたが、布袋の腕のイボが確かにわかりました。予想外に重ねが薄かったです。表と裏の両方を見ることができましたが、指裏にライトを当てる関係で指表の刃文はどうしても見ずらいものになっていましたが足がはいっているのがわかりました。
・刀 銘 九州日向住國廣作(号 山姥切国広重要文化財、個人蔵
・短刀 銘 國廣 個人蔵
 正宗に似たところを感じ好きな刀です。鎺下の刀身のふくらみ方が特徴的だなと感じました。


《感想》
 博物館の展示だけでは物足りなかったかもしれませんが、足利の街をじっくりと観光し、いろいろな人と触れ合うことでとても楽しい旅になりました。街全体でのコラボはとても大変だったと思うので、ひとまずみなさんが成功だったと思っていただけているようなのを感じることができて安心しました。個人的にはコラボをしている店舗が多くてどこに行くか迷ってしまったので、もう少し少ないほうが逆に選びやすいと思いましたが、賛同してくれたお店がこれだけあるというのがすごいと思います。今後他の地域でこのような大規模なコラボがどのように行われるかわかりませんが、今回のコラボ形式は理想的だったのかなと思いました。


《今回の一振》
 今回は山姥切国広です。今まで図録に全然載っていなかったので事前の知識があまりなく、思い浮かべていた姿とギャップがありました。身幅が広いわりに重ねが薄いため、大峰でも迫力はありますが厳つさは感じません。ただ刃文の飛焼が予想以上にはいっていて、焼幅も広いためだいぶ派手な印象です。写真ではわかりにくい部分なので、実物を見て驚きました。個人的に、刀身を見た後に山姥切のキャラクターを見たら布のボロボロの部分が飛焼っぽいなと思いました。

 1年半ぶりに徳川ミュージアムへ行ってきました。今回は徳川ミュージアムの限定グッズを目当てに行ったのと、土浦の展示もじっくり見たかったのもあり、以前行ったことのある場所にはあまり行かず、梅まつりのスタンプラリーは軽く参加するだけになりました。梅も終わりですがまだ見られるとあって、偕楽園はとても賑やかで前回行ったときとはまったく違った様子でした。 

《行った場所》
○徳川ミュージアム
  今回は梅まつりコラボ中ということもあり、たくさんの人が来館していたようです。入口は混雑していましたが、展示はスムーズに観られました。アプリでの音声ガイドがとてもよく、何度も見ている展示物でしたが楽しく見てまわることができました。  燭台切と児手柏は一昨年の12月に羽田空港で見て以来だったのですが、当時はまだ寝かせた状態でしか展示できていなかったのが、今回初めて刀掛けにおさまっている状態で鑑賞して、なんだかとても感動してしまいました。状態が良くなったわけでもないのにまるで健全な状態に近づいているかのような錯覚を覚え、やはり刀は刀掛けに置かれてこそだと思いました。

○ 偕楽園
 前回行ったのは梅の実が落ち始める時期で 梅の香りがすごかったのですが、今回は梅の見ごろの終わりのほうということで、園内はまったく違った様子でした。暖かったのもありとてもたくさんの人で賑わっていました。偕楽園駅から上野方面には行けないというのが、乗り換え時間の関係上利用しずらいところですが、この時期にしか利用できない駅というのがおもしろいと思います。

○ 茨城県立歴史館
 まだ行ったことのない場所だったので、偕楽園から歩いて寄ってみました。アイヌについての特別展を開催していました。最近は刀の関係で、江戸時代というと比較的新しい出来事だと思うようになってしまったため、北海道の江戸・明治時代の歴史を見ると、そんなに最近のことだったのかと今まで以上に感じるようになった気がします。刀剣の展示が見やすかったので、刀剣の特集展示をやるときも良い展示なんだろうなと思いました。
主な刀剣
・脇差 銘 長曾根興里入道虎徹 寛文十一年八月日
 偽物の虎徹と並べて展示をしていましたが、虎徹の特徴を知らなくても、明らかに真作のほうが良い刀だなと感じました。解説がとても詳しくてわかりやすかったです。虎徹帽子は今まであまり意識していなかったのですが、今回展示されていた刀はとてもわかりやすい造りをしています。虎徹は意外と展示で見かける機会が多いので、今後は意識して帽子を見たいなと思いました。
・刀 徳川斉昭作 水戸市指定文化財、弘道館鹿島神社蔵
最初に見たときなんだこれはと思ってしまったのですが、刀身に金の漆箔が貼られていて、一部だけ刃文が見られるように箔がない部分が作られていました。一部開いている場所から見えるのはとてもきれいな刃文で、この金箔がない状態での刀を見たいと思いました。
 
○土浦市立博物館
 特別展では、中国の瀟湘八景にならって作成された土浦の八景についての展示をしています。瀟湘八景の詳しい解説から始まっているのでとてもわかりやすくてよかったです。土浦の地理に詳しくなくても魅力的でおもしろかったので、自分の身近な場所についての八景があったらさらに楽しいだろうなと思いました。土浦市博物館は特別展も刀剣も展示量が多くおもしろい展示をしているので好きです。
・刀 無銘 貞次 重要美術品
・短刀  銘 来国俊
・刀 無銘 長谷部国重
・刀 銘 兼定
・刀 銘 長曾根興里入 (以下切)
・刀 銘 和泉守藤原兼定 慶應四年戊辰閏四月為松宮君 於北越観音寺邑造之 


《感想》 
 3連休の中日ということで水戸は人がたくさんいてにぎやかでした。前回行った時の静かな偕楽園も良いですが、観光地はにぎわっていてこそだとも思うので人が多くても楽しいです。今回、青春18切符をつかったので、スタンプラリーのポイントになっている途中駅にも行こうかと思ったのですが、電車の本数が少ないので諦めました。そこまでたくさん見て回ったわけではないのにほぼ一日使ったので、やはり移動にかかる時間は旅行で重要なポイントだと実感しました。水戸で刀を展示している場所にはあらかた行ったと思うので、次に訪れるのがいつになるかわかりませんが、また近いうちに行く機会があればなと思います。


《今回の一振》
 今回は、土浦市博物館に展示されていた、青江貞次の刀です。解説を見る前に姿をみて青江派だとわかったほど、鍛えや刃文がまさに青江派です。まっすぐな細すぎない直刃が好きなのでとても好みな刀でした。南北朝期が好きなのもあるかもしれません。土浦市博物館はとにかく展示の位置が近くて見やすく解説も多いのでとても勉強になります。解説に重量も書いてあり、この刀は70.6cmの刀身に対して重量は682gだそうです。
 

 長野県坂城町にある鉄の展示館に行ってきました。人間国宝の故宮入行平刀匠を始めとした宮入一門の作品を多く展示しています。私がお世話になっている刀剣商の方が、現代刀を中心に扱っているため、宮入一門の刀も以前からたくさん見かけていました。また刀工の方々と古くから面識があるそうで、写真や話の中で実際に聞いてもいたので、なんとなく身近に感じていました。私が手に入れた短刀も、宮入行平氏の弟である宮入清平氏の作です。今回の展示でも、清平氏の刀がいくつか展示されていました。
 鉄の展示館はずっと気になっていたものの、遠いと思っていたこともあり、なかなか行く機会がありませんでした。しかし今回行ってみて、思っていたよりもずっと行きやすい場所だと思いました。新幹線の最寄り駅である上田からもそれほど遠くなく、一日でかなり楽しむことができました。

《行った場所》
○鉄の展示館
 とても見やすい展示の仕方で、解説も詳しいのでじっくりと見ることができました。
 寄託のものは個人蔵としています。
主な刀剣
・太刀 銘 吉房 個人蔵
・長巻直 銘 無銘 志津 個人蔵
 志津が正宗の弟子だと実感させられるのたれの刃文でした。今まであまり意識していませんでしたが、志津の刀を見るときはそれを意識してみたいと思います。
・脇差 銘 修理亮盛光 應永丗二年二月日
 肌と刃文の感じがとても好きです。次刀を買うのであればこの刀のような直刃のものが欲しいなと思いました。
・短刀 銘 兼舛
・刀 銘 数度□□□□落 大沼又八郎勝幸(花押) 元和七年□二月日 前田慶之丞所持
・刀 銘 陸奥大掾三善長道 天和三年二月日 個人蔵
 虎徹っぽいと思って見ていたら、会津虎徹と言われる長道の刀でした。砂流しが多くはいっていて解説もあるのでとてもわかりやすく勉強になりました。
・脇差 銘 播磨守藤原忠國
・刀 銘 信濃國真雄
・脇差 因幡國濱部壽實 寛政十一年末二月日 個人蔵
・短刀 銘 吉光(名物 朝倉藤四郎) 個人蔵
 とても細身だと感じましたが、短いわけではないので他の吉光の短刀と受けるイメージが少し違いました。肌がとてもきれいで、やはり吉光は肌が好きです。
・太刀 銘 勲四等栗原昭秀作 昭和十九年五月日 個人蔵
・脇差 銘 宮入昭平作 昭和丗五年春 個人蔵
・刀 葛尾山麓住昭平 紀元二千六百二年月日 個人蔵
・太刀 銘 高松宮殿下献上刀控 大隅俊平謹作昭和五十七年三月日 個人蔵
・太刀 銘 信濃国住宮入清平作 昭和甲子年八月吉日
        他多数
 
○坂木宿ふるさと歴史館
 木造3階建ての趣のある建物です。中は坂城にゆかりのある村上氏の歴史について細かく展示をしていました。今まで知らなかった人物なのですが、歴史上のいろいろな戦に参加していたようで面白い展示内容でした。
 
○上田城跡
 駅から遠回りをして、 北国街道の昔の街並みを見ながら歩きました。晴れて日差しはありましたが、やはり寒い時期なだけあり風が冷たかったです。ただ、時期のせいか思ったよりも全然混雑していなくてよかったです。レンタルサイクルもこの時期はやっていないそうです。上田も雪さえ降っていなければ冬でも観光はそれほど難しくないとわかりました。

○上田市立博物館
 本館では真田家のあとの仙石氏や松平氏についての展示、別館で真田家の流れを細かく展示していました。大河ドラマの真田丸を見ていたので、展示内容を見ていてドラマのあのシーンだと思うようなものが多くて面白かったです。大河ドラマは真田丸が初めてだったのですが、歴史の流れをつかむのにもとても勉強になりました。日本史はまだまだ疎いのでもっと各地をまわりつつ覚えていきたいと思います。


《感想》
 刀剣の展示は少な目ですが、久しぶりに初めて行く新しい場所だったので、観光がとても楽しかったです。長野県自体めったに行かないのでいろいろなことが新鮮でした。最近は以前行ったことある場所ばかりで旅をしているわくわく感が少なかったなと思います。これからも刀だけでなく地域の歴史を学ぶという意味でも旅行を続けていきたいなと思います。


《今回の一振》
 今回は、吉野川と呼ばれる刃文をもつ壽實の脇指です。きれいな刃文だとは聞いていましたが、最初の印象を大事にしたいので事前に写真はあまり見ずに行きました。それなので初めて見て想像以上のきれいさにびっくりしました。ここまで刃文が芸術的なものだと感じる型破りな刀は見たことがないと思います。派手すぎる印象はなく、とにかく美しい刃文だなと思いました。刀自体はシンプルな造りなので、刃文に自然と目がいきます。
 
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 戦国時代展に行ってきました。刀剣乱舞との正式コラボではありませんが、グッズもたくさんあり楽しい特別展示でした。

《行った場所》
○江戸東京博物館
主な刀剣
・刀 無銘(名物 義元左文字重要文化財、建勲神社蔵(京都)
 昨年の京都での展示以来久しぶりでした。初めて見たときはとても迫力のある無骨な刀だなと思いましたが、他の相州伝のものをたくさん見てきたからか、以前よりも刃文がとてもおだやかでおとなしい印象を受けました。展示の仕方なども関係しているのかもしれませんが、こうも受ける印象が変わるとおもしろいなと思います。
・大太刀 伝 倫光作 重要文化財、上杉神社蔵(山形)
・太刀 銘 一 重要文化財、厳島神社蔵(広島)
 どちらも行ったことはありますが、そのときは展示をしていなくて初めて見るものでした。倫光の大太刀は日光の二荒山で見たものがとてもすごかったので、こちらの印象としては大太刀としてはきれいな状態で保存されていていいなと感じるものでした。

・刀 無銘(名物 籠手切正宗)東京国立博物館蔵(東京)
 以前東京国立博物館で見たときにとても気に入った刀だったので、今回も見られてとてもうれしいです。厚みと長さがあるので、以前と同じようにとても迫力を感じました。他の正宗の作と比べると磨り上げられたことも考えると長すぎて少し違和感を感じるなと思いました。
・長巻 無銘 伝則包 重要文化財、上杉神社蔵
・短刀 銘 吉光(号 五虎退)個人蔵
・太刀 銘 安綱(号 鬼切重要文化財、北野天満宮蔵(京都) 
 こちらは昨年の京都以来の3回目になります。個人的に平安や鎌倉初期の刀はすごく好みなものはないのですが、安綱の刀の姿は好みな気がします。前回の京都での展示でもそうでしたが、刃文がもう少し見やすくなっているといいなと思いました。


《感想》
 江戸東京博物館は、初めて刀を見に行った思い入れのある場所だったので、また展示があってうれしいです。2回とも開館すぐに刀剣の鑑賞列に並んだのであまり待たずにじっくりとみることができました。 初めて行ってから約2年経っていますが、その間に本当にたくさんの刀剣を見てきたなと感慨深いです。展示の仕方としてはすごく良いわけではないのですが、また機会があったら刀のたくさん出てくる特別展を開催してほしいなと思います。


《今回の一振》 
 今回は、見る機会の少なさで五虎退です。山形の展示とは博物館内の周りの雰囲気が全然違うので、刀に向かう姿勢も違った気がします。姿は思っていたより長さがあり、吉光の短刀の中ではそこまで小ぶりではないのかなと思いました。切っ先がすらっとしているところが吉光らしいのかなと思います。文化財登録はされていませんが、個人蔵なのでこれからどれぐらい見られる機会が増えるか未知数で楽しみです。ぜひまた楽しいコラボ展示などで見られることを期待しています。 

 熱田神宮での次郎太刀の展示と、三島のスタンプラリーを合わせて行ってきました。移動はありましたが、比較的のんびりと旅行を楽しむことができました。

《行った場所》
○熱田神宮
 この日は名古屋ではめずらしい雪がちらついてめずらしい景色を見られました。熱田神宮には早咲きの梅などが咲いていたので雪とのコントラストがよかったです。まだ初詣の名残で人は多くいましたが、天気の影響もあり宝物館もそこまでの混雑はありませんでした。熱田神宮の所蔵刀剣だけでなく、厳島神社の宝物も見られてとてもよかったです。
主な刀剣
・ 太刀 朱銘 千代鶴国安
 めったに見られない次郎太刀の展示ということで、今回の名古屋旅行の目的です。大太刀としては健全な状態できれいだなと思いました。反りが意外と小さいです。神社に奉納されてる大太刀はいくつか見てきましたが、かなり反りが強いものが多かったと思います。刃紋は派手で、樋の朱色と相まってとても華やかでした。
・太刀 銘 友成作 国宝
 先日厳島神社で展示されたときに見たいと思っていましたが見られず、熱田神宮で見ることができるとは思いませんでした。健全さと肌のきれいさがすごいです。細身のバランスもとても良かったです。今まで友成の刀が好みだとは感じなかったので、この刀のきれいさが他の友成の刀よりとても魅力的だということがわかりました。
・太刀 銘 国友 重要文化財
 粟田口らしい肌のきれいさがとてもよかったです。相州物が好みなのでのたれの刃文が多いですが直刃の刃文も好きです。
・太刀 銘 宗吉 重要文化財
・太刀 銘 宗吉 重要文化財
 同じ宗吉の作品ですが直刃と丁子の二種類の作風の作品を、両方を並べて展示するのは違いがわかりやすくてよかったです。
・太刀 銘 真行  重要文化財
・太刀 銘 尾州長船兼光 重要文化財
・太刀 銘 元弘三年六月一日実阿作 重要文化財
・刀 銘 濃州関住兼房作 河村京三郎 愛知県指定文化財
・太刀 銘 文永二年三月清綱 重要文化財
          他多数


○ 楽寿園
 三島に移動して朝から向かいました。動物園もあるのがおもしろいです。楽寿館の見学時間にうまく合わせることができたので館内を見ることができました。障子絵や天井絵などを詳しく解説されながら見ることができ、とてもよかったです。


○三嶋大社
 楽寿園から三嶋大社までの道が、小さな川が流れていたり文学の碑があったりと、楽しみながら行くことができるきれいな道でした。まだ初詣のなごりもあって、人は多かったです。けれど宝物館は人も少なくじっくり見ることができました。
主な刀剣
・大太刀 銘 豆州三嶋住白竜子正長 天保十年巳亥三月三日 願主八谷善五郎
・刀 銘 大和大掾藤原正則 肥後守藤原正勝
・刀 銘 紀伊国當一康廣作
・脇指 銘 肥前国佐嘉住人伊勢大掾藤原吉廣作
・刀 銘 奉納三嶋大明神 天保二年九年吉祥日 荘司筑前大掾藤直胤 川部正次 玉井直邦
・刀 出羽国住人大慶荘司直胤
・刀 無銘 伝村正
・刀 無銘 伝美濃兼友
・太刀 銘 宗忠 重要文化財
・太刀 銘 平安城藤原則定作之他 三嶋大明神御神宝 寛永十四年二月吉日

○佐野美術館
 前回ほどではないですが、今回も人はたくさんいてにぎやかでした。本当に数が多くて贅沢な展示だと思います。次はいつ見ることになるのかわからないので、つい気に入った刀のところを何度も往復してしまいました。
 今回は一部のみ紹介です。寄託は個人蔵としています。
主な刀剣
・太刀 銘 包平 重要美術品
 直刃調の刃文がとてもいいです。
・太刀 銘 行秀 重要美術品、個人蔵
 古備前の刀はどれも細長い印象でしたが、こちらは少し幅が広めで古備前の中でも新しめなのかなと思いました。
・短刀 無銘 吉光 重要美術品、個人蔵
 地鉄の青さがよくわかってとてもきれいでした。粟田口らしい肌のきれいさを実感できます。
・太刀 銘 来国俊
 来派の中では、3字の国俊が一番好きです。
・刀 折返銘 了戒 静岡県指定文化財、個人蔵
 重ねが厚く、なめらかさよりも固さをとても感じる見た目でした。
・短刀 銘 国光 重要文化財
・短刀 無銘 正宗(名物 小松正宗
 沸がとてもついていて、力強さを感じる刃文と姿だと思いました。
・刀 朱銘 義弘 本阿(花押)(名物 松井江
 照明の当たりかたで青い地鉄がわかりやすくてとてもよかったです。
・太刀 銘 一 国宝、個人蔵
 かなり豪壮な姿で派手だなと思いました。
・太刀 銘 吉用 重要美術品、個人蔵
 上の一文字と比べると細身で、こちらのほうが一文字によくある姿な印象です。
・太刀 銘 光忠 重要美術品
 光忠にしては細身でらしくない姿だなと思いました。
・刀 無銘 延寿 重要美術品
 肌がとてもきれいで好きです。全体的なバランスもよくて美しさを感じます。
・脇指 銘 相模国住人広光延文二二年七月日 重要美術品
 焼幅が広めで広光っぽいなと思いました。
・脇指 銘 信国 静岡県指定文化財、個人蔵
 信国は脇指ばかり見かける気がします。彫り物が多いイメージですが、こちらは透かし彫りがされていて、とてもきれいです。
           他多数


《感想》
 スタンプラリーは3か所ですが、一日使ってのんびり楽しむことができました。歩いて行けるほどよい距離だったのもよかったです。コラボのグッズもとてもよかったので、これからもこのようなコラボ企画がたくさんあるといいなと思いました。 
 熱田神宮もこんなに早く次郎太刀がみられるとは思っていませんでした。今後も貴重な刀剣の展示の機会があったら逃さず行きたいなと思います。


《今回の一振》
 今回は新籐五国光の短刀です。肌のきれいさがとてもすごいです。地鉄の青さがよくわかり、直刃も一本細くすっとはいっていてとてもきれいでした。今回の佐野美術館の展示では直刃の刀のきれいさをとても実感しました。また青くすんだ地鉄の魅力もよくわかりました。展示方法でここまで変わるのかという感じです。

 刀剣博物館が移転前最後の展示として、収蔵品展を行っています。今回は収蔵品のみのため写真撮影もOKということで、平日を狙って行ってきました。さすがに今まで見たことがあるものばかりでしたが、写真も撮れるということで今まで見てきたものが記録に残せるというのはとてもうれしいです。最後の展示ということで、とにかく豪華な展示内容でした。3月31日まで行っているのでぜひもう1回ぐらいは行きたいです。

《行った場所》
○刀剣博物館
 ほとんど毎回の展示に行っているため、本当に一度見たことあるものばかりでした。なんとなく見たことあるなと思うものだったり、後から調べて見たことあったのかと驚くようなものなどいろいろありました。
主な刀剣
・太刀 銘 友成作 重要美術品
・太刀 銘 兼永 重要文化財
・短刀 明 相模守藤原政常 重要美術品
・太刀 銘 宗吉 重要美術品
・太刀 銘 真景 重要美術品
・太刀 銘 信房作 重要文化財
・太刀 銘 真則 重要美術品
・刀 無銘 伝長重 重要美術品
・薙刀直し脇指 銘 真利 重要美術品
・刀 無銘 伝正宗(名物 武蔵正宗)重要美術品
・太刀 銘 備前国住人雲次 正和二二年十月日 重要文化財
・太刀 銘 豊後国僧定秀作 重要美術品
・太刀 銘 国安 重要美術品
・太刀 銘 来国俊 元享元年十二月日 重要美術品
・太刀 銘 元真 重要美術品
・太刀 銘 正恒 重要文化財
・太刀 無銘 福岡一文字 重要文化財
・太刀 銘 延吉 国宝
・太刀 銘 国行 国宝
・太刀 銘 国行 国宝
・短刀 銘 清綱 重要文化財
・短刀 銘 兼氏 重要文化財
・刀 銘 村正
・脇指 銘 備前介宗次作之 弘化三年八月日
 


《感想》
 刀剣博物館に初めて行ったのはおととしの9月で、約一年半の間におそらく6回行っていました。毎回とても豪華な展示内容だったので、しばらくの間展示が見られないのは少し残念です。移転先の両国は行きやすさとしてはあまり変わらないので、今後もたくさん見に行けたらいいなと思います。


《今回の一振》
  今回の展示で初めて見た、伝長重作の刀です。今回の展示で初めて見るものは、この刀を入れて3振りでした。長重は長義の弟または兄とされていて相伝備前の作風がやはり好みです。解説にある金筋や砂流しもよく見えました。
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 熱海へ旅行することになったので、合わせて以前知って気になっていた湯河原の木村美術館へ行ってきました。今回はあまり時間がなかったので湯河原の他の施設はみることはできなかったのですが、他にも美術館がたくさんありました。

《行った場所》
○木村美術館
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 個人で運営している美術館で、相州刀美術館という名前でもあります。湯河原の土は鉄が含まれていて、海岸の砂浜も砂鉄を含んで黒くなっています。地名も鍛冶屋という地名で、昔は鍛冶職人がいたのではないかという話です。木村美術館のご主人は、昔からこの場所に住んでいて家に刀があったそうです。今回は奥さんとお話をすることができました。家にある刀をせっかくだから展示してみようということで、30年ほど前に美術館をつくったそうです。ただ、ご夫婦も高齢になり来る人も多くはないので美術館は基本的には閉館しています。町の観光案内マップにも、来館の際には事前に連絡をしてくださいとありました。ホームページやマップに載っている連絡先はご自宅の電話番号ですが、美術館に行くと見える場所に携帯電話の連絡先が書かれていて、そちらに連絡をしたほうが良いとのことです。
 展示室は外階段から入るのですが、ドアが銀行の大きな金庫のような扉で驚きました。展示については、湿度も管理されて手入れもされて良い状態でした。ただ、照明が少なかったり置き方の問題で見ずらいものもあります。展示替えをどの程度しているのかわかりませんが、展示されているもの以外にもたくさんあるそうです。手入れは毎年本阿弥家の方が来ているらしく、11月に磨いたばかりなので今の状態は良いと言っていました。解説はどなたが書かれたのかわかりませんが、今回お話をした奥さんはあまり刀には詳しくないそうです。ご主人が認知症になり代わりをしているようですが、足が悪く三階建ての美術館を経営するのは大変そうでした。とても優しい方でいろいろな話をしてくれました。ご夫婦共に高齢で職員としてご近所の方が来ているようですが、あまり美術館を長く続ける予定がないようで残念です。今まで博物館などで寄贈されて展示していたものは、同じような経緯があって預けられたのかなと思いました。


主な刀剣
・短刀 銘 源正家
 三島に住んでいた江戸時代の刀工だそうです。刃文が富士山と月に見立ててあり、まるで絵画のようになっています。
・脇指 銘 元近作
 小田原相州物とよばれる作者の作品で相州らしい姿の刀です。
・脇指 銘 相州住綱広
 三代綱広の作で、倶利伽羅龍の立派な彫刻があります。
・脇指 銘 相州伊勢大掾源綱広
 同じ綱広でもおそらく五代目の作品です。細身で刃文はおだやかで、上の刀と上下に置かれて展示してありましたがまったく違う印象でした。
・短刀 銘 綱家 重要刀剣
 綱家は北条家のお抱え刀工だったそうです。とても健全な姿で展示位置も良いのでとても輝いてみえました。
・脇指 銘 相州住秋広 貞治三年十二月日(号 日本一秋広神奈川県指定文化財
 黒田家伝来の刀で、拵えには黒田家の藤巴紋が散りばめられています。残念ながら刀身が手前に若干傾いて展示されていて、全体がかなり見ずらくなっていました。平造りで派手な彫り物などはなくシンプルな造りです。

・短刀 無銘 貞宗
 比較的刃文が華やかでどちらかというと正宗作のような印象です。手元にある図録の中では、佐野美術館の小松正宗が一番近い姿かなと思いました。鎺の丸に四つ目菱紋がきれいで、目釘穴が3つあり全体的に特徴的な姿をしています。
・脇指 銘 相州住綱広
 こちらは初代綱広の作で刃文はとても派手です。彫物は草の倶利伽羅がシンプルですがとてもきれいでした。
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・短刀 無銘 国光
 新籐五国光の作で、地鉄のきれいさがとてもわかります。刃文は細直刃でとても国光らしい刀だと思いました。伝来については何も書いてありませんが、鎺には葵の紋が彫られています。
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・刀 無銘 正宗(号 日月正宗
・刀 金象嵌銘 正宗(号 ひぐらし正宗
 ひぐらしの由来は、日ぐらし眺め続けても眺め飽きることがないという意味だそうです。こちらも展示位置が若干悪く照明があまり当たっていなかったのが残念です。しかし解説がかなり詳しく書いてあったので見どころがわかりやすくてよかったです。
・刀 無銘 伝国吉
 粟田口国吉の作とされる刀です。同じ刀の鳴狐とは違い鎬造りなので印象が全然違いますが、とてもきれいな細直刃です。
・短刀 銘 村匡
 刃紋が少しとがったフリルのようでとても華やかでした。
・脇指 銘 相州住綱広
 地鉄きれいで刃紋と彫刻の梵字のバランスが良くなかなか好みなだと思いました。
・脇指 銘 肥前國正廣
・脇指 銘 近江守忠吉
・刀 無銘 伝沼間藤源次助真

・刀 無銘 志津三郎兼氏 重要刀剣
 とてもきれいな直刃で、地鉄もきれいで相州伝に近いのがわかりました。とても健全な姿で鎺にはこちらも四つ目菱紋がみられます。
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《感想》
 照明や展示位置で少し見ずらいところがありますが、展示内容は良いものばかりだと思います。特に相州の刀が好きだととても楽しかったです。今回は展示をしていませんが、文化財登録された行光の短刀も所持しているようです。
あまり積極的に美術館の運営をする予定はないようですが、若い人が来るのはめずらしいということで歓迎していただいたので、ぜひ興味のある方は事前に連絡をして見に行ってほしいなと思います。美術館まわりの雰囲気もよかったのであの空気を味わうだけでも、非日常感があっていいと思いました。


《今回の一振》
 今回は日月正宗といわれる正宗の刀です。大磨上ですが全体的にバランスの良い刀だと思いました。中務正宗に似ている気がします。徳川家伝来ということで、黒漆の拵えも一緒に展示されていました。家康は実用的でシンプルな拵えを好んだという話がありますが、この拵えもまさにそういった装いでした。
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 ふくやま美術館の「阿部家ゆかりの日本刀」展に行ってきました。直前になって京都にも行きたいということになったので、今回も広島と京都を移動するという少し強引な行程でした。京都では、大覚寺、京都国立博物館、二条城と今回もたくさんの刀剣に出会う旅になりました。

《行った場所》
○二条城
 とても混雑するので朝一番に行ってきました。思っていたよりは平気でしたが、団体客が多いので全体的に見て回るだけでも進みが遅くなっていました。今まで行ったお城だと団体客はあまり多くないので、やはり京都といった雰囲気でした。昔は京都の観光地だと二条城が好きだったのですが、他のいろいろなお城や御殿を見すぎたせいか、昔より感動が薄くなったのを感じました。ただ、意外と近年修復をあまりしていないのか古くなっている箇所が多いなというのがわかりました。
 刀は京都の不動産会社の社長さんのコレクションだそうで良いものばかりでした。展示場所も二の丸御殿の中ですが思っていたより広々としたスペースで、人の流れを見て空いてるときを狙えばばじっくり観察することもできました。ただ光は弱くて刃文や細かい造りはあまり見えません。銘が読み取れるぐらいですが展示の仕方にあまり期待はしていなかったので思っていたよりは見られるかなという具合です。二条城での刀剣の展示が今まであったのかどうかはわかりませんが、普段刀をあまりみない人の目にもとまるというのは良いのかなと思いました。
主な刀剣
・刀 銘 孫六兼元 金象嵌銘 笹の露 個人蔵
・太刀 金象嵌銘 正宗 本阿弥(花押) 個人蔵
・太刀 銘 来国俊
・刀 銘 長曾根興里入道虎徹 寛文十二年と九月十一日二ツ胴切落 山の勘助十郎久英(花押)
・刀 銘 村正

○大覚寺
 今年一年間度々展示されていた膝丸ですが、しばらく展示されないとのことなので見納めに行ってきました。大覚寺は初めて行きましたが、とても広くで驚きました。紅葉の時期ということで人が多くにぎわっていました。大沢池のところでは紅葉をみながらお茶と和菓子をいただけました。とてもいいい景色が見られてよかったです。
主な刀剣
・太刀 銘 □忠(号 薄緑膝丸))重要文化財

○京都国立博物館
 坂本龍馬展の最後の土日ということもありとても混雑していました。展示品を全部じっくり見ているととても時間がかかるというのはあらかじめ聞いていたので、流すように見ていきました。刀剣の展示場所も最前で見る場合は並びますが、比較的じっくり見られました。
主な刀剣
・短刀 銘 濃州住兼涌 高知県立歴史民俗資料館蔵(高知県)
 武市半平太が佩刀していた刀です。重ねがかなり厚めだなと思いました。
・刀 銘 吉行
 2回目ですが、以前見た時よりも反りのないまっすぐさが強く感じました。
・刀 銘 山城國西陳住埋忠明寿作
 彫物がとてもきれいで明寿らしさを感じました。
・脇差 銘 備前国住長船二郎左衛門尉勝光左京進宗光 永正二年八月吉日 個人蔵
・刀 銘 筑前住源信国重貞 個人蔵
・脇差 銘 備州長船住忠光 個人蔵
・刀 銘 國廣
・刀 銘 兼元 霊明神社蔵(京都)


○ふくやま美術館
 福山に移動して、美術館へは朝の開館時間めがけて行きました。10分前で30人ほど並んでいました。入ってからクリアファイルや図録を並ぶための列に並び、その後入館券を買って見ました。最初は全員順番に並んで見ていくので進みはかなり遅いですが、次の部屋からは自由な順番で見られるのであまり並ばずに時間がかからず見ることができました。展示内容はとにかく豪華で、地域と年代ごとになってるのも違いがわかりやすかったです。図録の写真がかなり大きめで見やすいのも良かったです。
 展示された刀剣の数も多ければどれも指定文化財ばかりという豪華さなので、一度見たことあるもの以外を記録しました。所蔵が書かれていないものはすべてふくやま美術館寄託の小松コレクションです。
主な刀剣
・太刀 銘 久国 国宝、文化庁蔵
・短刀 銘 吉光(名物 岩切長束藤四郎重要文化財、東京国立博物館蔵(東京)
・太刀 銘 定利 国宝、東京国立博物館蔵
・短刀 銘 光包 重要文化財
・太刀 銘 包永 東京国立博物館蔵
・太刀 銘 大和則長作 東京国立博物館蔵
 他の包永の刀と同じように茎の尻ぎりぎりのところに銘がありました。銘が完全になくなるまで磨り上げられるものも多いのに展示で見る包永はぎりぎり残しているものばかりなのはおもしろいなと思いました。
・太刀 銘 正恒 国宝
・太刀 銘 備前国長船住左近将監長光造 正応二年十月日 重要文化財、林原美術館蔵(岡山)
・太刀 銘 備州長船住景光 延慶二年七月日 重要美術品、東京国立博物館蔵
・太刀 銘 備州長船兼光 延文三年二月日 重要文化財
・刀 無銘 伝長義
 全体的にとても好みな姿をしていました。新しく小松コレクションに加えられた刀で、阿部家に渡った経緯も近年わかったようで図録に細かく書かれていました。
・太刀 銘 備前国住長船盛景 重要文化財
・脇指 朱銘貞宗 本阿(花押)(名物 朱判貞宗重要文化財
・刀 無銘 志津(名物 分部志津重要文化財、個人蔵
・短刀 銘 兼友 重要美術品 刀剣博物館蔵(東京)
・刀 銘 和泉守藤原兼定 石破渋谷木工頭明秀 (金象嵌)二胴切落 伊勢山田是作 永正十二二年二 佐野美術館蔵(静岡)
・刀 銘 兼元

○福山城
 新幹線から見えていつも気になっていたのですが、やっと行くことができました。想像以上に近くてびっくりしました。全体的に岡山城に似ているなと思いました。中は展示物があまり多くないのもありとても広々としています。


《感想》
 今回は行く先々で刀剣の展示があってとても濃い旅行になりました。また、それぞれの施設でコラボグッズやポストカードなどいろいろな関連商品を買うことができました。あとから旅行の記録を書いていても、目録や図録があるだけで、そのときの記録の残り方が全然違います。最近は見るのが2回目以上のものが増えてきました。博物館などで気づかずこの記録を書くのに一覧表と照らし合わせているときに気が付くことが多いです。もっと一つ一つを大事に見ていきたいなと思いました。


《今回の一振》
 今回は初めて見た朱判貞宗です。朱判貞宗は幅広で大きな短刀という印象が物吉のような貞宗らしさの刀だなと思いました。どちらかというと短刀に見られる小さめな貞宗の刀のほうが好みですが、刃文はこれぐらいおだやかなものがいいなと感じました。

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